ドクターＸ～外科医・大門未知子～ 第５話

第５話　「神VS悪魔　失敗しない手術のカラクリ!?」

帝都医科大学で第二外科教授・海老名敬（遠藤憲一）と同期だった外科医の日下部光彦（別所哲也）は、今やマサチューセッツ国際医科大学の教授で世界的にゴッドハンドとして有名で、外科統括部長・蛭間重勝（西田敏行）の招へいにより凱旋帰国をする。
医局を見学に来た日下部は、フリーランスの外科医・大門未知子（米倉涼子）に「私は失敗しないので」のフレーズは自分が最初に使った言葉だと言い出し、権利は自分にあるから使用は控えてほしいが「私のオマージュとしてお使いになるのなら一向に構いませんよ」と話すが、未知子は「使用の控え、致しません。オマージュ致しません」と言い放つ。
その一件について未知子は神原名医紹介所で愚痴をこぼすと、フリーランスの麻酔科医・城之内博美（内田有紀）は日下部に心酔しており「大門さんとは違う」と反論するが、所長・神原晶（岸部一徳）は「日下部の『失敗しない』は眉唾だっていう噂もあるわよ。日下部のオペ成功率100％にはカラクリがあるんだって」と話す。
蛭間は、全国の大学病院向けに日下部によるデモンストレーションオペ（公開手術）のライブ中継を計画しており、日下部はオペ患者として食道ガン・ステージⅢの患者・五味一郎（大河内浩）を選び、海老名に「他は俺じゃなくてもできる」と話す。
海老名がお前は昔からそうだったなと相槌を打つと、日下部は「だからだろうな。結局俺は、組織の中で波風立てずに生きることが出来なかった。俺は負け組だよ」と話すため、海老名が「お前は秀でた天才故に、組織には馴染めなかった。天才は凡人とは相いれない。その事は同期の仲間がみんな知ってるよ」と声を掛ける。
日下部は、未知子の事を海老名に尋ね、「以前会ったことがある」と打ち明ける。
術前カンファレンスで、日下部は「食道亜全摘・胃管再建術」による手術を提案するが、未知子は「えー！？そんなんだったら、わざわざライブにして見せる必要ないじゃん。私なら胸筋温存食道切除・結腸再建術でもっとスピーディ、かつ鮮やかに出来ます。私、失敗しないので」と話す。
日下部が「分かりました。ならば私は『ＶＡＴＳ－Ｅ＆ＨＡＬＳ－Ｇ（胸腔鏡下食道切除術＆用手補助腹腔鏡下胃管再建術）』で行いましょう。もちろんあなたよりもよりスピーディに、かつ鮮やかに。私こそ失敗しないので」と話すと、未知子は頷いて「じゃあ、やってみな」と言ってカンファレンス室から出て行く。
手術当日、海老名は蛭間と共に大会議室で手術のライブ中継を見守ることになり、日下部と同期な事を誇りに思うと話すが、蛭間から「君も人がいいね。同期だったら悔しがるのが普通じゃないのかな？誇りに思うぐらいだったら俺は、誇りに思われる立場になりたいもんだね」と笑われる。
城之内と五味の主治医・近藤忍（藤木直人）の助手の下、日下部は手術を始め、城之内は日下部が縦隔内の胃管を確認したところでやや動きが止まったのが気にかかるが、６時間以上に及ぶ手術は終了し、みんなは拍手で迎える。
その夜、日下部は蛭間、海老名、近藤と共に夕食を共にし、蛭間は「近藤君にはオペの腕をもっともっと上げてもらわなきゃいけないからな。うちの娘のためにも。この男ね、うちの大事な箱入り娘にちょっかい出そうとしている、まぁ不届きな腹黒い狼なんだよ。しかしまぁな、男は多少野心があるくらいの方がまぁ頼もしいわね。野心と言えばさ、近々主任教授選があるんだけどね。昔はね、選挙というと、もうなんか野心丸出しにして勝ちに行くものが何人もいたけども、この頃は本当大人しくなっちゃったな。だから私も誰を推薦していいかのかちょっと迷っちゃう位で」と話す。
日下部が「私は野心よりも向上心を評価します」と話すと、蛭間は「世界を舞台にしている男の言う事はやっぱり違うな！君のような男が大学に来てくれたら、もうすぐにでも、今すぐにでも主任教授なんだけどね」と話すが、日下部の元に電話が掛かってきたため、日下部は中座する。
電話は城之内からで、城之内は五味の容体が急変して胸の痛みを訴えていることを告げるが、日下部は「術後よくあることだ。心配はいらない」と話して電話を切る。
城之内は、薬剤を投与するなどするが五味の容体はよくならず、未知子のケータイに電話をして「ちょっと気になることがあるのよ」と話して未知子を呼び出す。
未知子は慌てて病院に駆けつけ、日下部のライブ映像を再生して城之内が気になった場面を繰り返しチェックして、「明日の検査で分かる」と城之内に告げる。
翌朝、城之内は日下部の宿泊ホテル前で待ち伏せをして日下部に五味の再手術を要請するが、日下部は「術後の合併症はよくあることだ。私は最善を尽くし、手術を成功させた。私は完璧だった。私に失敗は有りえない！君は優秀な麻酔科医だ。君次第ではマサチューセッツ国際医科大学に招きたいと思ってる。考えておいてくれ」と言って帰国に向けて出発する。
城之内は蛭間に、五味は縫合不全による縦隔炎を引き起こしている事を告げ、海老名も近藤も縫合は完璧だったと口を揃えるが、未知子は「確かに縫合は完璧。だけど内視鏡で吻合部直下から尾側３cmに渡る黒色の色調変化、一部穿孔も見られる。血流障害による胃管壊死です」と言って検査結果を話し、このままだと敗血性ショックで死んでしまうからすぐに手術をするよう求めるが、すぐに再手術となると日下部や招へいした蛭間の名前にも傷つくことを事務長・烏丸金男（笹野高史）は懸念して猛反対し、蛭間も無口になってしまう。
すると海老名が「大門君に再手術をさせてはいかがでしょうか。ただし条件を付けて」と言い出し、手術自体は蛭間が行ったことにして「神（日下部）の手を上回る新たなる神となる」シチュエーションにすることを提案すると、蛭間は海老名に「君はどこまでも姑息な男だね。でも、その姑息さも度を越すと、快感だね」と声を掛けて笑顔を見せる。
そして海老名は日下部に電話で再手術をすることを告げ、「天才を凡人が救う。たまにはそんなことがあってもいいだろ」と言って電話を切ったため、日下部は慌てて病院へ戻って来る。
未知子は、通常２回に分けて行う再手術の内容をまとめて行ったため、日下部が「なぜあの女は一度に全部出来るんだ！」と怒鳴ると、蛭間は「ゴッドハンドの対極にいる女…。デーモンズハンド。まさに悪魔だよ」とつぶやき、日下部に「君の立場を悪くするような事はしませんから。気をつけてアメリカにお帰り下さい」と声を掛ける。
病院の屋上で休憩する未知子の元に日下部が行き、「君にだけは『失敗しないので』のフレーズを認めよう」と話すと、未知子は「失敗したくせに。（手術自体は）完璧でも、患者が治らなきゃ意味ないでしょ。私はそれを失敗だって言ってんの。（縦隔内の胃管を確認した時に違和感を感じた時に）あえてそれに触れなかったのは怖かったからでしょ、手術失敗するのが。あなたの『失敗しないので』にはタネがあったんですよ。初めから失敗しそうなことはしない、それがタネ。もう二度と『私、失敗しないので』は使わないでください。私が迷惑しちゃうから！」と告げ、駆けつけた城之内はマサチューセッツ行きは致しませんと断る。
未知子と二人っきりになった日下部は「４年前、君はニューヨークの州立癌センターにいたね。患者の名前はダニエル・ジャック。有名な歌手だ。忘れたとは言わせない。病名なら覚えているだろう。肺や肝臓といった遠隔臓器に転移した食道ガン、ステージⅣ・Ｂ。つまり死を待つだけの患者だった。当然私は、彼を見捨てた。しかし、ある外科医がそれを完全切除し、完治させた。そいつの名前は…ドクターＸ。君だね？」と尋ねるが、未知子は「何の事か分かりませーん！」と言って去っていく。
蛭間の元を晶が請求書とメロンを持って現れ、未知子と城之内の手術代と口止め料として2,000万円を請求し、「日下部教授に支払ったギャランティよりはいただかないと。こちらも陰で動いた甲斐がございませんので。巷では蛭間教授の事を、もはや神の手ならぬ仏の手・仏陀ハンドと呼んでいる患者もいるようです」と話す。
すると蛭間は「今度二人分の請求書を私に渡す時には、メロン２つにして。好きなのよ、１個丸ごと食べるのが」と話す。
未知子が城之内に「マサチューセッツ行けばよかったのに。アンタみたいな人は組織の中にいた方がいいよ。フリーランスでやっていけるほど腕ないんだからさ」と声を掛けると、城之内は「あなたの手術をコンダクトしているのはマエストラの私だって事を忘れないでくれる？私がいなかったらアンタなんて『私、失敗しないので』とか言い切れないんじゃないの？『やらかしちゃうかもね』レベルの医者なんだからさ」と言い返すが、二人は笑い合い・・・


というような内容でした。

「私、失敗しないので対決」ではあったけど、海老名ＶＳ近藤、蛭間ＶＳ晶さん、未知子ＶＳ城之内（←これは友人同士のジャレ合いといった感じでしたが）のやり取りが面白かったです

まぁ、一番ツボだったのは、蛭間の「メロン２つにして」発言でしたが！！
そこかい！金額じゃないのかい！！２個でいいの！？・・・等々、ツッコむ言葉が尽きないｗ
我が家は大爆笑でしたｗｗｗ
私は、これは演じている西田さんのアドリブじゃないのかな？と思っているのですが、どうなんでしょう？（笑）
このシーンの時、岸部さんが最初は「この人、これから何を言い出すんだ？」というような険しい表情だったけど、西田さんが少しずつ言葉を発するうちに吹き出しそうになっているように見受けられたので、「メロン２個」はアドリブかな～？と思った次第です。
スタッフブログとかで教えてくれないかなぁ？？

・・・と、冒頭からストーリーと関係のない所の感想を書いて申し訳ありません

今回もエビちゃん（海老名）が陰の主役でしたね！
「凡人」で蛭間教授的には物足りない男で終わるかと思いきや、まさかの「ブッダ・蛭間」演出！！
ヒルちゃんからも「快感だね」というお言葉をいただきました
ヒルちゃんがエビちゃんに「しゃぶ～しゃぶ～」をさせて、「あつあつあつ！熱いよ！」「海老名君、もうちょっと肉ちょうだい」なんて言っている場面は完全に召使い状態ではありましたが、その時にもエビちゃんはしっかりと機会を窺っていたのでしょうね
蛭間は、エビちゃんに先週チュウ＆ハグしたのに、主任教授選に誰を推すか迷ってる発言をしていたけど、これでまたエビちゃんがリードしたのかな？
それにしても、エビちゃん演じるエンケンさんの多面性には、今回もビックリしました。
前半の笑顔の数々は、可愛らしくすら感じ・・・
日下部の手術成功に満面の笑顔で手を挙げて拍手をするエビちゃんが、特に可愛かったです（笑）

近藤って、いつの間にか主任教授候補になっていたのですね！
先週から総回診の大名行列の序列が２～３番手になっていたので、それを考えるとそうなのかもしれないけど・・・
（ところで大名行列、エビちゃんと近藤の位置が先週と左右変わったのは何か意味があるのでしょうか？）
それだけ、世界初のオペをした（実際には未知子だけど）ことは大きい事なのだろうけど、まだ教授にもなっていないと思いましたが・・・
でも蛭間は、近藤も候補の一人になり得るようなニュアンスの発言をしていましたよね。
次回は馬淵教授も再登場するようなので、それもまた近藤に波乱を起こしそうですが・・・
そしてナース・橋本は、近藤の奥さんとしてアメリカに行きたいと話していて・・・
「ドラマあるある」シチュエーションとしては、「橋本が近藤に殺されるか、もしくは橋本に近藤が殺されるか」が想像されるけど（勝手にｗ）、そういうシチュエーションにならないことを願っています（笑）

・・・というか、来週は「（近藤演じる）フジッキーの父親が泉谷しげるさんだ」ということが一番の関心事なのですけどねｗｗｗ
容姿も雰囲気も、重なるところが見当たら・・・（←発言を自粛。ほぼ言っちゃってますが）。
「鈴木福くんが大きくなったらフジッキー（by女信長）」と同じ位に「！？」と衝撃が走りました（笑）
　※私は、泉谷さんも福くんも好きな俳優さんです。
予告編が「近藤祭」と言っていい位に近藤が出まくっていたので、来週は個人的にも色々と楽しみです

未知子と城之内の、最後の方での言い合いというか茶化し合い、良かったですね
お互いに褒め合うことはないけど心の底では信頼しあっていて、アウンの呼吸で患者の命を救うために全力を傾けている様子がよく分かった終盤のシーンだな、と思いました。
未知子は、日下部の言う通りニューヨークで手術した「ドクターＸ」なんでしょうか？
「何の事か分かりませーん！」と言うカラッとした口調には笑ってしまいました。
今回はエビちゃんに利用されてしまったけど、最終的には未知子がどうなっていくのか・・・
これからの展開も、ますます楽しみです！！

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今回、直人さんの登場シーンは少なかったので、少しだけ書き足します。

今回の私のツボシーンは
再手術の時に２回に分けて行う手術内容を１回でやると言い出した未知子に「再建！？」と言って目を見開いた所！
です（笑）
目がパッチリして大きくて真ん丸で、キラキラしていて可愛かったです

今回はその位ですかね・・・（上にも書きましたので）
その分、来週は何だか色々と凄そうですね！

※これまでの感想
　第１話　第２話　第３話　第４話
※公式ＨＰ（こちら）