・カシスCassis かしす
ユキノシタ科、ヨーロッパ原産でスグリの類に属す。日本には明治時代に導入している。カシスはフランス語でCassis、和名をクロフサスグリといい北海道、東北で栽培している。
耐寒性の高さ1～2m程度の落葉低木、果実は、2～10g、7、8月の夏に濃い紫色の実で甘酸っぱいく直径1cm丸く小さく熟し旬とする。そのまま生食できるが多くはジャム、ゼリー、シロップ漬け、果実酒、冷凍している。カシス(ブラックカラント、黒カシス)との種子より精油しスグリ油(ステアリン酸[酸敗に対し安定]が多い)が得られる。
米国農務省国立栄養データベースに記載されている生のブラックカラント100g中でエネルギー71kcal、水分91.8g 、たんぱく質1.57g、 脂質0.46g(飽和脂肪酸38mg 不飽和脂肪酸200mg コレステロール0)、 炭水化物17.23g 、灰分0.96g、 ナトリウム2mg、 カリウム361mg、 カルシウム62mg、 マグネシウム27mg、 リン66mg、 鉄1.72mg、 ビタミンＡ258IU、 ビタミンE1.12mg、 ビタミンB1:0.056mg、 ビタミンB2:0.056mg、 ナイアシン0.336mg、 ビタミンB6:0.074mg、 葉酸-、 パントテン酸0.446mg、 ビタミンC202.7mg、 食物繊維4.3gを含む。
カシスポリフェノール(アントシアニン)により目の下のクマが改善、これは目の下の血流を改善によりクマが薄くなるためと考えられ指先などの末端の血流改善による。さらに肩こり、冷え、美肌などにも有効としている。
活性酸素除去、毛細血管保護、視力回復、脂肪肝、高血圧予防にも期待できる。カシスには、配糖体のデルフィジニン－3-グルコシド（D3G:Delphinidin-3-glucoside）、シア二ジン-3-グルコシド（C3G:Cyanidin-3-glucoside）のアントシアニンのほかに特にブルベリーにはない、デルフィニジン-3-ルチノシド(D3R:Delphinidin-3-rutinoside)とシアニジン-3-ルチノシド(C3RCyanidin-3-rutinoside)という２成分を含む。
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