D.Gray-man 考察

うちの会社はありがたいことに夏休みが10日間ほどあるのですが、例によって休み前の仕事ラッシュ。〆切が迫ってないだけマシか…。

今週はDグレが休載なので、考察でも。普段の原作感想とは違いますが、最新刊(15巻)以降のネタバレを含みますので、単行本派の方はご注意を。





ここ２、３話で一気に核心に迫るようなエピソードが出てきたので、とりあえず気になるポイントをまとめてみました。
①14番目、マナ、クロスの関係　②14番目、マナ、クロスの意図　③伯爵はなぜあの時アレンを殺さなかったのか　④クロスの正体　⑤アレンの出生　⑥奏者の唄

①14番目、マナ、クロスの関係
　14番目とマナが兄弟だったのはわかっている。
　でも、彼らとクロスはどういう関係だったのか？
　少なくとも、クロスが14番目の遺言(？)を守りマナを見守っていた以上、浅い間柄ではなかっただろう。それが友だったか、敵だったかはわからないが。知り合ったのはいつだったのか？その時クロスはエクソシストだったのか？14番目はノアとして目覚めていたのか？マナとクロスはどの程度面識があったのか？

②14番目、マナ、クロスの意図
　・14番目
　　何のために伯爵を殺そうとしたのか。
　　世界の終焉計画に反対しただけではない気がする。
　　マナが関係しているのだろうか？
　　マナが死んだ今、復活した後彼はどうするのだろう？
　　伯爵を倒すことが目的だったにしても、
　　「マナを見守っていてくれ。そうすればいずれ戻ってくる」
　　というような主旨の遺言をクロスに遺している以上、
　　マナの死亡は、彼にとってキツイ打撃なのではなかろうか…
　　あと、アレンを宿主にした時、どんな気持ちだったのか？
　　本当に、適当に選んだのか？
　　偶々選んだ相手が寄生型適合者、なんてことがあるだろうか？

　・マナ
　　弟と2人逃亡している時、どんなことを考えていたのだろう？
　　弟が幼い子供を宿主にした時、それを見ていたのだろうか？
　　見ていたとしたら、どう思ったのだろう。
　　弟が死んだ時、本当におかしくなってしまったのだろうか？
　　アレンのことを、どんな気持ちで見ていたのだろう。
　　最期の「愛してる」はアレンに向けて言ったものだと思うが、
　　呪いを遺したのは何のためだったのか。
　　ただ単に危険から守るためか、
　　それともノアとイノセンスに引き裂かれるのを防ぐためだったのか。

　・クロス
　　14番目の遺言を守っていたのは、何のためだったのだろう。
　　「14番目に言われたから(＝14番目のため)」なのか、
　　それとも、マナのためなのか。両方なのか。
　　そして、監視されたあの部屋で、何を隠したのか。
　　適当に宿主として選ばれた者が適合者。
　　可能性は完全な0ではないが、そうそうあることじゃない。
　　「偶然」「不運」が真実とは思えない。
　　それに、移植された時期も知らなかったのに、
　　アレンを見て宿主だと気づいている。
　　マナと直接接触していた訳ではなさそうなので、
　　教えられて知ったわけではない。
　　彼は何かを隠したのではないだろうか？
　　それが監視されていたからか、アレンのためかはわからないが。

③伯爵は何故あの時アレンを殺さなかったのか
　マナが14番目の兄であることを、伯爵は気づかなかったのだろうか？
　気づいていたとすれば、何故彼が連れていた子供を生かしたのか？
　気づいていてアクマにしてやろうとしたのだとしても、
　失敗した時点で直接手を下すのが自然なはず。
　伯爵自身が「何故殺さなかったのかわからない」と言っていたが、
　本当に何故なのだろう？
　伯爵の中にわずかに残る14番目への愛情がそうさせたのだろうか？

④クロスの正体
　元科学者のエクソシスト元帥。伯爵をして「掴めない」と言わしめた。
　魔導の力を有し、ノアの一族である14番目とも通じていた。
　彼は一体何者なのか？
　ヴァチカンに保護されている老人とは、知り合いなのだろうか？
　あと、死者のマリアを禁術まで用いて操っている理由も気になる。
　ただ単に能力が便利だからとは思えないのだが…。

⑤アレンの出生
　イノセンスが遺伝性とは思わないが、
　普通の親から先天性寄生型適合者が生まれてくるものだろうか？
　もし「奇怪な腕を疎んじて捨てられた」というのが本当なら、
　親は普通の人間なのだろう。
　イノセンスを含む何かを摂取したのだろうか。
　でももし捨てられたというのがアレンの誤認だとすれば、
　親はイノセンスと関わりのある人間である可能性が高い。
　「自分と一緒にいたら危ない」と手放されたか、死に別れたか。
　もしくは、実は先天性ではなくロードの言ったように
　「正体を知ってイノセンスが取り憑いた」という可能性もある。

⑥奏者の唄
　そして坊やは眠りについた
　息衝く灰の中の炎　ひとつふたつと
　浮かぶふくらみ　愛しい横顔
　大地に垂るる　幾千の夢
　銀の瞳のゆらぐ夜に
　生まれおちた　輝くおまえ
　幾億の年月が
　いくつ祈りを土へ還しても
　ワタシは　祈り続ける…

　アレンのために作られた子守唄だと思っていた。
　けど、14番目がアレンを選んだのが本当に偶然だったとすれば、
　その説は成り立たなくなってしまう。(今も捨ててはいないが・笑)
　「ひとつふたつと浮かぶふくらみ」とは、何のことだろう？
　なんとなく両ほほのことかと思っていたけど…
　ジャスデビの唄もちょっと思い出した。

　ゆりかごがひとつ現った
　ゆりかごにひとつが在った
　ひとつはふたつに為った
　ゆりかごはひとつ
　霧に紛れて星ひとつ
　墓場でゆれて消えてくよ

　どっちも「ひとつ」「ふたつ」って言葉が入ってる。
　ジャスデビのはたぶん、ジャスデビは双子だけど
　“1人”でもある、って意味だと思うんだけど…
　もしかしたら、奏者の唄も双子の唄なんだろうか？
　だとすれば、マナと14番目のことだろうか…。
　マナ達の親が作ったのかな。
　まさか伯爵が作った唄だったりしないよね(笑)



で、更に気になる今後の展開。
①伯爵側の動き　②アレンやクロスの処遇　③ブックマン師弟の行動　④何も知らない仲間達　⑤アレンの覚醒

①伯爵側の動き
　伯爵＆登場済みのノアは、アレンに何かしら執着がある。
　伯爵：14番目絡みで「何故あの時殺さなかったのか…」
　ロード：アレンがお気に入り
　ティキ：アレンがお気に入り＆方舟での勝負で因縁
　ジャスデビ：(生死不明だけど)クロス絡みで因縁
　ルル=ベル：卵にトドメ刺されて恨み
　…という具合に。
　伯爵側の方舟の扉(＆ロードの扉)を開く条件はわからないけど、
　旧本部やアジア支部が襲撃されてることを考えると、
　新しい本部も場所がバレればいつ襲撃されてもおかしくない。
　伯爵が本気で教団を滅ぼす気があるかどうかはともかく、
　少なくともアレンを狙ってくる可能性はある。
　
②アレンやクロスの処遇
　アレンが14番目の記憶を持っていることがわかった以上、
　監視が付く前より更に“異端審問”が現実味を帯びてきた。
　ただ、アレンはまだ覚醒していないので、
　一連の事情を知っていそうなのは明らかにクロスのほう。
　クロスにも危険が及ぶだろうか？
　ただ、クロスを欠くと明らかに黒の教団の戦力が落ちる。
　ヴァチカンはどうする気なのだろう。
　165夜でクロスとの離別フラグが立っていた気がするが…
　「行け！ヴァチカンはお前を異端審問にかける気だ！
　　行け！ここはオレが食い止める！！」
　「そんな！し、師匠！！？師匠ーッ！」
　…んなこたぁない。

③ブックマン師弟の行動
　ブックマンは、自分の仕事を淡々とこなすだろう。
　ラビは、アレンに感情移入するのは確実だが…
　“冷静”な行動を取ることができるのだろうか。
　それが判明するのは、異端審問か覚醒が始まる時、かな？

④何も知らない仲間達
　リナリーはアレンの様子に違和感を感じたみたいだけど…。
　ジョニーは寝てたけど、結構鋭いみたいだし。
　もしアレンが14番目の宿主だって知ったら、
　教団の仲間はどんな顔をするだろう？
　アレンと親しい仲間は理解を示すだろうけど、
　関わりのない団員達は…特にスパイ疑惑の噂してた奴らは…
　まぁ、あんまり好ましくない事態になるだろうな…
　チャオジーはどう反応するんだろう？

⑤アレンの覚醒
　主人公の人格が消えちゃったら漫画としてアレなんで、
　覚醒しても友情と努力と勝利で人格は消えないという方向で。
　さて、覚醒するとしたら、いつ覚醒するんだろう？
　異端審問にかけられピンチ！→覚醒！→うわぁぁぁ(惨劇)
　…ってパターンが浮かぶ(汗)





つらつらと疑問ばっかり書きました；
他にもハートの適合者は誰、とか、アクマの進化の最終形態は何、とか色々ありますが。

とりあえず次回は傍聴組サイド希望。ルベリエとコムイの火花が見たい(笑)
あと一週間～