サポート。

音楽に必要な理論やスケール…それは知らないよりは知っていた方がいい。

下手よりは上手い方がいい。

私は技術優先論者です。

ただそれらに固執する必要はありません。

私はよくサポートとかで参加させていただく機会もあるのですが…

特に気をつけている事があります。

それは…『弾きすぎない事』。

フュージョンやジャズとかのインストだったら話はちょっと変わりますが…

歌もののバックでベースやギターを弾く時は…

その楽曲のイメージを壊さないように弾く事を心がけています。

歌が聴こえている最中に…やたら合いの手を入れまくったり…

音を外したり…。

それはサポートではなく…ただ邪魔をしているだけです。

『サポート』とは…その名のとおりサポートする事であって…『ソリスト』ではありません。

ソロを与えられたとしても…その楽曲のイメージを壊す様なソロを取ってはいけないと思います。

私も最低限のスケールしか習得していませんが…

あらゆる理論やスケールを使いこなしていたら…もう既にプロになってますよ。（笑）

サポートでお呼びがかかる事は私にとって大変名誉な事で嬉しく思っています。

サポートをやっていて…その場その場が楽しいのは間違いないのですが…

聴いて下さる方がどう感じるか…。

それを考える事ができないとやっぱり良いサポートミュージシャンではないのです。

数々のライブをこなしてきて分かった事がたくさんあります。

共演者の方々のステージ前の様子。

やっぱりね…意識が違うんですよ。

自分たちだけが楽しむという次元とは明らかに違います。

お客さんあってのライブ。

自己満足で終わるようでは…決して良いライブとは言えません。

私は歌を歌わない代わりに…演奏やMCでサポートしているつもりです。

『音楽を楽しむ』という事は…

ライブ会場全体を楽しくさせてこそ…そこに楽しみを感じる。

そうありたいと思っています。

Eiichiro