ミンメイとベンジャミンはあれからベンジャミンの家で過ごす事が多くなった。
外へ出ると落ち着かないのだ。
二人で出かける時は大抵、お茶のお供のケーキを買いに行く時だけ。
その日も何を食べようか、で二人してショーケースを覗いていた。
「じゃあ。オペラとオレンジのシブーストとレアチーズをふたつずつ下さい」
店員は『ふたつずつ?』と何か違和感を感じたが、口には出せなかった。
「ありがとうございました」
と店を後にするふたり。
「”デ・セール”のプリンア・ラ・モードが食べられなくなったのは痛いわね」
「『人の噂も75日』と言いますから、そのうち食べられるようになりますよ」
「そうね…ねえベンジャミン、手を繋いでいい?」
「え?あ、はい」
ベンジャミンは着ていたシャツで手を拭いてミンメイに差し出した。
ミンメイはベンジャミンの大きな手を握り締めた。
カイフンや輝とは違うときめきを確実に感じていた。
ベンジャミンの家に着いて、二人で紅茶を淹れる。
そんな事でさえ、幸せを感じてしまうミンメイがいた。
ただ、ベンジャミンは今でもローテーブルに向かい合わせるようにティーカップを置く。
業をにやしたミンメイは今日のティーカップは隣り合わせになるように置いた。
「ミ、ミンメイさん」
「たまにはいいでしょ?」
そして二人きりのケーキパーティが始まる。
「うん、やっぱりシブーストは最高ね」
美味しいケーキを食べるミンメイを見て幸せなベンジャミン。
そして自分もオペラをフォークで切り、一口、口に運んだ。
「好きな人と食べるケーキは、百倍も美味しいです」
と言った。
自分で言って、自分で照れているベンジャミンであった。
二人ともケーキを全部完食。
「ふう、お腹いっぱいで眠くなっちゃった」
ミンメイが大あくびをする。
「眠いですか?」
「うん、夕べも遅くまでレコーディングしてたから…」
そういうと、ソファに寄りかかるようにして、すぐに眠ってしまったミンメイである。
「おやおや」
このままでは風邪を引いてしまう。
ベンジャミンはミンメイを起こさないようにお姫様抱っこして寝室へ運んだ。
そしてベンジャミンのベッドに寝かせ、毛布をかけてやると、そのまま静かに部屋を出た。
「………もしかしてベンジャミンって、輝より鈍感?」
実はミンメイは起きていた。
寝たふりでもすれば「おやすみのキス」くらい、もらえると思っていた。
でも、まあ、お姫様抱っこしてくれたし、いいか。と、納得すると本当に眠気が襲って来た。
「うふふ、ベンジャミンのにおいがする♪」
まるでベンジャミンに抱きしめられているようだ、と幸せな気分で眠りに入った。
どれくらい眠っただろう?ベンジャミンがクローゼットを開ける音で目が覚めた。
「ベンジャミン?」
「ああ、起こしてしまいましたか、すみません。僕、これから夜勤なんですよ」
「ええ?!」
ミンメイが予想以上に反応して驚いたベンジャミンであった。
実はミンメイは、ベンジャミンの家に泊まる覚悟で来たのだ。
「…誰かと変われないの?」
上目遣いに手をもじもじさせながら訊いてみた。
「シフトは組まれてますからねえ」
訊きたいのはそういう事ではないのに。
ミンメイはぷうっと頬を膨らませた。
「ああそうだ。ミンメイさん、これを」
そう言ってミンメイに手渡したのはベンジャミンの家の合鍵である。
「いいの?!」
「はい、ミンメイさんなら信用できますから」
「……」
嬉しいのだが素直に喜べない自分がいた。
「それじゃあ、僕はこれで行きますので。また休みが出来たら連絡ください」
と、ベンジャミンはすたすたと玄関へと歩いて行く。
「ちょっとまってベンジャミン」
「はいなんでしょう?」
振り向いた瞬間にミンメイはベンジャミンの頬にキスをした。
ベンジャミンは何が起こったのか把握できなくて石化する。
「行ってらっしゃい」
「は、はい…」
顔を真っ赤にし、玄関のドアに振り返った瞬間、ドアにまともにぶつかった。
「大丈夫?!ベンジャミン」
「は、はい、大丈夫です。い、行ってきます」
今度こそベンジャミンは玄関の外へ出た。
―――大丈夫かなあ?私達…。
今なら未沙の気持ちが分かるような気がした。
外へ出ると落ち着かないのだ。
二人で出かける時は大抵、お茶のお供のケーキを買いに行く時だけ。
その日も何を食べようか、で二人してショーケースを覗いていた。
「じゃあ。オペラとオレンジのシブーストとレアチーズをふたつずつ下さい」
店員は『ふたつずつ?』と何か違和感を感じたが、口には出せなかった。
「ありがとうございました」
と店を後にするふたり。
「”デ・セール”のプリンア・ラ・モードが食べられなくなったのは痛いわね」
「『人の噂も75日』と言いますから、そのうち食べられるようになりますよ」
「そうね…ねえベンジャミン、手を繋いでいい?」
「え?あ、はい」
ベンジャミンは着ていたシャツで手を拭いてミンメイに差し出した。
ミンメイはベンジャミンの大きな手を握り締めた。
カイフンや輝とは違うときめきを確実に感じていた。
ベンジャミンの家に着いて、二人で紅茶を淹れる。
そんな事でさえ、幸せを感じてしまうミンメイがいた。
ただ、ベンジャミンは今でもローテーブルに向かい合わせるようにティーカップを置く。
業をにやしたミンメイは今日のティーカップは隣り合わせになるように置いた。
「ミ、ミンメイさん」
「たまにはいいでしょ?」
そして二人きりのケーキパーティが始まる。
「うん、やっぱりシブーストは最高ね」
美味しいケーキを食べるミンメイを見て幸せなベンジャミン。
そして自分もオペラをフォークで切り、一口、口に運んだ。
「好きな人と食べるケーキは、百倍も美味しいです」
と言った。
自分で言って、自分で照れているベンジャミンであった。
二人ともケーキを全部完食。
「ふう、お腹いっぱいで眠くなっちゃった」
ミンメイが大あくびをする。
「眠いですか?」
「うん、夕べも遅くまでレコーディングしてたから…」
そういうと、ソファに寄りかかるようにして、すぐに眠ってしまったミンメイである。
「おやおや」
このままでは風邪を引いてしまう。
ベンジャミンはミンメイを起こさないようにお姫様抱っこして寝室へ運んだ。
そしてベンジャミンのベッドに寝かせ、毛布をかけてやると、そのまま静かに部屋を出た。
「………もしかしてベンジャミンって、輝より鈍感?」
実はミンメイは起きていた。
寝たふりでもすれば「おやすみのキス」くらい、もらえると思っていた。
でも、まあ、お姫様抱っこしてくれたし、いいか。と、納得すると本当に眠気が襲って来た。
「うふふ、ベンジャミンのにおいがする♪」
まるでベンジャミンに抱きしめられているようだ、と幸せな気分で眠りに入った。
どれくらい眠っただろう?ベンジャミンがクローゼットを開ける音で目が覚めた。
「ベンジャミン?」
「ああ、起こしてしまいましたか、すみません。僕、これから夜勤なんですよ」
「ええ?!」
ミンメイが予想以上に反応して驚いたベンジャミンであった。
実はミンメイは、ベンジャミンの家に泊まる覚悟で来たのだ。
「…誰かと変われないの?」
上目遣いに手をもじもじさせながら訊いてみた。
「シフトは組まれてますからねえ」
訊きたいのはそういう事ではないのに。
ミンメイはぷうっと頬を膨らませた。
「ああそうだ。ミンメイさん、これを」
そう言ってミンメイに手渡したのはベンジャミンの家の合鍵である。
「いいの?!」
「はい、ミンメイさんなら信用できますから」
「……」
嬉しいのだが素直に喜べない自分がいた。
「それじゃあ、僕はこれで行きますので。また休みが出来たら連絡ください」
と、ベンジャミンはすたすたと玄関へと歩いて行く。
「ちょっとまってベンジャミン」
「はいなんでしょう?」
振り向いた瞬間にミンメイはベンジャミンの頬にキスをした。
ベンジャミンは何が起こったのか把握できなくて石化する。
「行ってらっしゃい」
「は、はい…」
顔を真っ赤にし、玄関のドアに振り返った瞬間、ドアにまともにぶつかった。
「大丈夫?!ベンジャミン」
「は、はい、大丈夫です。い、行ってきます」
今度こそベンジャミンは玄関の外へ出た。
―――大丈夫かなあ?私達…。
今なら未沙の気持ちが分かるような気がした。
期待させといてサーセンwww
この二人のエチーなんて誰得だろう?と考えた結果がこれだよwww
でもミンメイって肉食だから(←勝手な決めつけ)そのうちベンジャミンを食ってまうと思います。
が、その前に実は…。
イワンと雅持もどうなのかしら?オリキャラだし、それこそ誰得?なラブラブ読みたい人いるのかしらん?
と、悩んでいる最中でございます。
拍手レスへの反応ありがとうございます(笑)
わかりました。
番外編の続編も頑張りましょう。
で、(42)はどうでしたかね?www