窓から差し込む光から目をそらせ俺は、もう一度溜め息をついた
何て夢だ …
夢ってね
心の奥底に眠った感情が現れるんだっ てとあの方が言っていた
ならば俺は心の奥底であの方とあの様な行為を望んでおるというのか?
まさか…
俺は大きく首をふった
夢の中のあの方はまるで別人であった
艶やかな唇に肌が透けて見えるような夜着
少し触れただけで薄い夜着は、いとも簡単に、はだけ白い肌が露になった
まるで俺に触れてくれと言わんばかりのその姿
誘うような眼差しで俺を見つめるあの方に俺は、いつしか我を忘れ貪りついていた
チューベローズ(月下香)この花の香りの所為か
俺の思考を狂わせたのは
遠くで時を知らせる法螺貝の音が聞こえる
いつもなら、この音を合図に部屋をでるというのに…
まだ身体の一部に熱が残る
俺は起き上がるのを躊躇した
さて…困ったことになった
典医寺のあのお方は、いつもの場所で待つと言う
近況報告や世間話をする為だけに
それが、ぱーとなー、相棒の務めだそうだ
俺は其ほど暇ではない
されど、それがあの方の望みなら俺は従うしかない
短剣の使い方を教える約束もある
はぁ~
俺は大袈裟に溜め息をついた
心配事がまたひとつ
俺は、これからあの方を冷静に見ることができるだろうか
明日は試験です(ノ_<。)
今月もうひとつ試験があります
最近記憶力が衰えているので厳しいです