あした天気になーぁれ

乳がんとの闘いや、子供達への想いなど…「今」の自分を見つめていくためにつづります。

医者の一言

2009-11-28 16:20:40 | 乳がん
CEFからタキソールに変わる前に受けた中途検査、がんは小さくはなっているけれど消えてはいないという結果だった。

乳房や脇の手術は分かるけれど、首筋や鎖骨、胸骨のリンパのがんが消えなかった場合の手術はどうなるのだろう、2回目タキソールの診察時、医師に尋ねてみた。

「全て取れるものは取ります」との事。

乳房や脇ならともかく、首筋や鎖骨・胸骨のリンパへ転移したものまできっちりとりきれるのだろうか… 素人からするととても不安。


この日当たった医師はちょっと気ぜわしく、気持ちが通じない…。
自分から必要なことだけを伝え、終わらせたいという雰囲気を感じた。
お昼の休憩もまだ取れず、ずっと患者を相手にし、それでもまだまだ待合室には予約時間を過ぎた患者さんが沢山待っている状況…、医師の大変な気持ちも分かる、私もなんとなくこれ以上突っ込んで聞いてはいけないような気持ちになってしまった。

でも…最後、締めの言葉が「いまさら言ってもアレなんですが、結局は”早期発見・早期治療”なんですよ」と。(ハイ、話はこれでおしまい…そんな感じ)



そんな事はわかっている…、そして自分がそうではない状況だと言う事も。
そんな事を言われたらもうなにも言えなくなる、言う意味もなくなる…。

とても傷ついた、とても悲しい気持ちになってしまった。

内容はそれだけではない、益々不安になるような事も聞かされた上での事、でも医師の伝えた言葉と私が捉えたニュアンスに語弊があるといけないので敢えて書くことはしない…。

なんとか小さな希望を探し、それにすがろうとしている時、医師から言われる一言一言…、医師にとっては当たり前の事実かもしれない、けれど伝え方によってはどれほど患者が傷つき、不安になるか… 少しでも理解してもらえればと思う。







涙の訳は?

2009-11-27 13:04:41 | 乳がん
今日、友人が送ってくれた厄除けのお守りが届きました。
大阪の少彦名神社(神農さん)のもの…。薬の神様との事。
今の私にはとてもピッタリの神様かな?

早速お台所の入り口の壁に飾ることにしました。
それに気づいたYOUが「ママの作った新しいお飾り?」と…。

そうそう、私はすぐに木やら草やらなんやらを束ねて飾るからかしらね~。
「違うのよ、これはお守り…、ママやYOUちゃん、SHEちゃん、パパ、皆の事を守ってくれるのよ」

「へぇぇ、そうなの? すごく強いんだね、あのトラさんが守ってくれるのかなぁ」

とても可愛らしい張子のトラがついています…。そうね、そういう事にしておきましょう。

笹の香りがとてもいい香り…。



私たちを守ってね…。 
トラさんがコクンコクンとうなずいてくれました。

有難う…。

最近はちょっとしたことにも涙が出てしまう…、
ちょっと躓いたり、
ちょっと嬉しかったり、
そして
ふっと間が空いた瞬間に…。

クンクンクンクンっと鼻腔が痛くなり目頭が熱くなってハラハラと涙がこぼれてくる。
あとは任せるがままに泣いてしまう…、 そして少しスッキリする。

ふと一人の時間に、一瞬のことだったな、そうやってこみ上げて、また泣いてしまった今日。何か特別な事があった訳ではないけれど、自分でも分からない何かがトントンっとやってきて「泣いていいよ、泣いちゃえば」そう呟くのかもしれない。

「ママ、ママ… 」
SHEがお昼寝から起きてきた、涙はひょいっと引っ込んでしまった。
ほんのちょっとだけの一人の時間、そんなふとした間に涙に誘われて…。
本当の自分になれる時、自然のままでいられる瞬間かもしれない…。
SHEをギューっと抱きしめた…。これが現実。

色々な事柄が 様々な思いが、吐き出せないまま溜まりに溜まり…、
狭い狭い心のキャパをギュウギュウにして、
もう目一杯! 心が重い重い、パンクしそうと言っているのかもしれない…。

そんなに考えすぎなくていいよ、そんなに抱え込まなくてもいいよ…。
だけどそれが出来なくて、溢れるように心の膿が涙と一緒に流れてでてくるのかもしれない…。
それは自然な事なのかもしれない。

そんな時は流れに任せて泣いてみよう…。

それが心のバランスなのかもしれないのだから。



タキソール(パクリタキセル)2回目

2009-11-26 21:49:01 | 抗がん剤(パクリタキセル)
昨日、2回目のパクリタキセル(タキソール)を受けてきた。

相変わらず待ちに待っての投与… これが毎週だと思うと本当に大変だな。

副作用として一番顕著なのが、
節々、そしてがんのある患部のピキピキ、ズキズキとした痛み、背中と肺を同時に圧迫されているような痛みと息苦しさがある。
何か肺に起こっているのではないか?という不安も頭をよぎったけれど、医師に尋ねたところ、よくある副作用だそうで一安心。

我慢せずに薬を服用するようにとの事。

早速今朝、我慢せずに薬を飲んでみた。
ピキピキ・ズキズキとした痛みはだいぶ治まったけれど、背中の痛み、圧迫感は相変わらず。

倦怠感、疲れやすさもやはりあり、朝体がとてもだるく起き上がれない。
動き出すとそれほどではないものの、動き出すまでに時間がかかり、そしてすぐに疲れてしまう。
これも副作用らしいけれど、ちょっとだらけてる?なんて自分を責めそうになる。

家に着いたのはもう6時前。
疲れ果てての帰宅…。YOUが折り紙で作った輪っかの飾りが部屋の壁に飾ってあり、楽しかった一日が垣間見えた。姉が体調を崩しているため、母と父が揃ってこもりに来てくれていた。片道1時間以上もかけて…本当にありがたい事。

夕食の準備も全て整っている、大好きなロールキャベツ、疲れて帰って…、ちょっぴり落ち込んで帰って… そんな時「お帰り~」と明るい笑顔で出迎えてくれるって嬉しい… 美味しい香りが漂う玄関が嬉しい…
 「ただいま」と気持ちを持ち直す事が出来た。両親に感謝です!

YOUもSHEももうとても眠そう… さんざん遊んで楽しかったんだね、
一番気がかりなのは子供たちのこと、二人にとって良い一日が過ごせたことが
何より嬉しい…。その一日のブルーな気持ちが全て相殺されたような気がする。

これからもこうやって何とかかんとかやりくりしながらの闘病、治療の日々だけど
頑張って立ち向かっていこう…。

落ち込みの原因

2009-11-24 12:18:11 | 乳がん
先日(といってもだいぶ前になるけれど) 自宅で何気なくテレビをつけた所、「余命1ヶ月の花嫁」のストーリーが紹介されていた。

DVD発売に当たり特集を組んでいたようだ。

観てはいけない、絶対観ちゃダメ!

分かっているのに、ついつい観てしまった…。
内容を部分的に抜粋し紹介しただけの物だったけれど…

涙が止まらない…、泣いて泣いて泣いて…。 
そしてわが身を振り返った。
そしてまた、新たに、泣いた。 

画面に映る可愛らしい「笑顔」 乳がんと闘う主人公の「笑顔」
痛みに耐える主人公、「死」を意識しながら笑い、話し、「生きている」
いや違う… 「生きていた」

ビデオに移る笑顔の下にどんな恐怖を秘めていたのだろう?
どんな孤独を秘めていたのだろう…。
その笑顔を支えたものはなんだったのだろう…。

全体のストーリーを私は知らない、
以前、乳がんの告知を受けて間もない頃、本屋で立ち読みした事があった、
ほんの数ページをめくっただけで胸が苦しくなり本を閉じた、そしてしばらく眠れない日が続いた…。

乳がん患者が命を無くしたという事実…、どうしても自分に重ね合わせてしまい
その恐怖から逃れられなくなる、ちょっとした希望にすがりついている気持ちが
ズリズリと引きずり下ろされてしまう…。
だからちゃんと読んだ事が無い。
知っているのは、治療したけれど再発して、転移して、そして 命を失ったという事。

治療もまだ始まらない検査段階の時期に「川村カオリ」さんが乳がんの再発・転移で無くなったニュースをネットで知った、その時も何日も眠れない日が続いた。

ただこうやって「乳がん」という病気をメディアで発信する事で、予防したり、早期発見につながったり、少しでも苦しむ人が減ってくれればと思う、
それが彼女たちの願いでもあったはず。

私も同じ立場になれば、きっと…同じように皆に発信したいと思うかもしれない。

でもまだダメ、やっぱり向き合えない、今はただただ自分は普通だと思い込ませておきたい、そして治るんだ、治るはずだ! と無理やりにでも思いたい。
だから「乳がん」と闘い、散ってしまった命があることを知るのは辛い…、怖い。

前向きな気持ちになるまでにはとても長い時間が掛かるのに、弱気になり落ち込む時は崖をすべり落ちるように一気に、やっと建て直した気持ちも一気に崩れてしまう…
まだまだ土台が弱い証拠。

まだしばらく辛い現実からは少しでも意識を離していたい。

いつかはちゃんと向き合い病気を学ばなければならないけれど…。
今はまだ… むりかな。

昨夜もたまたま付けたら放送されていた、立花隆さんによるがんに関するNHKの番組。(彼もガンに侵されているけれど、しっかりと自分のガンと向き合っている)
私は流し見をしただけだった、もっともっとがんについて勉強しなければならないと思う、けれどとても落ち込んでしまい希望を失いかけて、昨夜からずっと暗い気持ちを引きずっている…。

闘うなら敵を知らなければならない…、分かっているけれど。
自分の病気に、自分の身体にちゃんと責任を持たなければならない。分かっているけれど…。

知る事を受け入れる強さが今は無いのです。



お芋堀とそのおまけ

2009-11-22 23:29:22 | その他
先日、友人の畑のさつま芋を掘りに行ってきました。

オバケのようなさつま芋から赤ちゃんお芋までそれはそれは様々に。
採れるわ採れるわ… 芋づる式とはよく言った、大収穫!

風の強い1日だったけれど、なんとか焼き芋も楽しめた。
YOUもSHEも泥だらけ、擦りながら「キャーキャー」
煙から逃げながら走り回っていたっけね。

食べきれない程のお芋をみなで山分けしたよ…
さぁ どうやってお腹に入れようかしらねぇ…

こうやって入れましょう…

スイートポテト団子だよ~♪



バターとお砂糖、牛乳と卵で練って丸めて焼きました。
それはそれはほっぺが落ちそうなくらい美味でございました。

おまけはコレ!

お芋のツルで作ったリースだよ…。
柔らかいのでとても扱いやすい素材です。