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一碧万頃

秩父鉄道 逆川橋梁

逆川橋梁

「西行戻り橋」が架かる逆川には、秩父鉄道の鉄道橋も架かっています。「西行戻り橋」の探索の後、直ぐ南側にあるこちらの橋梁も調査してみました。逆川橋梁は、わかりやすい桁橋でありますが、製造から100年以上も経過し、現役の100年橋梁の一つです。

寄居駅と波久礼駅の間に設置されています。

2018年5月 訪問撮影

製造は、ドイツ・オーバーハウゼンのグーテホフヌングスヒュッテ社です。桁橋ですが、ポーナル型プレートガーダー橋と呼ぶ形式だそうで、チャールズ・アセトン・W・ポーナルの設計した様式を用いたものをポーナル型と呼ぶのだと思われます。

橋台(脚)は、煉瓦造りです。イギリス積みですね。

2018年5月 訪問撮影

 秩父鉄道は、昔の橋梁が随所に残る鉄道で大変興味深い鉄道ですが、拙宅からはちょっと遠いので、なかなか調査にゆけません。

2018年5月 訪問撮影

銘板には、
GUTEHOFFNUNGSHÜTTE
OBERHAUSEN
GERMANY
1902

とあります。

補鋼がJの字型をしています。

2018年5月 訪問撮影

 オーバーハウゼンのグーテホフヌングスヒュッテ社(GHH、現在は閉業)は、日本の製鉄業と縁ある製鉄会社です。あの官営八幡製鉄所は、このGHH社によるプラントでした。日本からも当社に技術取得ために派遣をしていたそうです。しかし、GHHによる八幡製鉄所は、ドイツ人技師まで雇ったにもかかわらず、完成時から早速操業停止に追い込まれました。GHH設計のプラントは、日本で調達した原料には不向きの設計であったらしいのです。(北九州イノベーションギャラリーHPより)

2018年5月 訪問撮影

ちょうど、貨物列車がやってきました!「撮り鉄橋」から「撮り鉄」(撮り鉄道列車)に変身です。

2018年5月 訪問撮影

貨物車ってなんかいい。

2018年5月 訪問撮影

それにしても、単線の鉄道には、なんとなく癒やされます。

以上

*2024年7月:意外にもアクセスしてくださる方が多いので、当時の写真を少しだけ追加しました。

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