突然の告白

「告白」
って言葉を文字で見ると、イコール「恋愛の告白」と間違えやすいがこの告白は違うんだな(笑)

ある日の朝、学校の教室で朝から悪ふざけして騒いでいた私は、いつもニコヤカで穏やかで結構好きなタイプの女性が入ってきたから、
「おはよ～ございまぁ～す！」
と、元気に挨拶して迎えた。すると、
「みそちゃ～ん、いつも元気だね～。若くて良いな～。胸なんかもあるし。」
なんて言い出した。
いつも悪ふざけして遊んでいる相手だから、私も何も考えず、
「何言ってんの～！同じもんがそっちにもついてんだろ～！」
と、女子トーク炸裂な会話してテンションも高くして騒いでいた。
すると、彼女が、小さい声で、
「私、実は、片方、偽物なんだ。」
と言い出した。
ハッ？言われた側の私は一瞬ハテナ(・・?)と思ったが、私も一応医学を学ぶ身、すぐにピーン！ときた。
尽かさず、彼女が、こう言ってきた。
「乳ガンでね、片方取っちゃったから、みっともないよね。だから、私、いつまた発病するかわからないんだ。。。誰にも言わないでね。」

あぁ～能天気な私は全く気が付かなかった…
いつも笑顔で朗らかで優しい彼女の裏側まで考えていなかった。
あぁ～授業であれだけ相手の裏側にあるものをくめるようになれ！と言われていたのに、、、、

私は気弱な発言をした彼女に、何を言ってんだ？気持ちを強くもちな！負けるな！大丈夫だよ！
と言う事と秘密は守る約束をしたのだった。。。

彼女は最後にこう言ってた。

子供も居るし、頑張る！

だって。
すごいな～と思った。
しかも、乳ガンの手術を受けたのがまだ今年の春だって言うじゃないか。
驚いたね～(☆。☆）
自分の体やメンタルが辛い中で、さ、介護の勉強しに来てね、これから人様の世話をしようとしてるんだよ…

彼女の笑顔の裏には、悲しみと強さを兼ね備えている。

そう感じた。

それを思い出した。
で、考えてみた。
私みたいな能天気気味な人間が難病にかかるわけがないよな(笑)


人は、見た目だけじゃわからない。
ね。