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【現代思想とジャーナリスト精神】

TBS終戦スペシャルと現代世相の非常口

第1章   女性たちの8・15

➀#17歳の女性が志願し神風特攻後続隊に所属。桜花・福龍など美辞に飾られた精神主義の片道だけの特攻。戦争末期に人間が爆弾となってアメリカ軍に向かっていくことが美化され当たり前の空気が醸成されていた。このような「空気」は今も日本を覆う。意図的に空気を醸成する恐怖。

➁「国のために潔く死ぬ」という。潔く死ぬとは、どんな内容か?生命を軽々しく投げ出し軍事的作戦に悪用されたことではないのか。「8・15閣僚靖国参拝」に4人の閣僚が公式参拝した。高市総務相・小泉信次郎環境相・萩生田文科相・後藤沖縄・北方相。戦争の亡霊を引き出す4人の閣僚。落選運動で軍国主義国家づくりの居直りからNO!を表明しよう。個人でなく、国家の中枢を担う閣僚の見識を欠く欠陥大臣達。

③戦地にむかう兵士にも、出征兵士を送り出す国防婦人会も、真面目で真剣、人柄も善人だったろう。真面目であり、#お国のことを真剣に思うことがなぜ悪い?#それを私たちが自ら問うことをなければ、私たち自身が「真面目で真剣に」「お国のために」熱狂する恐怖の事態もありうる。
 栗原貞子さんのお顔を拝見しあっと思った.詩「産ましめんかな」は文学的にも反核文化でも戦時中に防空壕で若い妊婦が激痛と闘い周囲の協力で無事出産する様子を詩にした。これは曲がついて歌として「ノーモアヒロシマコンサート」で拝聴したことがある。

第2章 綾瀬はるか「戦争」を聞く

➀「原爆はすごい差別だった」「真珠湾攻撃で恋人を喪った」上皇陛下は天皇の時に4つの忘れられてはならない日があるとおっしゃった。
「8月15日敗戦記念日」
「8月6日広島に原爆が落とされた日」
「8月9日長崎に水爆が落とされた日
「6月23日沖縄慰霊の日」

➁栗原貞子『生ましめんかな』
 https://home.hiroshima-u.ac.jp/bngkkn/database/KURIHARA/umashimenkana.html

こわれたビルディングの地下室の夜だった。
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク1本ない暗い地下室を
うずめて、いっぱいだった。
生ぐさい血の匂い、死臭。
汗くさい人いきれ、うめきごえ
その中から不思議な声が聞こえて来た。
「赤ん坊が生まれる」と言うのだ。
この地獄の底のような地下室で
今、若い女が産気づいているのだ。(後略)

③「長崎爆心地で少女は何を見たか」
綾瀬さんは、その少女を訪ね、いまは老境にある龍千江子さんから被爆直後の長崎でのできごとを聞く。写真からわかった菅原耐子さんの家に訪ね一緒に長崎にむかう。被爆した女性への差別はすさまじいものだった。
菅原耐子さんの味わった体験は筆舌に尽くせものだった。龍千江子さんの温かいこころが菅原さんにも共有すえうものだった。ひととひとの繋がりに温かいコミュニケーションが生まれた。

➃6月23日、沖縄慰霊の日。沖縄戦ははげしい戦闘だった。しかしその前に対馬丸事件がおきた。対馬丸に乗船した沖縄県の疎開児と教師はアメリカ海軍潜水艦の魚雷によって撃墜された。アメリカの軍艦に撃墜された沖縄の疎開児たちは、どの子もどの子も顔を海に沈め生きているひとは誰もいなかった。犠牲者1482人。1998年海上慰霊祭が行われた。
番組冒頭、なぜ綾瀬さんが戦争を毎年取材するか、親子の深い会話が流された。<了>


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第3章

資料TBSTVホームページ転載

番組内容
[第一部]
関口宏が女子高校生とともに「女性たちと戦争」を考える。女性たちが経験した戦争の現実とは?
終戦の日の前日に「日本は負ける」と知らされた女性アナウンサー、特攻に志願した17歳の少女、そして満州で集団結婚式を行った「大陸の花嫁」…。
戦争に翻弄された彼女たちの証言に、令和の女子高校生は何を感じるのか?
[第二部]
10年にわたって多くの戦争体験者から証言を聞いてきた綾瀬はるか。
日本人が忘れてはならない4つの日を中心に、これまでの取材を振り返るとともに、貴重な“戦争の記憶”を語ってくれた方々にリモートで再会する。
差別を乗り越え、証言を続ける被爆女性の覚悟。そして長崎の爆心地で撮影された少女の写真に秘められた物語。
コロナ禍でも戦争を語り継ぐ意味とは?

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