宮城教育大学演劇部活動日誌

宮城教育大学演劇部です。日々の稽古の様子や公演の情報をお届けします!本学での公演を中心に活発に活動しています。

とうほく学生演劇祭2まとめ あなほりメリーのこもりうた

2015年09月15日 10時01分22秒 | #∞「あなほりメリーの一生」
こんばんは。JAXAです。
9月8日から13日にかけて行われた」とうほく学生演劇祭2は、
先日無事閉祭いたしました。
宮城教育大学演劇部の上演「あなほりメリーの一生」にご来場くださった皆様、ありがとうございました。
さて、全日程が終了した今、演劇祭についてじっくり振り返ってみようと思います。


「あなほりメリーの一生」でひとつ目指したかったことは、
『子どもが見ても面白いと思えるもの』を作ることでした。
それは、娯楽的であるとか、内容が浅いということとイコールにはなりません。
あくまで、ことばや動作などを平易に、わかりやすく作ることを目標としました。
今回の演劇祭においてその目標を完全に達成できたとは思いません。
演出の力不足や、役者の修練不足を痛感する場面も多かったのが実際です。
しかし、中には「絵本や、童話を読んでいるような感覚だった」「もう少し手を加えれば、子ども向けの作品として上演できるように感じた」などと、『目指している方向を汲み取ってもらえた』と思われる場面も少なからずありました。
評価されたところ、されなかったところを洗い出し、改善していくことで我々は『宮城教育大学演劇部』としての新たなアイデンティティを確立できるかもしれない。
至らない悔しさとともに、そんな希望も胸に萌した貴重な数日間でした。

演劇祭開催中の数日間、私は実にたくさんの人たちと出会いました。
実行委員の人たち、炊き出し班の人たち、他団体の人たち、そのほか多くの演劇関係者。
ためになる話を聞いたり、アドバイスを貰ったり、なんでもない話で笑ったり。
月並みな言葉で恐縮ですが、これらはとても貴重な経験だったと思います。
同時に強く感じたのは、「私たちはなにも知らないのだ」ということでした。
演出として、スタッフとして、役者として。自分にないものを見つけたならば、あとはそれを手に入れるために動き始めるしかありません。
宮城教育大学演劇部が、これからどうなっていくのか、今の自分にははっきりわかりません。しかしこの夏の経験は、これから「宮教で」芝居を作っていくにあたってけして無駄にはならないと私は思います。
今後の公演で、宮城教育大学演劇部の成長を皆様にお見せできるように頑張ります。


会場に来られなかった人向けに、あなほりメリーの概要を少々紹介したいと思います。
「あなほりメリーの一生」は、土の下に住むちいさな生き物の物語です。
彼らは陽気で歌が好き、ということで、劇中にはさまざまな歌が登場します。
客入れで流され、劇中でも繰り返し歌われたあの曲は「あなほりうた」と言います。
メインテーマであるあなほりうたの他、5人の登場人物にも個別に歌が用意されていました。
機会があれば、ボーカル入りの音源をご紹介したいと思います。
して、この「あなほりうた」、会場であるせんだい演劇工房10-boxにてくちずさまれているところが度々目撃されたとか。
「あなほりメリー」を作るときに、「劇中歌をお客さんがうっかりくちずさんでしまったら嬉しいよね」という話をしていたので、狙いどおりといえば言い方が悪いですが、ともかくとても嬉しかったです。
「♪さっく さっく かん」ではじまるあなほりうた、ご覧になったお客様はときどき思い出して歌ってやってくださいね。


文章が続くと飽きてきてしまいますので、ここで「あなほりメリーの一生」を写真で振り返ってみましょう。

こちらは、山形の団体「演劇ユニットかむとけ」さんと宮教のコラボラジオ体操の様子です。
跳ね回る名札、美人さん方とのコラボににやける宮教。
舞台でもしなやかな身体表現を見せてくださったかむとけさん、ラジオ体操においても体の動きが洗練されていて美しかったです。
見習わなくちゃだぞ、みんな!


搬出口にて、実行委員として参加しているたーずん(2年/佐藤立樹)とともに。
たーずんとりっちゃん(1年/鈴木梨花子)のツーショットを撮ろうとしているはたちゃん(1年/畠繭子)を激写してみました。
余談ですが、とある審査員さんに「タンバリン(小道具)だけ綺麗すぎ」と言われました。
が、楽器は大事に!


劇団うさぎ112kg演出、宮教のOGでもある工藤麻美子さんの背中とウッドデッキ。
このうさぎパーカー、期間中はあちこちで見かけたものですが、かわいい~。
みちのく白うさぎがこちらを振り返ってなにか言いたげです。


遠野妖怪が攻めてくるぞー!
岩手大学劇団かっぱさんと、お昼ご飯を食べながら記念撮影。
同じAブロックだったかっぱさんとは、演劇祭を通じて特別な友情が芽生えた気がします。
…たぶん。


ちょっと卑しいツーショット。


ターポ(鈴木梨花子)とあらいさん(3年/荒井七海)のツーショット。
髪の毛は市販のパステルで塗りました。
ヘアチョークより安上がりなのですが、キューティクルを多分に犠牲にするのであまりおすすめできません。
シュレックハンドあらいのピースがすっごい主張強いです。


左から、ミド(2年/谷中李衣)、ターポ、コム(2年/遠藤美咲)。
ブル○ンプチをくわえてドナルドごっこです。
これはたしかえんどうまめ味だったかな。


小さい人、あなほらーずに捕まるの図。
なんだなんだ、宮教は遊んでばっかか!そうかもしれない。


ぼく(2年/相田直宏)のポーズが、なんでしょう、
珍獣を捕えようとするハンターみたいですね。
どういう顔を指定して写真を撮ったのか正直思い出せません。


さっきのよりはマシ。


キメ!
マグカップを持つメリー(1年/鈴木あかり)のポーズが絶妙にあざとい。
ピッピ(1年/畠繭子)のバンダナに書いてある文字は「祭」ですが、初期案では「元気一番」でした。

もっと衣装姿を撮っておけばよかったと後悔しています。
メイクとその他のイベントでバタバタしてしまって、まともな写真はこれくらいです。


そして、最後の最後に、賞与について。
とうほく学生演劇祭2において、メリー役、鈴木あかりが俳優賞を受賞しました。
おめでとう。
台詞のまったくない難しい役どころでしたが、ラストシーンでは渾身の演技を見せてくれました。
これからの活躍に期待されます。
大賞を受賞することは叶いませんでしたが、個人としても、団体としても大いに経験値を得られたのではと思います。
大賞を受賞したのは山形の団体、プリンに醤油さんの「おじゃまんが」でした。


はてさて、
「あなほりメリーの一生」はこれにて閉幕。
道を歩いているとき、歯を磨いているとき、バスに乗っているとき、
彼らと彼らの歌のことをほんの一瞬でも思い出してやってくださいね。
それではまた、次の公演で。
「あなほりメリーの一生」にて脚本演出を務めました、JAXAこと成田紫野がお届けしました。

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