桜和尚ブログ

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◆”おもてなし”と手合わせの日本文化

2013年09月12日 | 震災関連

オリンピック招致の日本代表のスピーチは最高でした。

滝川クリステルさんは世界にomotenashiを日本の言葉(発音)で、公用語のように説明したのは、特に素晴らしかったです。

そのスピーチの中で、おもてなしとは、日本的なホスピタリティだと言いました。

ホスピタリティとは、もともと巡礼者に宿や飲食を与えるという意味だったと思います。

日本でいえば、四国八十八か所巡礼に、御っ接待という施しをしますが、そのような意味になります。

ホスピタリティから転じた”ホスピタル”という言葉は、病院という意味ですが、

その言葉には、いたわる・おもいやりなどの意味も含まれています。

施し・布施という意味にもなるでしょうか。

ところで、滝川さんはおもてなしを日本語で世界に伝える時、右手をつぼみのような形にして、

ポワ・ポワっと、そして最後に花が咲くような手の動きにした後、合掌をしました。

これがまた最高の表現だと思います。

何と言っても、お・も・て・な・し・は5つの言葉の響きで花が咲く。

桜の花びらも五輪。東京オリンピックのマークも桜です。

そして、合掌。手あわせというカタチですね。

なにか、全部こちらの意図するところにくっつけたように聞こえてしょうがありませんが、

そのように私には、見えたり、聞こえたりしてならないのです。

おもてなし(ホスピタリティ)の意味と、手あわせ(合掌)が

日本のこころ(日本文化)を表しています。

世界の人にオリンピックを通して、本当の意味でのOMOTENASHIを知って頂く良いチャンスです。

 

 


◆この世は生きるに値する-宮崎監督

2013年09月10日 | 震災関連

「子どもたちに、この世は生きるに値するんだと伝えるのが仕事の根幹になければいけないと思ってやってきた」

宮崎監督の引退宣言の言葉です。

引退を宣言する前日、風立ちぬを見てきたばかりだったので、この言葉はとても鮮烈でした。

なるほど、監督は全作品、この世は生きるに値するんだ!という気持で、ある時は作品と格闘しながら、

ある時は、締切に身も心もすり減らしながら、自分の生き様をキャラに託し、作品に魂を吹き込んだのだろうと感じました。

思えば、私の若い頃から、子育ての時期も重なって、全作品の8割は見ているかと思います。

そのすべてに、生きるというテーマが感じられました。

最後になった”風立ちぬ”

結納の場面では泣かされました。

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この世は生きるに値する。

何と、御釈迦様のような言葉を残してくださいました。

だから、苦しくても生きねばならない。

苦しみの中に必ず光が差し込んでくるから・・

と、言葉が続くのかもしれません。