「井筒八ッ橋本舗」と「聖護院八ッ橋総本店」の騒動。
井筒側は聖護院の元禄二年創業が気に入らない。
何の根拠もないというのだ。
これまで意識したこともないが、「井筒」と「聖護院」なら、それだけでも「聖護院」の方に歴史を感じるし京都っぽい。
そこに元禄とくれば鬼に金棒。
絢爛豪華な元禄絵巻が目に浮かんでくる。
そもそも八ツ橋という菓子に魅力を感じないが、どちらかを選べと言われれば「聖護院」に手を伸ばすかも知れない。
徳島のそば屋でも「本家」とか「総本家」とか「元祖」とかつけて競う店がある。
仲が良いのか悪いのかは知らないが・・・。
この八ツ橋、箏曲の祖・八橋検校を偲び箏の形を模したことに由来するとする説があるらしい。
なるほど、その弓なりの形は琴に見える。
京の雅、箏曲の気品には似つかわしくない騒動のように見えるが、京にひそむ「陰湿なプライド」の湧出と見えないこともない。
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