５９歳のとき，たいしたきっかけでもなくちょうど10年乗ってきた自転車をやめることにしました。ロードバイクは処分して，一番長く乗ってきたクロスバイクは家の中に上げてローラー台に設置。外では乗らないことにしました。
それこそ何かがあって，固い決意のもとで止めたのではないのですから，自転車に乗ってはいけないということは全然なかったのですが，やはり自分の中で何かこだわりがあったのか，乗ってはいけないもの，みたいになっていて，今の場所に住むようになって4年，会社までの通勤に事情があって車が使えないときに何度か乗ったくらいでした。
先ごろ，いつも読ませてもらっているkojiさんのブログに影響なのか刺激なのか，を受けて「ママチャリでも乗ってみたい。」と思ったときに，「自転車に乗ってはいけないなんて誰も言っていないのに何をこだわっていたのだろう」ということに気付いたのでした。
その気になって自転車にかぶっていた埃というより泥を落とした日は，自転車ではなく空気入れが壊れて使いものにならず，次の休みで空気入れを新規購入しての自転車再スタートでした。
まずはいつもの散歩コースを自転車で走ってみて，あたりまえながら所要時間は散歩の半分以下。次に自転車で行ける，もしくは自転車の方が便利なスーパーやショッピングモール探しです。
今のところ以前のようにダイエットとして長時間乗るようなことは考えず，買い物だったり，写真を撮りに行くときの足替わり。
久しぶりに乗ってみて今一番感じているのは，知らないところを走るワクワク感です。散歩だとどうしても曲がったことにない角を曲がっていったことのないコースを歩く，というのが1時間とか目安を決めているとどうしてもやりにくい。
自転車だと，多少回り道してもどうってことないなという思いがあるので気楽にコースを変えられます。
そして1本違った道に入るだけで，まったく見たことのない風景に出会い，道は思いもしない方向にカーブしていって，そのうち不安になって自転車を停めてスマホのアプリで現在位置を確認しても，「いったい現在位置はどこなんだ？」とか，「あれ，なんでこんなところにいるんだ？」ということになります。
はるか昔，小学生の頃初めて自転車に乗り始めたワクワク感やクロスバイクで走り回っていたころのワクワク感ですね。
また乗るようになってホントによかったと思ってます。
