
2月6日、午後6時半から祢津公民館で舞台が丘整備事業市民説明会が開催されました。この説明会は田中、滋野に続くもので祢津地区から約80名の皆さんが参加され、市側の説明や質疑応答に熱心に耳を傾けていました。質疑応答では10名の市民が発言されました。以下に説明会冒頭に行われた市長のあいさつを掲載します。文責は作成者にあります。
市長あいさつ
舞台が丘整備事業の中で中央公民館が大きくなった。当初は耐震で計画していたが、それではトイレもエレベーターも屋根も新しくならない。耐震に伴うイメージが違った。耐震を契機にしながら使い勝手を良くして行きたいと思った。使っている方々にも入ってもらい6回にわたり検討会を開き提言をいただいた。
■ 道路の必要性について
この間道路の必要性が集中的に議論された。このことについて話したい。これは第1に、駐車場の確保のためだ。第2に、東御清翔高校が建て替えの条件整備を行ってゆくことだ。ハード整備に協力して行きたい。第3に、この道路はいのちを救う道路であり利便性が向上する。第4に、防災の拠点だ。大きな災害における避難所の整備など防災拠点をつくるためのものだ。第5に、なぜ今なのかということについては、市役所は耐震補強しなければならない、東御清翔高校も単位制多部制という新しい制度がスタートし高校生も1学年400人から120人になり、コンパクトな学校として生まれ変わろうとしている。いまが市役所と高校の増改築が一致するという数少ない時だ。
■ 駐車場の必要性について
駐車場は本当に必要なのかということだが、サンテラスホールには336台の駐車場があるが、400~500人のイベントでほとんどいっぱいだ。大ホールが満員になる764人だとあふれてしまう。
市庁舎が建ったのは昭和45年、中央公民館は昭和54年だ。その時人口は1万9千人から2万4千人だった。いま人口は3万1千人だ。車の台数も増えている。人も車も増え、遠方から来るということになり駐車場の確保が課題だ。現在235台分あり、この1.5倍の336台を目安に駐車場を整備するという計画だ。323台の駐車場が確保できる見込みだ。
■ 東御清翔高校との関係について
高校の整備に市が関与する必要があるのかという意見もある。時代の変化の中で東御清翔高校は再チャレンジの場として、子供たちが学び直して社会に出て行くということで単位制多部制の学校として出発した。それに見合うハードの整備を求めた。しかし93校あった高校が87校となり、耐震化も迫られている。東御清翔高校だけを特別扱いするわけにはいかないと言われた。道路の補償により高校を建て直すことができる。
■ 交通の利便性の向上について
道路が途中で止まっている。道路には拡幅して行きたいというサガみたいなものがある。求女川があり高校があって止められている。高校を突き抜けることが許されないということだ。しかし道路を止めているエネルギーは弱まっている。東に延伸すれば消防署にぶつかる。消防署の建物火災の出動回数は昨年16回、おととしは12回だった。救急車の出動回数は1年間に1千回だ。この道路を通すことで少しでも早く到着できることでいのちが救われるかもしれない。
市役所の西側から東部中学校に子供の送迎で市役所の駐車場を抜けていく車は99%だ。事実接触事故も起きている。新しい道路ができることで安全安心が図られ利便性が向上する。
■ 中央避難所の開設について
中央避難所の開設について述べたい。先日友好都市の大田区の区長さんから東京で何かあったら助けてくださいという挨拶があった。災害にどう備えるかが問われている。この地域では積雪期の浅間山の噴火だ。国では砂防ダムの建設などを国直轄事業として250億円の計画を立てている。この砂防ダムは住民避難の時間稼ぎだ。となりの東御市としても小諸の皆さんを受け入れる準備をしなければならない。何台ものヘリコプターで高校のグラウンドを使うことになる。
■ 総体的に考えればこの方法しかない
東御清翔高校と東御市の時計の針が一致することはこれまでになかった。お互いに用地を出し合って協力することは今をおいてない。50年に一度あるかないかの事業だ。
一つひとつ考えてみれば、消防署を移転させればいい、中央公民館を防災拠点とすればいい、立体駐車場もいいなどと言えるかもしれない。しかし全体を通して防災拠点とすることはこの方法しかない。
■ 防災という観点なら支援が引き出せる
道路を通すには東御清翔高校に対し9.5億円の補償費がいる。国や県にお願いしたが民主党政権の誕生や3・11で変わった。いま防災という観点ならカネが引き出せる。国も10億円なら出せるといっている。社会資本整備交付金事業も2014年に一般財源化する。先が見えない。15億円のうち10億円支援してもらえるならぜひやりたい。
市民に配布した資料に高校の図が書いてなかったことについては、県のOKが出る前に発表するわけにはいかなかった。おわびしたい。やむをえなかった。ご理解いただきたい。
私は、今回の舞台が丘計画における県東深井線延伸について、市全体における道路網整備の観点を考慮すると、その必要性があると考えている立場から、一言、申し上げたい。
この道路の必要性について、簡単に「不要だ」とおっしゃる皆様の意見は、「私は自動車を運転しないので、道路なんていりません!」というレベルと何ら変わらないと考えております。
以前、滋野地区への道の駅建設計画が持ち上がった時の滋野地区の意見の一つに、「滋野地区には他地区にあるような地域振興につながる施設がないので、一つくらいは」といったものがありました。この意見を滋野地区以外の市民がどのように受け止めたのでしょうか。
確かに15億円は巨額であます。しかしながらこの必要性の議論については、この道路を普段から利用しない皆さんに語っていただきたくはありません。
市民全体では「必要性はない」という意見が大半であるだろうということは察しが付きます。だからこそ、行政や市民の代表である議会にこの必要性の判断を、多数決でなく、総合的に判断していただきたい。
市民アンケートや住民投票といった方向もあるようですが、実施するのであれば、利用が見込まれる皆さんを中心に、是非、実施していただきたいと考えてしまいます。
かったので反対です。
何でもかんでも反対というわけではありません。
yuusiさん。ご苦労様です。高校のことは別途考えなければならない課題ではありますね。
watchさん。祢津会場を先ほどアップしました。和会場、北御牧会場も引き続きアップします。それにしてもとても大変です。