高1の2学期に転校をした。登校初日の不安そうな私に声をかけてくれたのがK子さん。その時の彼女の優しい笑顔が今でもはっきりと目に浮かぶ。学校が彼女の実家に近かったので、ご両親にもお世話になった。
卒業後、彼女不在の時にも、彼女のお母さんを訪ねていろいろ励ましてもらったこともあった。彼女は高校時代に石浜みかる著『こんにちはイスラエル』(1965年)に感銘を受け、短大卒業後にキブツに単身留学。今改めて考えると彼女の勇気と決断には驚きではあるが、当時は私も好き勝手に生きていたので、彼女のイスラエル行も自然に受け入れていた。
しかし、今になって考えると、彼女の強さと深さに気づき、なんでもっと話を聞かなかったのかと思ったりもする。「無知の知」という言葉は昔から知ってはいたが、それを実感する。何かについて知ると、更に知らない世界があることを知る。「知の海」は深くて広くて、その波の高さを思い知らされる。
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