桜和尚ブログ

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仮設千本桜2014秋

2014年11月24日 | 終末ケア

   

石巻市大森仮設で皆さんと50本鉢植えし、贈呈させて頂きました。
20リットル程の容量のビニールの鉢に、皆さんで土を入れて、苗を植え支えをして麻布と紐でしっかり縛って完了。
皆さん、手際の良い連係プレイで30分ほどで作業を終了してしまいました。
その後、お経に手を合わせ、亡くなった方々の供養と将来に向けて祈りました。
苗は1.3m程の立派な大漁桜(日本花の会提供)です。石巻にふさわしい夢や希望が大漁になりますように。


◆祈りの塔を寄贈--アドビジョン銀座会長東本さん

2014年11月20日 | 鎮魂の桜の森

  

鎮魂の桜の森の構想に、祈りの塔(モニュメント)を寄贈していただくことになりました。
施主は㈱アドビジョン銀座の会長 東本三郎さんという方です。
3.11を決して風化させないという趣旨で、デザインは日本を代表とするグラフィックデザイナーの浅葉克己氏。

それを鉄のアーティスト小谷中清氏が形状化しました。

高さ3.8Mのモニュメント、その土台を設置したという写真です。
また周辺の駐車場も同時進行ですっかり整備されてきました。

東本さんは復興と再生を祈る塔を建立したいと、以前から被災地で相応しい場所を探されていたそうです。
その件を雄勝復興に携わる立花さんという方から紹介され、今回の建設となりました。

東京から、そして全国から、祈りと思いがここ、被災地のどまんなか、石巻の桜の森に集積してきました。

そして、ここから祈りを世界に向けて発信していこうと思います。


◆ひとつ積んでは・・・祈りと供養のしるべ

2014年11月12日 | 鎮魂の桜の森

   

「積善の家には余慶あり」・・、功徳を積む・・

という言葉があります。

また、ひとつ積んでは父のため、二つ積んでは母のため(地蔵和讃)のように

積むという言い方は、重ねるという意味や、蓄えることなど

良い意味に使われることが多いようです。

震災の不明者も数えると18487人にもなりますが、この建物もざっと数えてスレート2万枚近くになります。

このスレートも屋根に使われた後廃材になったものを、泥や埃を落として綺麗にして再生しました。

ちょうど坊さんのお袈裟も、一度捨てられたものを縫い合わせ、パッチワークにしたものが原型です。

捨てられるものを再生する、ということが”尊い”のです。

そこがまさに積善となり、祈りと供養の核心部分となり、供養を積むことに関係してきます。

上の左の写真は、見事整然と積み上げられた雄勝スレート石。

真ん中写真は、このモニュメントに志納してくださった方々の名前を記入し、屋根部分に使います。

右は屋根部分の梁(はり石)と内部の納骨スペース

作業担当している”何でも企画”の小野寺さんによれば、作業は困難を極めているようです。

本当なら、11月11日完成予定でしたが、12月中旬に延期です。

ひとつ積んではなくなった方々のため・・、丁寧に進めています。


◆痛みを和らげるマインドフルネスの効用

2014年11月06日 | マインドフルネス

11月3日 (社)てあわせ主催、震災の悲しみを乗り越えるマインドフルネス体験を行いました。

第1回が6/9でしたが、今回は第2回目(会場:エルパーク仙台5F和室)となります。

最近、マインドフルネスに関する話題が多くなってきました。

来年来日するティク・ナット・ハン老師のことが少しずつ広まってきたからでしょうか?

ある雑誌に、マインドフルネスに基づいたストレス低減法(MBSR)という内容のものが載っていました。

古代の瞑想修行者がどのように痛みと向き合って行ったか・・。

それは、痛みと戦うものでもなく、逃げ出すものでもなく、痛みを受け入れ、仲良くなることでした。

その知恵を現代医療に取り込む試みが(MBSR)だそうです。(月住2014-11別)

簡単に言うと、出産の時の陣痛を和らげる方法として、呼吸法があります。

痛みに出会うと体を固くしてしまい痛みが倍増しますが、一定の呼吸に合わせると、

痛みが低減していくように感じます。

マインドフルネスによるストレス低減法は、このように医療にも、心理療法にも取り入れられています。

この大本の流れが、お釈迦様の座禅瞑想なのですから、これを多くの方々に知っていただきたいものです。

マインドフルネスの世界的第一人者、ティク・ナット・ハン老師はかなりの高齢です。

最後の来日の可能性大ですが、無事来ていただくことを願う次第です。

そして、願わくは、なるべく薬や注射で痛みを抑えるのではなく、心の痛みとともに生きる術を

マインドフルネスによって気づく事ができればいいと思います。