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人の風景 emiko life 28話  布施弁天様に支えられて

「困った時の神頼み」という言葉の如く、セレンディピティを創業して以来、私は弁天様をお参りすることが多くなりました。何故かというと、商いの経験がない私が起業したのですから、「そうは問屋が卸さない」といった結果となり、経営がうまくいかなく助けてとすがりに来ていたのです。

セレンディピティをスタートしてから、10年間ほどは全くの手探り経営でした。家賃が出せない経営能力の自分を認めず、あれこれと試行錯誤の日々を過ごす羽目になっていました。創業時に事業の成功を祈願して、ご祈祷を受けたのが布施弁天様です。切羽詰まるとお参りして、お願い事をしました。

起業して、失敗する会社の割合は、3年で6,7割という数字です。3年は乗り越えたぞ、5年は乗り越えたと経営維持に粉骨砕身の努力をしていたつもりですが、今、振り返るとポイントが掴めていなかったと判断します。

「やれどもやれども」と心が萎えて、力が落ちてくると、弁天様の前にいました。お参りをして、おみくじを買って、10、20分を過ごすと、店に帰っていました。そんなに努力をしましたが10年目になった時、自分の現状を見つめ、とにかく人に迷惑をかけている部分を修復することが一番大切と判断しました。家賃が払えない、支払が遅れているなどの問題を解決しようと決めたら、即、行動に移すことができました。

負債の整理を終えたら、店を再スタートすることにして閉店してから、2年が経とうとしています。振り返ると、私は、布施弁天様という逃げ場を、心の支えを持っていたことが幸いでした。10年たったころ、「困った時の神頼みぐらいの信心だったかもしれないけど、弁天様を心の頼りに生きてきてよかった」「近くに布施弁天様があって良かった」、と気がつきました。事業がうまくいかなくて、自殺やホームレスを選ぶ人もいるでしょう。私には、悲しい、苦しいとすがれる神様が心におられたのです。

そうです、事業をしているのに資金がない、集客できないなどの問題を抱えたときは、夫や家族さえも支えきれない重い心なのです。
神様、もっと言えば宇宙の力に導かれるしか自分を取り戻せないように思います。

感謝です。閉店後の2年という時間が、物凄く豊かな学びの時間になりました。
もう少ししたら、再スタートします。失敗しても平気なスタートにして、次第に力をつけていきたいと思います。
私が、職業能力開発促進センター(再就職を支援する職業訓練施設)として国によって設けられた独立行政法人のポリテクセンターを終了したのが平成19年の3月です。経営を学びましたので、終了時に提出したのが経営計画書です。そのタイトルが少し長いですが、輝きのある未来を求める人のために『戦後日本の基盤を支えた世代の高齢期を輝かせる教育施設 未来かがやきセンター』です。

この計画書は、経験のない私によって書いたのですから、レベルは低いものですが、でもその内容は、今でも私の内でふつふつと息づいています。

事業を始めれば、また弁天様に泣きつくのでしょうか? 斉藤ひとりさんが講演で言っていました。「神様は願いをするところではないよ。ありがとうございますとお礼を言いに行くところだよ」って。私は、これまでどれほどのお願い事をしたか、数え切れません!!

これからは、失敗したことも、成功したことも、ありがとうございますと言うために弁天様にお参りに行こうと思います。

      
    七五三参拝で子どもの成長を願います     着飾った子供をハイ パチリ!

   
    桜が満開です。ピントが合っていなくて残念!

       
    風神様                    観音様

      
     不動明王堂                この木に両手をあて、心を宇宙に放ちます

 キンシバイの花
     
   夕方になり、咲き切ったキンシバイです。  ミッキーマウスの木の実が黒くなってきました。


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