「れいわ新撰組」から2人が当選した。
どちらも重度障害者。
国会のバリアフリーが進むと賞賛する声が多い。
自民党が設定した比例区の特定枠は頗る不評だったが、逆手にとった格好。
山本太郎の作戦勝ちといったところか。
しかし手放しで喜べることかと言えば疑問。
ろくでもない議員が多いから、それに比べれば・・・
と言う意見はあるかも知れないが、
ろくでもない議員を引き合いに出す時点でアウトだろう。
かといって忙しく飛び回ることも出来ないだろうし、
深夜に及ぶ審議にずっとつきあえるかと言えば、それも疑問。
議会を欠席しても、議会中に居眠りしてもスマホを見ても、
メディアはチェックして意地悪に報道する。
体調がすぐれぬことも多いだろうに心配してしまう。
障害者の生の声を届けることが大事なんだ。
と言う人もいるが、障害者の声は障害者しか届けられないというのなら、
そもそも国会に意味がなくなってしまう。
1億人には1億人の意見があり、問題があり、願いがある。
それを代表して代弁するのが選良。
障害者を語れるのが障害者だけなら、
戦争を経験していない人間に戦争の是非は語れなくなってしまう。
山本太郎がどういう意図であの2人を特定枠にして選挙をしたかは知らないし、
国民がどういう意図で投票したのかもしらない。
投票した人たちはあの2人に何を期待しているのだろう。
ちょっと分からない。
山本太郎のことはよく知らないが、テレビで見た選挙活動は、
ヨーロッパで流行の極右政党に似ていると思った。
恐らく目指しているのは正反対なんだろうが。
ちょっと宗教がかって見えた。