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華雫

レポートなどなど.
自傷行為、摂食障害、クリニクラウン、看護、ストレス...

自傷行為≠自殺

2015-10-31 15:42:32 | 自傷行為について
私が強調しておきたいのは、「必ずしも自傷=自殺願望は成り立つわけではない」ということです。

みながみな、死にたくて自分を傷つけているわけではありません。「そんなに死にたいなら勝手に死ねば」は解決にはなりえないのです。
やはり本人が、何を目的として自分を傷つけているのか、というのは本人が、専門家の力を借りてでも明らかにしていくべきでしょう。
※本気で本気で死にたくてやっているのなら、筆者からは何も言えません……。本気で死にたいのであれば、一般的に確実な方法をおすすめします。



※ただし、度を越した自傷行為では命を失う可能性が出てきます。
当人でさえ予期し得ない結果を生むこともあります(誤って神経を傷つけ、障害を抱えてしまうとか)。
そのことを踏まえて行ってください。
きっと、死にたいほどつらくて気持ちのやりどころがないから、自分を傷つけている人もいますよね。自分を殺すことは簡単ではありませんし、なかなか死ねません。この場合は、「自傷行為」というよりも先に「死にたい」という心の問題に重点をおいて、対策を考えていく必要があります。自傷行為について考えていくうえで、死にたくてやっているのか、というのはけっこうなポイントかと思います。

表面に必ずしも現れないもの

2015-10-31 15:41:13 | 自傷行為について
表面に必ずしも現れないもの

自傷行為の裏には、苦しみをわかってほしいという叫びがひそんでいることが多くあります。
なぜそれを声に出さないのか、疑問に思うかもしれませんね。
「何をしてほしいのか、何が苦しいのか、声に出して言ってくれなきゃわからないわよ。自分を傷つけるなんてことするより言ったほうがすっきりするし、無害じゃない」。
このような声はもっともです。

 けれども、苦しいと言わない人は、「言えない」人、「言っても仕方ないと思っている人」が大半です。
「助けを求めるすべ」を知らない。そういう人は、誰かに助けを求めようとまで思い及ばないのです。「なんかもやもやしてどうにかしたい」と思っても、それが「助けを求める気持ち」だと明確にわかっていないこともあります。

そうして苦しみが緩和されないためにそのまま気持ちは自傷へと向かってしまうのです。他にも、他人から助けを得ることを諦めている場合、自分で何とかしないとと思っている場合、人に迷惑をかけたくないからばれないように行っている場合、自傷禁止を言い渡されるのを恐れている場合、など、表面に浮き上がってこないこともあります。

自傷してみたくなった方へ

2013-05-24 23:11:56 | 自傷行為について
やってみようかな。

……そんなかたいらっしゃいます?
心の中で「はーい」と手を挙げた方にご忠告しておきます.
自傷行為はそんなに軽いものではございません。先にも書いたように誤れば死、体がぼろぼろになります。消したくても消えないものとなります。
腕を切って腕の神経を誤って傷つけてしまって、それから後悔しても時すでに遅しです。
自傷の痕は恥ずべきものではないけれど、決して「かっこいい」ものでも「苦しさの尺度」でもありません。
その人自身の手によってつけられた生傷を見て、不快になる人もいるということは覚えておいてもらいたいですし、いっときの気持ちで大切なあなたを傷つけてほしくはありません。
先にも書いたように、自傷行為は低年齢化が進んできています。
だれもがネットを覗ける情報社会になったのも一因でしょう。実体験に限らず、自傷行為は強烈です。
引き込まれまいと思っても、いつの間にか……ということも多々です。
自傷行為は軽々しく手をつけてよいものでは決してありません。
たばこや麻薬と同じです、いつしか依存し、抜け出せなくなります。
やろうかなと一瞬でも思っちゃった方、忘れないでくださいね。
そして、自傷行為は自分だけでなく相手も傷つけます。
現代で、故意に傷つけられた傷を見て不快になる人の方が大多数であること、これは覚えておくべきです。


身近に自傷行為をする人がいる方へ

2013-05-24 23:08:34 | 自傷行為について
まず、あなたの心の安定をはかってくださいね。
自傷行為にかりたてられる人は、気持ちが不安定で、安全な自分の世界にいます。あなた自身がその不安定に引きずられないとも限りません。無理して自傷行為に関することにふれない、それが双方に良いと私は思います。


当事者の自傷行為をするようになった環境や背景に目を向けてあげてください。


他者が認め、可能な範囲で見守ることで、「一人じゃない」と安心を覚える当事者もいるはずです。
さりげなくそばにいて自傷者を物理的に一人にしないことは、自傷行為をさまたげることにもつながるでしょう(よく言えば見守り、悪く言えば監視なのですが。)
当事者からの依存や脅迫めいた言動、振り回しには注意が必要です。やはりその前にあなた自身の心と体を気遣っておくことが大切ですよね。
読みづらい文章、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!




◇「どうしても理解できない!」
人はコピーではなく一人一人が微妙に異なっていますよね。
それゆえにある人の考えや感情すべてをすっかり理解するのは不可能です。
理解できなくて当たり前です。
普通、人は、自分が理解できないものは排除したがったり恐れたりします。
この場で言えば、自分を傷つけること。
自傷行為をしない人にとって、自傷は理解しがたい。自傷行為をしているというだけで非難し理解できないと一蹴して目を背ける楽さをとるのも一計です。
そこをひとふんばりして、自傷行為もそのひとの一面、かなり変わった癖として眺められればよりいいと思いませんか。当事者を責めたりなさらないで、「理解できない」という戸惑いは別の方法で処理していきましょう!

自傷を例にしましたが、それに限らず、このような見方は他者と共生する上で大切だとわたしは思います。自傷を考える材料のひとつになればと思います。


2011.8.21→本日加筆修正