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英語なんて怖くない ダリちゃんの居酒屋英語教室

Concerning Angels(天使について~天使は神様の代理人)

 「ねえダリちゃん。天使について教えてくれる? 昔、確か、ダリちゃんは、天使なんて、その辺を飛んでいるハエみたいなものって言っていた気がするんだけど」


ダリちゃん 「ハエ? そんなこと言った? そんなこと絶対言ってないヨ!! 天使は、神の使い、代理人、エージェントってところかな」
An angel is a fly? Did I say that? I never said that! Angel is a helper of God, God’s representative, God’s agent.


 「天使は神様?」


ダリちゃん 「ちゃう、ちゃう。天使と神とは違う。大切な点は、インドや古代ローマの宗教とは違ってキリスト教では神は一人しかいないこと」
No, angels are not God. Unlike Indian religions or Old Roman religions, in Christianity, the important point is that there is only one God.


 「じゃあ、天使は何をしてくれるの?」


ダリちゃん 「天使はいろんなものから私たちを守ってくれる、小さい頃から言い聞かされてきたことだけど、誰でも、特に子供には、守護天使が付いているそうだ。いまだに、誰にでも守護天使が付いていると信じている人がいる。例えば、携帯を見ながら道を歩いていて、もうちょっとのところで車にひかれそうになった時、守護天使が引き留めてくれたりする。目には見えないけどね。幼稚な考えだけどね。本気で守護天使を信じているカトリックの大人がいるとはわしは思わないけどね」
They help protect us. We used to be taught that everybody, especially children, has a guardian angel. Some people still believe that everybody has a guardian angel. For example, imagine you are walking on a street using an iPhone and come close to being hit by a car. It was the guardian angel that pulled you back. A guardian angel is invisible. The idea is very childish. I don’t think Catholic adults believe in guardian angels.


 「へ~」


ダリちゃん 「もう一つ守護天使が守ってくれた事例。誰かが野球ボールを投げて、それがもうちょっとで頭に当たるところだったとする。そんな時カトリックの考え方では、守護天使がボールをよそにそらせてくれたと思うんだよ。でもね、そう考えるカトリックの大人はごく少数派だろうけどね」
Here is another example of the guardian angel’s protection. Imagine a thrown baseball flying close by your head. One Catholic notion is that a guardian angel guided it away. I think however that very few Catholic adults believe in guardian angels.


 「ふう~ん。ところで、天使って男それとも女? 天使にお祈りするってアリ?」


ダリちゃん 「さあ、わしは天使がオスかメスか知らん。天使に祈るかって? しないね」
I don’t know whether an angel is male or female. Pray to an angel? Never.


 「ほかに天使は何をするの?」


ダリちゃん 「天使はまた神からのメッセージを伝えるんだよ。そうそう、天使には、とっても有名なやつがいるんだ、ガブリエルといってね。イエスのお母さんの聖母マリアは知っているだろう? ガブリエルは、聖母マリアにメッセージを伝えたことで有名な天使なんだ。マリアは処女で、とっても心が優しくて信仰深い女性だ。マリアが妊娠したとき、ショックで『なんでわたしが妊娠? エッチもしたことないのに?』って発狂するだろう。それでも神は彼女にキリストのお母さんになってもらいたかったので、ガブリエルにこう言った。『ガブリエル、ガブリエル、ちょっとこっちへ来い。急いで! 私はおまえに地上に行ってもらって、マリアに私の息子イエスキリストを妊娠したことを伝えてくれ。たくさん質問されるかもしれんが、事情を丁寧に説明してやってくれ。たいそうびっくりするだろうが、どうしてもわしの息子の母親になってほしいので、と慰め元気づけてやってほしい』 と。それで、ガブリエルはぶ~ん、と地上に降りて行ってマリアに言うのであった。『マリア、おまえはイエスキリストの母親になる。あの神様の息子のだよ。それでも、おまえはずーと処女のままだよ。バイバイ』と。 このことは聖書に記されており、天使の名前はガブリエルであったのである」
Angels come to us to give messages from God. There is a very famous angel, named Gabriel. You know Jesus’ mother is Mary? This angel is famous because he brings a message to Mary. Mary is a virgin, and a very kind, good, and religious girl. When Mary became pregnant, she was very shocked, crazily yelling, “How can I be pregnant? I never had sex.” Since God wanted her to be the mother of Jesus, God said, “Gabriel, Gabriel, come here, come here, hurry, hurry, hurry! I want you to go to earth, tell Mary that she became pregnant with my son Jesus. She may have many questions. So answer these questions. She will be shocked, so please make her feel calm and reassure her that we want her to become a mother of my son.” So, Gabriel whizzed down to earth and talked to Mary. “Mary, you will be a mother of Jesus Christ, who will be God’s son, but you will always be a virgin. Bye.” This is in the Bible and the angel’s name was Gabriel.

Vienna - Annunciation paint in presbytery of Salesianerkirche

 「ダリちゃんは天使のこと信じる? ダリちゃんには守護天使が付いてるの? 何かあったら助けてくれるの?」


ダリちゃん 「わしは無神論者だから、そんなもんいないよ。何かあっても助けてなんかくれるもんか! そんなものハエみたいなものさ!」
I am an atheist. I don’t believe in guardian angels. Even if I were in danger, a guardian angel would never save me. It’s kind of a fly!


キーワード 
representative: 代理人
guardian angel: 守護天使
invisible: 目に見えない
pregnant: 妊娠した
reassure: 元気づける、安心させる
whizz: ブーンと飛ぶ

コメント
大昔のことになるが、私は、小さい頃カトリック系の幼稚園に通っていた。幼い頃の記憶は潜在意識の中に組み込まれるようで、後の情緒の発育にとても大きな影響を与えているようである。幼稚園では、アルミでできたマリア様のペンダントを、お風呂の時も含め常時首に掛けるよう教えられた。幼い身ながら、当初かなりの抵抗感があったがそのうちペンダントを身に着けていないとなんだか不安になる程になっていた。毎日お昼ごはんの前には感謝のお祈り、毎週の決まった曜日には講堂でのお祈りがあった。講堂の正面には十字架にかけられたイエスキリストが飾られていたが、幼い身にはかなりおどろおどろしい感があった。講堂に続く螺旋階段を上り切ったところには、マリア様が、鮮やかなブルーと白の服を着て裸足で蛇を踏んづけている大きな像があってこれもまた幼児の心には何か怖いものを感じさせるのであった。その当時教えられていたのは「あなたにはいつも守護天使が付いていて、危ない時は必ず助けてくれるのよ」ということや「困ったときはマリア様にお祈りしなさい」だった。その頃はイエス様は遠い存在で、困ったときにお祈りという存在ではなかった。また、ダリちゃんが言うように天使には祈ったことはなかった。ある時、幼稚園児の私が悩んでいた時「シスター小池」から「それなら神父様に相談しなさい」と言われ、幼稚園の敷地内にあった教会に行って、神父様に悩み事を告白したことがある。今から考えると、これが所謂告解だったのかもしれない。会話の最後に、ダリちゃんが「守護天使なんかいるもんか!」と言っているが、これは無神論者のダリちゃんの人生経験から来たものであろう。

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