気まぐれロンリー 人生リボーン!

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パリ行き

2018-03-03 17:38:49 | 日記

クリント・イーストウッドの新作「15時17分、パリ行き」を観てきました。

実際に起きたテロ事件を描いたものです。

 

テロリストに立ち向かい惨劇を止めた3人の男たちが自らを演じるという独創的な試み。

つまり素人が主要キャストというわけです。

 

クリント映画史上、最低の作品という酷評もあるようですが、僕は嫌いではないですね。

 

実際に列車の中で起きたテロ事件の部分は正味15分程度でしょうか。

そもそも1時間半程度の短い映画。

3人の事件に至る人生が子供頃の出会いから描かれていきます。

 

この辺りがまどろっこしいと思う人が多いのではないでしょうか。

列車の中のテロリスト。

と聞けばスティーブン・セガールのような展開を期待してしまいます。

 

でもクリントの描き方は全く違います。

 

普通の人が巻き込まれるのがテロだ。

そしてテロに打ち勝つのも普通の人の力だ。

 

ベネチアやアムステルダムの観光シーンに何の意味があるのかという批判もあるようですが、それこそ普通の人の日常なんだと思います。

そんな日常を切り裂く理不尽。

それこそがテロリズムだとクリントは言いたいのでしょう。

 

ものすごく高度な描き方に挑戦したクリント。

時間が経つほどに面白みがわかる、奥深い映画だとみました。

コメント
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