障害者夫妻に避妊を強制する。
それだけ聞いたら酷い話だが、事はそんなに単純ではない。
施設を批判する前に、社会の現実を直視すべきだろう。
障害者同士の結婚の実態をどれだけの人が知っているのか。
少なくともボクは知らない。
周りの協力がどれだけ必要なのかも実体験としては知らない。
無関係の第三者が「酷い話だ!」と言うのは容易いが、実際に自分が常態的に関わってもいないのに言うのは無責任だ。
施設のやり方は酷い。
だが、酷いと思うなら入所しなければ良いだけで、誰も入所しなければ施設は存続出来ない。
存続していると言うことは、他に選択肢がないと言うことで、それは社会が受け入れていないからではないのか。
人は他人事には聖人君子を気取れるが、自分事となると途端に利己的になる。
きれいごとで施設を批判しても、問題は全く解決しない。
社会は今朝の雪のように冷たい。