(映)エリザベス:ゴールデン・エイジ

2011年02月27日 | 映画 レビュー


1998年、若き日のエリザベスを描いた作品に続いての、
2007年の作品、同じ監督、主演のコンビによる歴史大作です。

まずは、見応えあり。
映像、各シーンとも綺麗な出来栄えで無駄が少ないです。
惜しむらくは、やはり、
2時間の映画枠に納まりきれないスケールの大きさであるということ。
ここは思い切って、商業的には難しくとも昔ながらの映画並みに、
3時間、4時間ものの超大作であっても、飽きることはないでしょう。
恐らくは、随分と編集で苦労したのではないでしょうか。
2時間枠に納めるあまり、歴史が物語る本来の重厚さ、複雑さが、
かなり薄まった感は否めません。
クライマックスは、スペイン艦隊撃破ですが、
史実では、女王55才の頃の出来事です。
特にこの部分が、勿体ないくらいに端折った感があり、
致し方なくも、残念に感じられました。

ケイト・ブランシェットは、女王役が実に板についています。
もうここまできたら、ライフワークと称して、
晩年のエリザベスも演じてほしいところ。
更に年を重ねた後には、
彼女ならではの苦しくも悩ましい孤高の女王を、
演じきって欲しいものです。
一映画ファンとして、大いに、そして楽しみに期待したいと思います。


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