昔、How to本が流行ったことがある。
本屋には「How to〇〇」という本が氾濫していた。
今は「トリセツ」がブームである。
「〇〇のトリセツ」
「妻のトリセツ」なる本がベストセラーになり、柳の下にドジョウがたむろしているワケだ。
人と人との関係など千差万別。
とりわけ男と女の関係は不可解極まりない。
それを「トリセツ」として一般論化するという暴挙。
それをまた買い求め、自らを一般論に当てはめようとする愚かさ。
信じられない。
「不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」
トルストイが正しいならば、悩める家族(トリセツが必要な)に一般論など当てはまらない。
元農水省の事務次官が引きこもりの息子を殺した。
暴力的傾向を見抜いた父親が、息子が他者に危害を加える前に自らの手で悲劇を防いだとも言える。
エリート官僚のこと、引きこもりに対処するあらゆる「トリセツ」に目を通し学ぼうとしたに違いない。
だが、それらは何の役にも立たなかった。
トリセツブームを作ったオバさんのテレビ出演が増えている。
にこやかに語るトリセツが胡散臭くて仕方がない。
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