だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

やっていい事悪い事

2021年04月18日 | わんこ

お散歩に行く公園は、数年前に整備され、公共トイレもベンチもあるし、噴水みたいな水を飲む所とか、高さが高中低と子供の背丈に合せてある水道なぞ、至れり尽くせりの設備がある。

 

昨年の冬だったか、その小学生が使う「低」の水道で、水を流しっぱなしにして、洗濯をしているおばあさんに出会った。

 

「え・・・ええ、この寒いのに、手冷たいやろに、何で家でせえへんのやろ?」と思ったけど、黙って通りすぎた。

おばあさんは、洗い物が終わると「2Lのペットボトル6本」を自転車の後ろに積んで、その中に水を満タンにして帰って行った。

水道代って、そんなに高くは無いだろうに、この冬空に手もシモヤケとか出来るやろうに、何で公園に洗濯しに来るかね。

どうも解せない気持ちで帰宅した。

 

そこから、もう何十回もおばあさんを見ている。夏になると「ああ、もう水が冷たい事は無いから、ヨカッタ」なんて思っていた。

だがしかし「これって、公共の物だから、私用で使用するのんは、アカンのとちゃうか?」なる疑問も沸いてきた。そもそも多分80歳代以上で、公園で洗濯する、側を他人が通ってもしらんぷりって事は近所の人じゃないんだろうか?

でも、大胆だよなあ、、、

そんな光景が、かれこれ一年以上続いている。

一昨日見知らぬおばあちゃまがお一人で(犬無しで)お散歩されてて、「ちょっとちょっと」と声をかけられた。

「あんたなあ、あこで、洗濯している人知ってはる?」

「い、いえ、洗濯されているのは知ってましたけど、何処に住んでおられるとか全く知りません」と答えると、

 

「あのな、、、」とひそひそ声で「あの人な、ここの病院の先を左に曲がっていったら、大きな家あるやろ?あこで一人暮らししてるねんで。借家も数軒持ってはるし、自分とこの真向かいに娘が結婚した時家も建ててやったんやで。ものすごカネモチやのに、ケチやねん」とホッペを膨らまして、私に文句を言うおばあちゃま。

 

「へ~そうなんですか!でも、そんなにオカネモチのおばあさんが、どうして公園の水で洗濯して水を持って帰られるんですか?」

 

「せやねん、せやから、わたいも言うたってん、あんた、ここは公園やで、あんたの水道ちゃうねんでて言うたらな、なんて言うたと思う?」と一回深呼吸して、

 

「ワタシはな、ここの水道をつこてもええって役所で許可もろてるねんって言いやんねん。そんなバカな事あるかいな」

と、憤懣やるかたない様子。

 

私も「お水も使えない生活困窮者なんだろう」と思っていたので、びっくり。

 

「でも、公共の水道を使用しちゃいけないでしょうね」と、おばあさんに同調したら、

 

「せやで、あんた役所でほんまに許可もろたんやろか?あんた許可の取り方知ってるか?」

「え”!・・知らないですよ」とお返事したら、不服そうに、

「せやろなあ、、、誰か許可もらう方法知ってる人おらんかな。あんた若いから知ってると思ってな、ごめんな、ほなさいなら」とすたすたと歩いて行かれた。

 

うーむ・・・公園は公共の場所だから、普通は洗濯とかしちゃアカンやろ。

 

このおばあさんは、一人暮らしの僅かな洗濯物をここで洗って、他人にどう思われても何も気にしないのかな。

推定年齢からして、戦争をくぐり抜けてこられたんだろうか?それで、やっと築いた資産を、ちょっとでも減らしたくないと思って、家の水道を使用するのはイヤダと思ってはるんやろか。

近所の同年代位のばあさまに文句言われても、平気なのやろか。役所が許可くれたやなんて・・・・まじ?

財産なんて、あの世に持って行ける訳でもないのになぁ。