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ドクターX~外科医・大門未知子~(2014) 最終話

2014-12-19 21:19:23 | 2014秋ドラマ
最終話(第11話) 「さらば大門未知子!!さらば晶さん…ラストオペも絶対失敗しないので!!」

神原名医紹介所に神原晶(岸部一徳)がなかなか帰ってこないため、フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)は晶のケータイに電話を掛けると、晶は事業拡大の営業活動でしばらく帰れないと言ってすぐに電話を切る。
国立高度医療センターの総長・天堂義人(北大路欣也)の悲願だった「特定国立研究開発法人・日本医療産業機構」が発足し、天堂は初代理事長に就任し、医療に関する全リソースと予算を集中させて国内外に高度で良質な医療を提供する組織だと発表する。
天堂は富士川清志郎(古田新太)に辞表を書くよう迫り、富士川は出身・西京大学病院の病院長・蛭間重勝(西田敏行)と共に総長室を訪れる。
蛭間は、天堂が日本医療産業機構の理事長になった後のセンター総長は富士川がいいのではないかと勧め、あともう一つお願いとして自らのがんの手術を未知子にしてもらいたいと話す。
天堂が「富士川先生の進退と引き換えにお引き受けいたしましょう」と話すと、蛭間は了承し、富士川は病院を去ることになる。
カンファレンスが蛭間同席の元で行われ、「横行結腸がんと直腸がんの高度進行同時性多発大腸がん」と肝転移があることが明かされ、戦略統合外科統一部長・海老名敬(遠藤憲一)や副部長・加地秀樹(勝村政信)らが治療方針を提案するが、蛭間は未知子の執刀を強く希望する。
未知子は尾状葉にも転移がある事を見つけるが「(蛭間の執刀は)致しません。医者なら、アンタの後輩たちがこんなにたくさんいるじゃん。みんなでやれば?」と言って断る。
未知子がセンターの廊下を歩いていると、晶が点滴をつけてスキップして歩いており、未知子は晶の病室を見つけて問い詰めるが、晶は「大門先生の手術代は、とてつもなく高いんだもん。って、マネージャーの私がどんどん釣り上げちゃったんだけどね。もっと安いその辺の暇そうな医者にやってもらうから、ご心配なく。大丈夫よ、大した病気じゃないから。未知子はもっとお金になる手術して、バンバン稼ぎなさい」と言って追い返す。
未知子は天堂にカルテを見せるよう要求し、晶の病状が肺がんが大動脈弓部に浸潤していて右前頭葉に転移があり、狭心症も合併していることから手術適応外となっていて、晶も手術を希望していないことを聞かされて、天堂は未知子に「あなたほどの外科医でも、出来ない手術があるという事です」と話す。
未知子は晶に自分に執刀させてと懇願するが、晶は「私の主治医は天堂さんよ。それに天堂さんはこれまで会った医者の中で、アンタを一番理解してる。アンタをこれからも支援したいと言ってくださっているの。未知子の事はお願いしてあるから。私は豪華なホスピスでリッチに死ぬから、もう会いに来ないでね」と言い含める。
未知子が帰った後、晶は看護師長・白木淳子(高畑淳子)に15年前に未知子と出会った時の事を話し始め、未知子が亡くなった父親の知人である自分をキューバまで訪ねてきて「助手にしてくれ」と言ってきた事、外科医のセンスは抜群だったがグズで気が弱かった事、戦場で晶に叱咤されながら手術をこなしていった事を話し、その頃未知子も晶が「外科医の手術力は最初のトレーニングで決まる。どれほどの熱意を持って手術を学ぶか、どれほど上手い外科医の手術を見るか。川の水が流れるように基本手技を反復し、美しい最終術野を作る。それが私の考える理想の手術だ。そして一番大事なのは、どんなに厳しいオペでも決して患者を見捨てない事」と話していた事を思い出していた。
蛭間のオペは未知子抜きで行われるが、十二指腸や下大静脈にも腫瘍が浸潤しており、海老名はインオペを選択するか迷うが、そこに未知子が現れて、右半結腸・十二指腸部分切除、下大静脈合併切除及び人工血管置換を鮮やかにやっていき、直腸がんの切除は海老名に任せて手術室を出ていく。
銭湯に行った未知子は、銭湯の店主から「あなたの連れ、最近来ないわね。月決めのロッカーの代金、未納なのよ」と言われ、そのロッカーを開けて見ていると、大量の札束と土地の権利書、「大門未知子外科病院」の設計図と見積書が入っていた。
未知子が慌てて晶の病室に向かうと、白木から既にホスピスに転院したと伝えられが、実際はまだセンター内におり、晶は天堂に「大門未知子に失敗させる訳にはいかないんです」と話していた。
翌朝、未知子は天堂に晶のいるホスピスを尋ねるが教えてもらえず、天堂は日本医療産業機構の理事会に未知子を連れて行き、未知子にそこで働くための契約書にサインさせようとするが、未知子は「アンタ医者なんでしょ!?国とか10年後の世界の1億人とか、そんな御託並べてる暇があったら、目の前の患者救ったら?私はそんなものより、たった一人の大好きな人のオペをしたいんだよ!」と怒鳴って会議場を出ていく。
その後の理事会の中で、天堂は医師である自分によるトップダウン形式でそれぞれのプロジェクトに予算を配分すると説明するが、国会議員の中から異論が噴出し、官房長官・羽生稔(中原丈雄)が現れて「ここからは政治の世界です。一介の医者としては君は良くやったが、ここまでです。理事長の解任も任命も内閣に一任されている」と言って天堂の解任に関する閣議書を見せる。
そんな中、晶の容体が急変したとして、海老名は「天堂総長が何だ。知るか。いざとなったら、私の首をかけてもいい」と決心して未知子を呼び、オペの準備をする。
未知子によるオペが始まり、転移性脳腫瘍摘出をするが、大動脈弓部からと思われる出血量が多く、別の場所からも大量に出血があり、晶の血圧はどんどん下がって、未知子はパニックに陥る。
しかし未知子は、晶から15年前に教わった「出血から逃げるな!瞬きするな!立ち向かえ!(出血)点を探すな。とにかく全体を触るんだ!そして深呼吸!」という言葉を思い出し、晶が気に入っていたCDをかけさせて深呼吸しながら出血箇所を探し当てて、涙を流しながら「私、失敗しないので」と宣言し、出血している動脈を置換して手術を進め、見事に成功する。
そんな未知子のオペ姿を理事会から戻った天堂は見て「医者であるならば、やはり患者の前にいるべきだった」とつぶやき、センターを去るのを見送りに来た医師たちに「我々、医の領域では色んな道がある。あなた方は医者としてそれぞれの場で真を尽くしてください。私は一介の外科医に戻ります。チェンジ&チャレンジ。ありがとう」と言って頭を下げてセンターを去っていく。
数か月後、晶が宇宙遊泳をしている未知子に「いつまで遊んでるの?帰ってらっしゃい。銭湯のロッカーに隠しておいたお金全部使って、宇宙なんか行っちゃって。バカじゃないの?」と呼びかけると、未知子は「だって、いつか宇宙船から手術で呼ばれるかもしれないじゃん。それのトレーニングだよ。晶さんも一緒に来ればよかったのに」と話すため、晶は「そんなことよりね、ベンケーシーが病気みたいなの。早く戻ってきて。あっ、着陸に失敗しないでよ」と話すと、未知子は「大丈夫。私、失敗しないので」と答えて・・・


というような内容でした。

いやぁ・・・宇宙オチで一気に興ざめしてしまいましたwww
宇宙に行くまでは、とても感動的だったのに~。
「何だ、このオチ!イマイチだな…」と思って、ツイッターで「#ドクターX」のタグ検索してみたら、同じようにオチに対して不満のツイをしている方が多くて、大笑いしてしまいました。

手術バカの未知子・・・
宇宙に行くことでいくらのお金を使ったんだろう!?
せっかく「大門未知子外科病院」を晶さんが作ってあげようとしたのにね。
でも、あのロッカーのお金だけじゃ、宇宙には行けないと思うけど・・・。
未知子が稼いだお金なんだから未知子が使うのはいいのだろうけど、でもやっぱりマネージャーの晶さんがいなきゃダメなんだな~(未知子はお金の使い方が酷すぎ!)と思わせるための「宇宙オチ」だということなのだと思いますけど、でも突飛すぎだと思いました

晶と未知子の「出会い」、そして「師弟関係成立」、「医療スキルの継承」・・・
そんな二人の歴史、固い絆の理由がよく分かり、とても満足の行く最終回でした!(※オチ以外w←まだ言う!)
晶が突然未知子の目の前からいなくなって、LINE(のようなもの)で「今日も失敗しなかったよ」って晶に送信する未知子のシーンが、とても切なかったですし、
病室に来た未知子に「もう会いに来ないでね」と別れを告げるシーンは、とてもジーンとしました。
そして、いつも未知子の手術が鮮やかなのは、晶の「川の水が流れるように基本手技を反復し、美しい最終術野を作る」という言葉を実践していたのですね!
この言葉、初めて聞いたのに、今までの未知子のあれこれがスーッと自然と腑に落ちて、このドラマってやっぱりブレてなくて素晴らしいな~と改めて思いました

そんな中で、懐かしの蛭ちゃんも出てきましたね(笑)
蛭間重勝じゃなくて「蛭間十一郎」だったり、同時進行性の多発性がんという、若干取ってつけたような感じはありましたが
シーズン2から見ている私としては「蛭間家、父も娘もどうしてこんなになるまで気が付かないの!?」と思いながら見ていたのですが、まさかオペ終了時に未知子が「饅頭食い過ぎだよ!」と言うとはwww
蛭ちゃんは、どんなに重病でも何故か観ているこちらは笑ってしまうという、本当に憎めないキャラクターなので、今回も大いに笑わせてもらいました。

エビちゃんとの師弟愛?も観ることができましたし・・・
蛭ちゃんは未知子を泣き落とし作戦で落とそうとしたのに、エビちゃんが先に落ちてしまって空気が読めずに妨害して作戦が失敗してしまうというくだりは、大爆笑でした!
やっぱり蛭ちゃんがいてこそのエビちゃんだな・・・なんて

若干時事ネタがありましたね。
厚生労働大臣・十勝喜子の「うちわ」を医局のみんなが持っていたけど、選挙法違反?(笑)
でも、よく見てみたら「議員選挙ビラ 東京都選管」のシールが貼ってあったから、「うちわ」ではなく「ビラ」だから違反にはならないということ??
「天堂が理事長→十勝が天堂を退けて理事長に」ってなっていたけど、うちわ問題で辞職せざるを得なくなって天堂が返り咲く!だったら面白かったのに!?
なんて、ちょっとそんな事も思ったりしながら観ていました。

天堂の野望は挫折してしまったけど、天堂は「医師である事」を思い出したようなので、これからもどこかで活躍できそうですよね。
シーズン2であんな退場をした蛭ちゃんですら、関西の病院の病院長になったのですから(爆)

シーズン3も楽しかったし、視聴率もシーズン2と同じくらいあったようなので、たぶん続編はまたあるのだろうと思うのですが、前回も書いたけど「毎年毎年ではなく、2~3年に一回の復活として、もっと練り上げてくれれば」なんて思います。
大門未知子、やっぱりカッコいいので、その雄姿をまた観たいから、大事に扱っていただきたいな~と願っています!
←web拍手です。
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