emitanの心にうつりゆくもの

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リーガルハイ 最終話

2013-12-19 19:32:02 | 2013秋ドラマ
最終話(第10話) 「二転三転する最後の法廷!!執念で救え依頼人!!真実は悲劇か喜劇か!?」

弁護士・古美門研介(堺雅人)と黛真知子(新垣結衣)は、数か月前に被告人・安藤貴和(小雪)に接見した「吉永慶子」が羽生晴樹(岡田将生)であることに気づく。
羽生は貴和に対して、今回の徳永光一郎については殺していないが過去に何人も殺しているとした上で、「僕は決めたんです、みんなを幸せにするって。あなたも含めて。僕の話を聞いた上で、犯行を否定するか罪を認めるか考えてください。決めるのはあなたです。でも僕はあなたを死刑にしたくない。死刑はwin-winじゃないから。みんなが幸せになるには、この方法に懸けるしかない。(差し戻しになったら)僕が差戻審を担当し、無期懲役に持ち込みます。それで納得してください。ただそれには、戦いやすい相手にする必要があります。差戻審では弁護人を替えましょう」と話していたのだった。
古美門事務所に貴和から弁護士解任の手紙が届き、黛は慌てて事務所「NEXUS」に駆けつけるが、既に羽生と本田ジェーン(黒木華)の姿はなく、貴和の担当弁護人は三木長一郎(生瀬勝久)となる。
差戻審が始まり、担当検事は羽生と本田となり、羽生は無期懲役を求め、三木は情状酌量を求める。
羽生は記者から「民意とは違う」と言われるが、羽生は「被害者感情に寄り添えば、極刑を望むのも分かります。ですが我々はいたずらに扇情的になってはいなかったでしょうか。どうか冷静に審理を見守っていただきたい。怒りや憎しみからは何も生まれませんから」と答える。
古美門と黛は羽生を呼び出し、古美門が「安藤貴和を有罪にした上で無期懲役に持ち込む。つまりは死刑廃止論者である君の理想の実現のために我々は利用されていた訳だ。実に不愉快だ」と話すと、羽生は「僕を叩きのめしたいでしょ?でも、それはできません。あなたはもうリングを降ろされたんです。あなたは僕と戦えないんです。ルールを守ってばかりでは実現できない理想もある。古美門先生がおっしゃる通り民衆は愚かだから、誰かが危険を冒してでも導かないと」と話して去っていく。
古美門と黛は貴和と接見し、古美門が「君はやっているんだと思っていたよ。無罪目前で私たちを切り、無期懲役を受け入れようとしている。理由は一つだ。君の無実が判明したら、真犯人探しが始まる。真犯人が見つかったら困るんだ。もし庇うに値する人間がいるとすれば、そいつが真犯人だ。必ず見つけ出す」と話すと、貴和は睨みつけて出て行ってしまう。
古美門と黛は、なぜ貴和が羽生の言いなりになっているのかを調べることにし、貴和の過去の交友関係を調べ、その中の一人・金崎組の組長の自宅を訪ねる。
金崎は「アンタらがいつか来るだろうって、アイツ(羽生)が言ってたよ。何もしゃべらんでほしいって言われたんだがな、変な所から漏れる位なら俺からキッチリ話す。女房以外に惚れたのは貴和だけだ」と話し出して、金崎と貴和との間に生まれた子供の事を話し、「で、検事は『全部腹に納める』と言ってくれた。事実そうしてる。だからアンタらもそうしろ。いいな」と話す。
古美門は、三木事務所の秘書・沢地君江(小池栄子)に密かに頼み込み、法廷から退出する貴和の髪から抜け落ちた髪をもらってきてもらい、草の者・加賀蘭丸(田口淳之介)には僧侶のフリをしてもらって徳永浩一郎の娘の髪を入手し、2人の毛髪をDNA鑑定に出して結果が出る。
黛は羽生に対して「私は真実が大事だと思う。例え誰かが傷ついても、みんなが不幸になっても、それが真実なら仕方ないよ」と言い放って、古美門と黛は別の裁判の準備を始める。
古美門と蘭丸は、事務員・服部(里見浩太朗)を相手に報酬を着服したという訴訟を起こし、服部側の弁護人には黛がつく。
服部は「つい出来心で…しかし、私も被害者です!私は騙されたんです!当時交際していた女性に全てを奪われました。悪いのはあの女です!請求するならば私ではなくあの女でございます!」と主張するため、服部がかつて交際していたと主張する貴和が証人として呼ばれることになる。
証人尋問で黛は貴和に対し、服部が貴和と会ったと話している日は徳永光一郎が殺された日であると話し、「事件現場で犯行を行っていた訳ですから、これは服部さんの記憶違いでしょう。あなたがもし今嘘をついているなら、例の事件の犯人ではないという可能性が出てきてしまいますから。犯人ではないのに有罪を受け入れるなんて、有り得ませんものね?本当は誰かを庇っている、なんてこと有り得ませんよね?」と話して質問を終える。
そして古美門は「あなたはこれまであまりに多くの男性と交際してきたので、被告を思い出せないのかもしれません。確かめてみましょう。例えば金崎正宗さんは覚えていますか?13年前に交際していた金崎、彼の子供を身ごもったというのに?金崎さんはあなたに産むように言ったそうですね。金崎さんに取られたくなかったあなたは、断腸の思いで里子に出し、引き取り先すら聞かなかった。あなたは我が子の事を記憶から消して生きてきた。違いますか?10年以上の月日が経ち、新しい獲物としてたらし込んだ徳永光一郎の家で、あなたは雷に打たれた。目の前に同じ生年月日の女の子がいたからです。その表情、面影、左の甲のホクロ…何から何までそっくりに思える。あなたは理屈ではなく確信したんだ。どんな事情があってここに引き取られたのかは分からない。だが間違えなく彼女こそ13年前に手放した我が子だと」と話すと、貴和は妄想だと激怒する。
すると古美門はDNA鑑定結果が書かれた紙を見せて「みなさんにご覧いただきましょうか?」と話すと、貴和は慌ててその封筒を奪おうとし、刑務官に取り押さえられる。
続けて古美門は、貴和が本当の母親になろうとして光一郎と仲良くなっていったが、娘・さつきは貴和の事を激しく嫌い、光一郎がさつきを親戚に引き取ってもらおうとしていたことを知ったさつきは父親を殺してしまおうと考え、さつきは父親の食事に毒を入れ、貴和を犯人に仕立て上げたのだと話す。
貴和が泣きながら「あの子は犯人じゃないの。あの子はお父さんが大好きだから…」と話すと、古美門は「そうだとすると、残る可能性は徳永光一郎だ。あなたとの結婚を妨害するさつきが邪魔で仕方がない。遂に絶望し、さつきとの心中を図った。あなたに保険金を残して。だが、それでもあなたはその罪をかぶらなければなりませんね。自分を殺したのが大好きなお父さんだと知ったら、彼女は生きていけないだろうから。彼女を力いっぱい抱きしめたかったことでしょうね。全てを告白したかったことでしょう。だが、できるわけがない。『お前は日本中から嫌われている悪魔の女の娘だよ』だと告げることなど」と話して質問を終えると、貴和は泣き崩れる。
その後、古美門と黛が貴和に接見すると、貴和が「あの子だけは巻き込ませない。あの子に罪はないわ。どうにかしなさい」と話すため、黛は「(真実を明らかにするのも大事だが)依頼者を守ることも大事です。貴和さんを無罪にした上で、さつきちゃんも救う。ここまで来たらやるしかないです。新しい真実を作り上げる」と話し、古美門は「正解だ」と答えて、貴和の差戻審の弁護人としての対策を考える。
差戻審で貴和は、さつきは自分の娘ではないと話した上で、光一郎から別れ話を切り出されて絶望して毒物をスープに入れて自分も後を追おうとしたが、光一郎とさつきの幸せそうな姿を見たら不意に我に返り、毒を入れずに家を離れたが、あとからバックを見たら毒入りの瓶がバッグの中には無く、徳永家に忘れてしまったのだが、光一郎がそれを調味料だと思ってスープ入れてしまい、事件が発生したと話す。
そして貴和が自分が殺したようなものだと話したため、黛は「真実はいつも思いがけないものですね。安藤貴和という女性は、確かにとんでもない悪女です。愛する男性と幼い少女を殺害しようとしたのですから。それがもたらした結果を考えれば、彼女が犯した罪は大変重いです。断固厳罰に処すべきです、毒物及び劇物取締法違反の。ただし、殺人は無罪です。本件は殺人事件ではなく、事故死の可能性が高いので」と言って被告人質問を終え、弁護人席に戻ると「私、汚れました…」とこっそりつぶやく。
羽生が「でっちあげだ…未必の故意です!あなたはワザと置いてきた、こうなる結果を予測して」と主張するが、古美門は「なるほど、ということは検察も彼女のこの証言を採用する訳ですね?あなた方がここまで積み上げてきた証拠とは全く異なりますが。ならばここまで一貫してなされた主張と証拠は全て間違いでしたと認めてください。その上で、未必の故意による殺人を証明する証拠を揃え、一から起訴し直していただきたい」と言い放つ。
すると羽生は「彼女がどれだけ多くの人を不幸にしてきたか知ってるでしょ?せめて十数年刑務所内で悔い改めてから社会に戻すべきだ。でないと、不幸な人が増え続ける。あなた(古美門)は、いつも人間の欲望に火をつけ、争いをけしかける。人間の愚かさ、醜さを利用して勝ってきたのがあなたの手法なんです!でも、そこに幸せはありませんよ。ただ一時の快感があるだけです。幸せは不本意でも面倒でも、お互いが懸命に妥協点を見つけ出すことでしかないんです。争いを避け、みんなが幸せになる社会とは、そういうことなんです!相手に譲ること、与えることは勇敢で気高い人間でないと出来ない。あなたが勝ちにこだわるのは臆病だからだ。違いますか?」と尋ねる。
古美門は「だとしても、君にはみんなを幸せにすることは出来ないよ。(羽生が間違っているのは羽生自身が)間違ってないと思っている所だよ!君は人間は愚かだと言った。全く同感だ。ワガママで勝手でズルくて、汚くて醜い底辺のゴミクズども、それこそが我々人間だ。(その人間を自分が導くと思うのではなく)自分も底辺の醜いゴミクズの一匹であることを自覚しろ!自分の賢さにうぬぼれ、人のために尽くす自分が大好きで、冒す危険に酔いしれる。みんなを幸せにしたい。win-winにしたい。だがそれらは全て所詮君個人の欲望だ。皆から感謝され、崇め奉られ、さぞ満足だろう。だが、君がやってることはwin-winじゃない。小さいloserをたくさん作って、君一人がwinnerになることだ。いいか?君の本性を教えてやるからよく聞け!君は独善的で、人を見下し、裏工作をしてみたらたまたま上手くいっただけの、ゆとりの国のポンコツヘタレ天パ短足クソ王子だ!」と言い放つ。
羽生が泣き崩れたため、古美門は「もし君が皆が幸せになる世界を築きたいと本気で思うのなら、方法は一つある。『醜さを愛せ』」と声を掛ける。
無罪判決が出て、さつきにはDNA鑑定で貴和とは不一致だったという文面を渡し、本物の鑑定結果の方は貴和が燃やしてしまう。
古美門事務所に羽生が訪れ、「世界を回ろうと思いまして。確かに僕は負け犬です。でも夢は捨てていません。今でも争いのない世界を作りたいと思っています。ただ、今の僕ではダメだと思い知りました。武者修行してきます。僕は甘い自分を徹底的に鍛え直してきます。『醜さを愛せ』僕の座右の銘になりました!先生はやっぱり素晴らしいです!」と話して旅に出掛ける。
その羽生の後ろ姿を見た古美門は「服部さん、アイツ完膚なきまでに負けましたよね?勝ったの私ですよね?なのに何で最後まで態度がwinnerなんだ?何で去り方まで主役っぽいんだ?バカなだけなんじゃないか?」と話すと、服部は「人たらしですな」と答える。
羽生の見送りに行った黛は「羽生君の事は好きだよ。でも私、仕事と恋愛を両立できるほど器用じゃないから、羽生君の思いには応えられない。ごめんなさい」と話し、羽生は「あぁ・・・分かった」と答えて別れる。
空港行きのバスの中で羽生は、写真に写る古美門を撫で始め、「サウジアラビアにこういうことわざがある。どんなに旅をしても、手に入らない財宝もある」とつぶやく。
服部は電話を掛け「羽生先生も確かに逸材ではございましたが、やはりご子息を倒してくださいますのは黛先生かと存じます。ご子息でございますか?ますます増長して、さすがにこの服部も手を焼いております」と報告する。
黛は古美門事務所に復帰することになり・・・


というような話でした。

真実は当事者しか知らず・・・
でも、私は貴和の涙を信じるよ・・・
検察や世論が「でっちあげたもの」で勝手に裁判を誘導するのはおかしいし、怖いことだと思うので、それが阻まれたのにはホッとしました。

貴和の弁護人を下ろされ、羽生=三木によって裁判が終わってしまうかと思いきや、まさか服部さん相手に訴訟を起こすとは!
服部さん、妄想の中で貴和と付き合っていたのね(笑)
コメディドラマらしい展開でしたけど、うまく考えたなぁ~と感心してしまいました

差戻審で羽生が古美門に対して「幸せ」について訴えていた時は、見ていてかなりイライラしてしまい、羽生のどういう所がイライラするんだ?とずっとこれまで思っていたのですが、
古美門が「自分も底辺の醜いゴミクズの一匹であることを自覚しろ!」「みんなを幸せにしたい。win-winにしたい。だがそれらは全て所詮君個人の欲望だ」と言ったセリフを聞いて、かなりスッキリしました
羽生は、ずっと自分の考えを押し付けていましたからね・・・
確かに、羽生の解決方法もアリな時もあるかもしれないけど、当事者にとっては心のどこかにわだかまりが残るような感じだったと思うので・・・
古美門の徹底的に戦う裁判方法は、人間の醜い部分が明らかになってはしまうけど、そこでスッキリさせて、違う世界が見えて来るような気がします。
とは言っても、自分は絶対に巻き込まれたくないですけど
古美門が最後に羽生の事を「バカなだけなんじゃないか?」と言っていたのには、爆笑してしまいました(もしかしたらそうなのかも? 笑)

羽生の持っている黛の写真に、常に古美門が写りこんでいるのは何故なんだろう?とこれまで思っていたのですが、まさか黛ではなく古美門に…だったとは、ビックリしました
羽生が黛に接近していたのは、まさか黛に嫉妬していたからとか!?
(大好きな古美門先生と楽しくやっている黛を引き抜くことによって、古美門から引き離そうとしたってこと??)
古美門の事が嫌いだったら、ああいう古美門が写りこんでいる写真は持ち歩かないとは思っていましたが、まさかこういうオチのためだったとは思いませんでした(笑)
このオチを知った上でもう一度最初から見直したら面白いかも(時間ないけど)。

それにしても本田ジェーン、化粧で変わりすぎです(爆)

下ネタも満載でしたね~。
組長宅を出た古美門が「ちょっとおしっこ漏れちゃった」とか、
沢地の胸に触りたいがためにオヒネリをあげようとしたのか!?とか、
高速ナンチャラも、あそこまで見せるとは思いませんでした(爆)
堺さん・・・本当にお疲れ様でしたぁぁぁ!!

シーズン2も面白かったです。
でも、ちょっとお下品な路線に走り過ぎた感は否めず・・・
お下品なのは嫌いではないのですが、もう少し本ストーリーの方で笑いを取ってほしかったかも、です。
シーズン3、スペシャルドラマがあれば観ますが、フジテレビさん、どうか視聴率が取れるからと言って急いで作らせることなく、この作品を大事に扱っていただければ・・・と願っています

全話を通じての感想は、年内に改めて「2013秋ドラマ 勝手に総括&各賞発表」という記事にして書きたいと思っています。
今までコメントやトラックバック、ツイッター等で声を掛けていただき、ありがとうございました!

※これまでの感想
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2 コメント

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Unknown (きこり)
2013-12-19 21:27:03
いや~終わっちゃいましたね~寂しいわ~
どんなふうに貴和の裁判にかんでくるんだろう?と思ったら、まさか別の裁判の証人にするとはね~
それなら羽生も邪魔できないし、うまいわ~
てか、法廷であんなに愁嘆場・・・(笑
差戻審のラストでの羽生との言い合いでも、
法廷でこんな口げんかみたいの繰りひろげてていいんかい?とか思っちゃったわ~(笑
でも、羽生をやりこめちゃったからやっとすっきりできたわ
柱|皿 ̄)q゛ウシシシシ
>(もしかしたらそうなのかも? 笑)
私もそうなんじゃ・・とか思っちゃった(笑
でも、意外とね、こういう人がデカイことなしとげるのかも(笑
>(大好きな古美門先生と楽しくやっている黛を引き抜くことによって、古美門から引き離そうとしたってこと??)
宗なのかも~!!
ずっと黛を好きにしては、な~んかピントがずれてるような・・って思ってきたけど、古美門狙いだったなら納得(笑
シーズン3あると思います。楽しみですね~♪
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>きこりさんへ (emi)
2013-12-20 11:43:03
きこりさん、コメントありがとうございます!

古美門事務所内部分裂w裁判、凄かったですよね~!
そして、裁判官まで涙を流す公判シーンも、素晴らしかったです。
私も「羽生をやりこめちゃったからやっとすっきりできたわ 」です

>意外とね、こういう人がデカイことなしとげるのかも(笑
そうかもしれませんね(^_^;)
ウインウイン教の教祖と言われていたけど、本当になれそう…。
新興宗教の教祖に関するニュースを見ていると、その宗教にハマっていない人にとっては「何言ってるんだ、この人??」と思うこともしばしばあって、こういうカリスマ性を持っている人というのは、バ○と天才の紙一重なのかな・・・なんて思ったりしました。

羽生の、黛へのこれまでの態度も、辻褄が合って(!?)良かったですね(笑)

シーズン3、楽しみですね♪
じっくり練って、面白く、痛快なものをまた作ってほしいです!
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