この時の想い出は、ひたすら暑かった事だけしかありません。しかしその暑さを忘れるくらいのロケーションです。まさに”非電化、バンザイ！”と叫びたくなります。 ０１，０８，０４ 下妻 １１０８レ スキャナー ： Ｎｉｋｏｎ ＣＯＯＬＳＣＡＮ ⅣＥＤ
１０年前の８月は関東鉄道でＤＤ５０２号機の撮影用チャーター列車が運転されていたので出掛けています。もともとＤＤ５０２号は貨物輸送用の機関車ですが、貨物輸送廃止後も車両基地での入換や工事用列車牽引に余生を過ごしていました。私自身、この機関車が運転されると言う情報は数回しか入手しておらず、走行写真を撮ることは至難の業でした。そんな機関車が撮影用に運転されると言うのですから、迷う余地もなく撮影に出撃した次第です。
この日は天候が非常に不安定の一日で、素晴らしい朝陽を見たかと思うとその後、もの凄い通り雨に遭い、もうダメかと帰路に着こうとすると急速に天候が回復して午後は晴天になると言う一日でした。今でも晴を信じて撮影に出撃して雨に遭うと”関東鉄道でＤＤ５０２を撮った日は朝の通り雨の後に晴天になったじゃないか！”と思い出し、現地に踏みとどまり様子を見る事を悟った程の印象的な一日でした。
下妻で撮影後、別に追っかける気はなく、のんびりと車を走らせているとＤＤ５０２号の列車に追いついてしまいました。折角なので中妻駅に車を入れて撮影しました。 ０１，０８，０４ 中妻 １１０８レ スキャナー ： Ｎｉｋｏｎ ＣＯＯＬＳＣＡＮ ⅣＥＤ
茨城県には中小私鉄がいくつもあり、そのほとんどが国鉄からの貨物連絡運輸をしていたと言う実績から昭和後期まで機関車を保有していました。この関東鉄道常総線のＤＤ５０２号機をはじめ、筑波鉄道のＤＤ５０１号機。鹿島鉄道のＤＤ９０１号機。そして茨城交通（現：ひたちなか海浜鉄道）のケキ１０２等個性は揃いのラインアップで我々を飽きさせませんでした。その中では地味ではないのですが目立たない部類に入るＤＤ５０２号機ですが、やはりその存在感は充分にあります。それを証明するようにもう本線走行はあり得ませんが未だに水海道の車両基地で保管されていることからも、それがうかがい知れるのではないでしょうか？
