そういう本が多分世の中にはたくさん出てて、またそういうスクールとかオンラインのセミナーとか色々ありますが、
そんな一朝一夕にエーゴが上達することはありません。
エーゴを喋る人達は、毎日何かしらエーゴに触れているわけです。
英検のテキストや英文法の執筆で知られるクリストファ・バーナード先生が面白いことを言っています。彼の言い分は、多分英語学習者として読むと、「なんじゃいこれ?」みたいなところがあるのですが、ネイティブスピーカーの英語教師の立場としてはほとんどの人が思っていることなのではないかと思います。かくいう私も今の教育システムでエーゴが上達すると思っていないので、同感できるところが多いのです。
それは、火星人のグループAとBのコミュニケーションという形で例えてますが、AグループがBグループの言語を5年、10年学習しても結局BグループとコミュニケーションをとれるAグループの火星人がほんの数パーセントしかいないという話です。これを検証立証していくと、色々な仮説が立てられて・・・と御察しの通り、Aは日本、Bはさしずめアメリカってところです。
その仮説のうちの最後にあるのが以下の引用です。
『外国語教育(教科書執筆、カリキュラム作成、教師、政府の役人など)に関わっているAグループの火星人は、自分たちのしていることがまるでわかっていない。したがって、例えば、教え・学ぶためのテクニックや教材、活動、テストなどをいろいろ考察しながらも、それらはすべてBグループの言語を学ぶこととほとんど関係がない。』—クリストファ・バーナード著『日本人が知らない英文法』発行:プレイスの「あとがきにかえて」から一部抜粋
もちろん、それは作る方、教える方ばかりが悪いんでなくて、「Aグループの火星人たちは学びたいと言っているが、それはウソで、本当は必要な努力をするつもりがない」とも言ってます。
ビンゴ!
そういうことですよ、と思いました。
多角的に、興味のあることを片っ端から手をつけてみる。すると、いつの間にか少しずつだけど音も聞けるし、話もできるようになる。
私はアメリカに行く前に、よく一人で映画館に行ってハリウッド映画を観てました。エーゴがわかってくると他の人と笑うタイミングがずれるのが妙に小気味良かったりするもんです。それと日本のテレビでも当時のシリーズものなどを放映していました。夜の11時ごろだったか夢中で観たのを覚えてます。80年台のテレビミニシリーズ、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。ご当地アメリカでも人気のエイリアンシリーズだったようです。日本のアマゾン・プライムでも無料で観られたらいいのに・・・。
V: マーク・シンガー演じるドノヴァンが好きだった〜!
ちょっと難しいですが、プログラムとしての『V』について語っています。
現代はネットでいろいろ観られる時代ですから、教材だけに頼らず積極的に活用したいもんです。