失言が祟って口が歪んでしまった麻生太郎が、またぞろ不用意な発言で物議を醸している。
「不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのはアホらしいと言った先輩の発言を『良いこという』と思った」という発言。
確かに大臣が敢えて言うことかとは思うが、強ち間違ってもいない。
病院を社交場として活用している老人たちを冷ややかに見ている人は多いわけで、それと似たような話だと思う。
普通に生活していて病気になる人のことをとやかく言っているわけではない。
健康診断も受けず、受けても改善しようともせず暴飲暴食を繰り返したり、ブクブク太っても間食を止めなかったり・・・病気になることが自業自得のような生活をしている人たちに、健康への努力を促そうとしている、という好意的な見方も出来なくもない。
そんなことより、野党がこの発言を捉えて国会で責めようとしていることの方が気になっている。
そんな重箱の隅をつつくような攻撃しか出来ない野党に呆れるのである。
相撲にも足取りという技はあるが、見栄えの良い技ではない。
小兵力士や下位のものが仕掛けるのは良いが、横綱がとるべき相撲ではない。
国会での揚げ足取りは、自ら小兵であることを認めることにもなる。
鬼の首をとったように責めるのは、自らの小ささの告白でもあることに気づいた方が良いような気もする。