”お二人様の老後”


 年寄り夫婦の”日常”や”戯言”そして”泣き言”を書き連ねてみます。

想定外の喜び

2016-04-23 14:59:10 | 生活

  先月の終わりころまで、家の南側と東側のスナップエンドウは育っていっても収穫はほとんど期待できないだろうとあきらめていた。 妻も,南に出来上がっていく建物を見ながら「日当たりが悪くなるからダメだね」とやけっぱちな口調でつぶやいていた。  種をまいたのは昨年の晩秋で、苗が育つ時期は南側の建築工事はまだ基礎工事が始まるころだった。 だから日照はまだあったので妻がまいたエンドウの種は順調に芽を出して寒くなるまでにそれなりの苗に育っていた。 それだけに、工事用のシートが張り巡らされ建物が出来てきて日照が遮られ始めるとお二人さんの落胆は大きかった。 ぽつぽつと花はつけ始めていたが実の収穫は期待できないだろうとほぼ諦めていた。

 ところが、4月に入ってとなり家が出来、建築工事のシートが取り外されるとほとんどないだろうと思っていた日当たりが予想外に残ってくれたのである。 太陽の高度が4月の上旬でももうかなり高くなっていることに初めて気が付いた。 朝から夕方まで十分すぎるほどの日当たりに恵まれていたころには、太陽の高度、特に季節ごとの時刻と太陽高度の関係などまったく気にも留めたことがなかった。 環境が変わり、思いがけない”発見”をしたのだった。

 人の一生には浮き沈みがある。 良い時もあれば悪い時もある。 そして、悪い時も見ようを変えてみれば良くも見えてくる。  我が家の裏庭の日当たりがその好例だった。 この想定外の出来事により、収穫など及びもつかないと思っていたスナップエンドウが, 昔のように他家へ配るほどにはならないものの、お二人さんが食べるには充分なほどに盛んに実をつけて妻を喜ばせてくれている。 裏庭では、エンドウ豆以外にも想定外の楽しみが見つかりつつあるのだが、それはまたのお話に、、、。 「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」である。


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