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桜和尚ブログ

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◆初心に帰れ!

2014年02月12日 | 震災関連

こんな写真がPCから出てきました。

先日、パソコンのハードディスクを整理していたら、偶然にも見つけてしまったのです。

ちょっと恥ずかしいような感じもしますが、あの時を思い出しました。

ちょうどブログを始めたのが2011年の1月でした。

何を書くあてもなく、書いたり書かなかったりの日々。

それから2ヶ月後、あの大災害が襲ってきました。

自分の立場から、なんとか多くの方々に元気メッセージを発信しようと、

参考資料や本を読み、ブログのテーマを毎日必死になって考え、ようやくこの言葉が出てきたというわけです。

写真は某公告会社の方が作ってくれました。

自分にはかっこ良すぎと思って、オクラ入りしていたのですが、

まもなく3年になろうとする時に、この写真を発見するとは

初心に帰れと!いうことなのでしょうか。

 そうです。最近、このブログも書いたり書かなかったり。

誰が見てなくても、あの時に帰って、心の応援歌(エール)を送らなければと思います。

 

 

 


◆仏教的終活道宣言!?

2014年01月21日 | 震災関連

ある人のブログで

「最近はやりの終活という言葉に疑問?」

という記事がありました。

確かにその通りです。

一般的に終活とは、お墓や葬儀をどのように安く、遺産をどれだけ多く争いなく残すか?という

お金に関する活動と捉えられがちです。

だから、葬儀社、寺、霊園関係が後ろで囃し立てていると思われても、仕方ないでしょう。

社)てあわせの活動の説明も、終活という言葉を使った方が、相手によく伝わる場合があり、

文章で使用してしまう時があります。

気を付けなければと思います。

誤解されないように、説明するとすれば、

震災で失った多くの命。その生命の大切さに気づき、今を活きるために何をしなければいけないか?

ということになります。

私は、これを”仏教的終活道”と呼びたいと思います。

表現が硬いのなら、生と終を活きる!

というのもわかりやすいでしょうか?

震災で命はこんなにもはかないものなのか、と感じた人は多いはず。

でも世の中を見渡すと、突然の死は見えなくなり、

じわじわと死に向かう高齢者ばかりが増えていくという現実。

近い将来、大きな震災が来るかもしれないというのに。

でも、前向きで明るく行きましょう。

エンディングよりも、終活という言葉には、どことなくポジティブが感じられます。

だから、受け入れられるのかもしれません。

あれからもう3年。

3.11が近づいてきます。

 


◆写経と写仏

2014年01月11日 | 震災関連

 

先日、今年初めての写経教室を、仙台青葉カルチャーで開催しました。

受講生の皆さんには、『今回の写経は書き初めですよ』と申し上げました。

年の初めに、気持ちを新ため筆をとることは、リンとして気が引き締まるものです。

また、昨年秋から、実験的に写仏をやってみたところ、何人かの方に受け入れて頂いて、

今でも続いています。

2月にカルチャーのチラシが新聞折り込みになるという事で、

上記写真のような、講座PR用の写経写仏を書いてみました。

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この写仏の原画は、曹洞宗宗務庁から取り寄せたものですが、思えばもう30年ほど前

ちょっとした写経ブームでした。

その頃写仏に関心があり、本を買って取り寄せ、書いてみた事がありました。

本棚をゴソゴソ探したら2冊出てきましたので、来月受講生の方にご紹介しようかなと思います。

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写経写仏は供養のため、または祈願の為に願いを込めて書き写します。

この講座を始めたのは、震災供養がきっかけでした。

参加の皆さんも、震災で大切な方を亡くされたり、

誰かの病気平癒を祈願されたり、様々です。

誰かを想う事は、尊い事ですね。

なんとか受講生の方々も、退会されたり、入会されたり、足して引いて10名すれすれで

教室をやっていますが、

続けられること自体、有り難い事だと感謝です。

2月から写経写仏講座としてバージョンUPしていきますので、

仙台周辺にお住まいの方で、ご興味ある方はまずは、ご体験されてはいかがでしょうか。

月第一火曜日、午後3時から4時15分まで

仙台カルチャーセンター7Fです。

 

 

 

 

 


◆一般社団法人として新スタート

2013年12月04日 | 震災関連

震災の年、2011の6月に発会した手あわせ桜プロジェクトですが、

新たな会の目標と事業の発展の為、

一般社団法人”てあわせ”として設立し、間もなく新たなスタートをします。

てあわせ桜は、震災を機縁にすべての命に手を合わせ祈ることと、

皆で手を合わせて協力し、希望と未来を創造することがコンセプトです。

この理念すべてを象徴するのが”花”です。

人は大切な方々に対して、花を手向け祈ることはできます。

花は、いつも見守り、寄り添い、一人じゃないよと言ってくれます。

桜は5枚の花びらで一輪となり、何千何万の花で1本の木になるように、

小さいけれど集まり支え合うことによって、大きな力になって行くのです。

 

被災地では、家族を亡くし、遊び場や自然を失った子ども達がいます。

子どもは本来、山や海などの自然環境によって心身を育むように、

子ども達が思い切って山を駆け回れるような、森林公園の整備と山小屋を建設していこうと考えます。

 

また、震災によって日本人の多くが死生観の変化を感じていると言います。

朝まで元気だった人が、夕方にはもういないのですから・・

ちょうど日本は2005年を境に、出生より死亡が多いことによって人口が減少する”多死社会”時代に入りました。

そして、待ったなしの少子高齢化。

いつ起こるともわからない、地震・津波のような自然災害。

医療や介護、社会保障は大丈夫でしょうか?

誰しもが老病死の不安を感じています。

このような時代に希望を与える言葉、それが”てあわせ”です。

人は何にもできないけれど、手をあわせて祈ることはできる。

人は一人では何にもできないけれど、皆で手をあわせて協力すればチカラと希望が湧き出でる。

どんな不安も悩みも、解決できる希望の言葉。それが”てあわせ”です。

 

老いも若きも、貧も冨も、強いも弱いもみんな一緒(シェアする)になることです。

”あわせる”とはふたつのモノが一つになること。

だから、手あわせすれば、心が一つになり、しあわせにもなれるのです。

おひとり様がますます多い時代になりますが、次の時代と世代の為に

心をあわせて、持続可能な社会(サスティナブル)を築いていきたいと思います。

一人だけれど独りじゃない。てあわせ

間もなく新スタートです。

 

 


◆秋咲きの桜は狂い咲きではなく先祖帰りです

2013年10月15日 | 震災関連

この秋、桜が日本のあちこちで咲いているようです。

報道等は”狂い咲き”などと言っていますが、違います。これは先祖帰りで咲いているのです。

何のことかというと、実は桜は秋に咲くものでした。

日本の桜は日本が原種ではなく、遠くネパール原産と言われています。

(日本桜の遺伝子がネパールのものと、ごく近いそうです。)

ネパールは寒いような場所というイメージですが、緯度的には亜熱帯。

標高があるので、温暖で気候は年中一定です。

このネパールの原産の桜が、中国の南やタイや台湾などを経由して日本に伝わってきました。

日本は四季の季節があり、ネパールからすれば厳しい環境です。

この厳しい環境に適応するため、冬眠を身につけたそうです。

葉を落として冬の眠りにつき、暖かくなって花咲かせる。

(東京農大の染郷さんという方が研究しています)

我が山、鎮魂の桜の森でも秋の桜が咲きました。

狂い咲きなんて呼んでいるマスコミは桜のことよく知ってない証拠。

だいたい、桜に”狂い”とは失礼ですよね☺

”先祖帰り”と呼んでほしいですです。

まれに、大風で葉っぱが散ってしまうと桜は秋と勘違いし、

そのあとの気候によって、今度は春と勘違いして花が咲く、

ということは、聞いたことがあります。

ただ、この秋の季節外れの開花の原因は、猛暑があるかも知れません。

なんと言っても、桜は秋に咲いていたということを知っている人は、あまりいないのではないでしょうか

そして、なんといっても、桜はお釈迦様の故郷、ネパール生まれなのです。

(これは私の自説!?)

仏の花、仏教の花なのです。

時々、故郷を思い出し、先祖帰りして頂くのはいいことですよね。

ネパールから南方を伝わって東のはずれ、この日本に伝わった桜は、

南伝仏教と言いますが、南伝の桜とも言えるでしょう。