本格的な夏山シーズンを迎えた谷川岳の山開きと安全祈願祭が1日、みなかみ町湯檜曽の谷川岳土合霊園地で開かれた。昨年、約20年ぶりに復活した早朝の神事をことしも実施。かがり火やろうそくの光が揺れる会場で、山岳、観光関係者や登山者が山の安全を願った。
次第に空が白む中、町内の和太鼓グループ「でんでこ座三国太鼓」の演奏で午前4時に式典がスタート。水上山岳会の中島正二会長は「2000メートル弱の山だが、北アルプスをしのぐような山並みや岩場、雪渓、足元に咲く花々の美しさを登るたびに感じている。皆さまの協力で、谷川岳を事故や遭難者のない山にしたい」とあいさつ。神事で登山用具のおはらいを行い、無事故を祈った。
早朝の山開きに合わせ、JR東日本はこの日限りの夜行列車を運行。土合駅ではキャンドルが登山客を出迎え、けんちん汁が無料で振る舞われた=写真。土合霊園地では、利根商業高校商研・パソコン部の生徒が山開きの受け付けを行い、作製した谷川岳散策マップを出席者に手渡した。
上毛新聞より