最近車で移動中に聞いていたラジオで懐かしい曲が流れてきました。アメリカにいた頃は、単なるアメリカンポップな曲としてしか、そうバックミュージックみたいにしか聞いていなかったのだけれど、まっすぐに伸びた田舎道で聞いていると、その歌詞のわかりやすさがリスニングに良いなあと思い、またしみじみと聞くとジーンとくるというか、胸に訴えるものがあります。
それは、Green Day の
"Wake me up when September ends"
リードヴォーカルでギタリストのビリー・ジョー・アームストロングが癌で亡くなった父親のことを思って書いたもの。そのほかにも伏線となっているものが含まれているのですが、
私は音楽評論家ではないので、歌詞に含まれた意味等はここでは述べないことにしておきます。
今日言いたいことは、このビデオを見て、それでも日本に生まれた日本人が、子供が保育園に落ちたぐらいで日本を咎める発言ができるのか、ということです。
ビデオは見てもらえばストーリーがわかると思いますが、かいつまんで言うと、
互いに惹かれあった若いカップル、一生一緒にいようと誓い合ったのに、
彼は、生活のため、そして国のために働くと言う大義名分から海兵隊に出願します。
そして、戦争。
帰ってきた彼は以前のような明るい彼ではなく、
それでも待ちわびる彼女は・・・
私の言いたいポイントはここです。
アメリカは大リーグとかNBAとか、MBA(経営学修士)とか、シリコンバレーとか、ハリウッドとか、そんなことばかりがメディアで取り上げられますが、一般の人たちには軍隊が身近なところにあるのです。
軍隊に入れば、頭金なしで家が買える。学費も出してもらえる。恩給がつく。色々なメリットがあるから、日本のようにみんながみんな大学に行くのではなく、高校をドロップアウトしたり、お金を稼ぐためだったりして軍隊に入っていくのです。私の周りにも軍隊に入ったり、兵役を終えたり、退役させられたりした多くの若者がいました。そうそう、同じアパートにいた女の子はよく私を誘って軍のスーパーに連れて行ってくれました。
中には実際に戦争に行った人もいて、夜はうなされるのだそうです。
日本が嫌だと思うなら、まずは他の国に行って生活をしてみるのも良いでしょう。どれだけ日本が恵まれた国かということがよくわかります。
先月のテレビでは、先の大戦が無駄なことだった、出兵した家族は本当は行きたくなかった、というような番組をやっていたと思うのですが、それは「国のため」と信じて出て行った兵士たちに大変失礼なことだと思います。戦争は間違えであっても、その時、日本を守ろうと立ち上がった人達を否定することは、それこそ犬死にのように扱っていて、あってはならないと私は考えます。
私も大学時代、リベラルなインテリたちの影響で「日本はねえ」なんて言っていたのが浅はかな発言だったのだとのちになって気がつきました。日本が嫌な人は、一度日本より良いと思う国に行ってみれば良いです。そう、お隣の国だって徴兵制がありましたよね。永世中立国のスイスにも軍隊があります。タイは永住しても日本人では不動産は買えませんよ。それでも幼稚園に入れてくれるかもしれません。
そして、アメリカは同時多発テロから18年を迎えようとしています。