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くるみの収穫です

2010-10-09 00:41:10 | 趣味・野良仕事

道路にはみ出したくるみを落とします。

くるみは洗って日向に干します。

夜、地ビールレストランでささやかな収穫祭です。

ぶどうも残りはあとわずかになりました。ぶどうの選果の後、くるみの収穫を行ないました。わが家では畑にあるくるみの枝が道路に覆いかぶさっています。風が吹くと道路にくるみが落ち、それを車が踏みつぶし残骸が散らかります。朝起きるとまずくるみを拾うことがこの時期の日課となっています。

竹竿で枝をたたくとザーッと実が落ちてきます。茶色の実にまじってまだ緑色の皮に包まれているものもあります。靴で踏みつけ中から実を取り出します。しかしくるみの木の高さは10数メートルにもなり上の枝には届きません。最終的には風や雨で実が落ちてくるのを待つほかはありません。

収穫したくるみはきれいに洗って陽に干します。この時十分に乾燥させないとあとで虫が発生する原因にもなります。わが家にはこのくるみの他、山の畑に老木が2本、若木が2本あります。老木は木にうろが出来たりして弱っていますが、若木は今年からいくつか実をつけています。くるみの収穫はこれからです。

夜、お手伝いに来てくれた横浜の兄と家族でささやかな収穫祭を地ビールレストランで行ないました。ホップの利いた地ビールとおいしい料理に舌鼓を打ちました。今年地ビールレストランではホップを栽培し、それを使った期間限定の地ビールを販売しています。

ぶどうの出荷は最盛期です

2010-09-20 22:14:02 | 趣味・野良仕事

ピオーネはまずまずの出来でした。

朝ぶどう畑から取ってきて選果を行ないます。

重さを確認して箱詰めするのは妻の役割です。

恒例の「巨峰の王国まつり」も終わり、ぶどう農家にとってはいよいよ出荷の最盛期になりました。今日は朝から雨でしたがカッパを着てぶどうを取りに行きました。巨峰の出来はよくないのですが、数年前から挑戦してきた「ピオーネ」はまずまずの仕上がりになりました。新しい品種として、種無しで栽培してきたものです。

ピオーネは巨峰が振るわない分、贈答用としてお求めになる方が出てきました。巨峰が「頭に突き抜けるあまさ」と言った人がいましたが、これに対しピオーネは「すっきりとしたさわやかなあまさ」とでもいうのでしょうか。いままで「あまさの量」が重要でしたが、これからは「あまさの質」が問われています。

群馬に真田氏の足跡を尋ねて

2010-08-28 04:52:05 | 趣味・野良仕事

(写真)真田氏の岩櫃城がある岩櫃山です。

(写真)遠くに見えるのは復元された沼田城のシンボル本丸鐘楼です。

(写真)真田信幸の奥方、小松殿のお墓を訪れました。

(写真)名胡桃城は利根川の西の河岸段丘上にありました。

27日は東御市郷土史研究会の研修旅行でした。「上州の山城を巡る」と題して、真田氏が上州経営の拠点とした岩櫃城(いわびつ)、沼田城(ぬまた)、名胡桃城(なぐるみ)の3つの城を訪ねるというものです。当日は中央公民館に集合。総勢約50名。中屋敷郷土史研究会からは3名の参加でした。

最初に岩櫃城を目指しましたが工事のため林道が通行止めで城跡まで行くことができませんでした。しかし岩櫃山の峨峨たる山容を見るだけで要害であることが十分察せられます。

次に向かったのは沼田城です。沼田城は利根川の河岸段丘上にありますがほとんど破壊されており、当時をしのばせるものはわずかに残った石垣や空堀跡だけでした。現在は公園として整備されていました。

沼田城のあと真田氏の菩提寺正覚寺にある真田信幸の妻小松殿のお墓を訪れました。小松殿は徳川家康の腹心、本多忠勝の娘。関が原の戦いの際、昌幸と信幸がそれぞれ豊臣と徳川に別れることになったとき、沼田城を訪れた昌幸の入城を拒んだ女丈夫として知られています。

名胡桃城は利根川の西の河岸段丘上にあり遠くに沼田城を望むことができます。東は利根川、北と南は急峻な沢、西には三国街道が走っており小さいながらなかなかの要害の地です。

それにしても上田から沼田までは山また山です。当時米がとれたのは岩櫃や沼田周辺だけだったのでしょう。武田家中にあって村上や上杉に行く手を阻まれている真田氏にとっては、唯一の希望は上州沼田でした。だから北条から沼田割譲を求められた際、がんとして応じなかったわけも理解できます。しかし上田と沼田の間は車でも2時間かかりました。当時はすべて歩きです。二つの拠点を維持するためには大変な苦労があったことが察せられます。

帰りは高速だったため予定より1時間も早く到着しました。幹事の方々、そして軽妙な語り口でご説明いただいた石川先生、ありがとうございました。

親子ブドウってどんなの?

2010-08-19 15:05:39 | 趣味・野良仕事


今年のブドウは「親子」が多いってこのブログで書いてきましたが、そもそも「親子って何だ?!」という声も聞きます。そこで親子の実物をご紹介します。

写真をご覧ください。大きい粒と小さめの粒が混在しています。大きい粒はきちんと受精したものでタネが入っています。これに対し小さな粒は単為生殖といって、受精せず粒になったものです。当然タネは入っていません。

見た目には不ぞろいで、親と子が混じっていることから「親子ブドウ」と呼んで来ました。しかし味や色は普通の巨峰と比べても見劣りすることはありません。返って子の粒にはタネがないので食べやすいという人もいらっしゃいます。しかし、大きいことがウリの巨峰からすれば比較になるものではありません。

しかし、ご贈答でなく自家用とすれば「親子」はお値段もそこそこリーズナブルです。今年は巨峰の新しい味として「親子」の販売促進に努めたいと思っています。

岐路に立たされる巨峰栽培

2010-07-11 01:25:14 | 趣味・野良仕事
巨峰の異常事態について昨日のブログに書きました。異常事態とは巨峰の花が咲いてもきちんと実を結ぶことができないということです。一般的に植物は雌しべに雄しべの花粉がついて受精し、実を結ぶことによって次の世代にいのちを伝えます。受精とは生命の一番基本的な生殖活動です。

しかし巨峰の場合雌しべだけで実を結ぶことがあります。これを生物学では「単為生殖」、農業用語では「単為結果」(たんいけっか)といいます。こうなるとタネはできず小さな果実しかできません。生殖活動がきちんと行えない、次世代にいのちを伝えられないということは生物にとって致命的でもあります。もちろん商品価値も著しく下がってしまいます。

一つの房の中に普通の大きさの粒と単為結果の粒が混在するこうした巨峰を、市場では「親子ブドウ」という名称で販売しています。味わいには何も変わりはありませんし、中にはタネがないからいいというお客様もいらっしゃいますが、普通の巨峰とはとても比較にはなりません。

こうした単為結果がなぜ起こるのか、いまだにそのメカニズムはわかっていません。開花期の温度や天候などが影響するといわれていますが、今年の場合暖かかくそんなに雨にあったわけでもありません。今年こそはいい巨峰ができると思っていたのですが、例年以上に単為結果が多く、巨峰農家はいま茫然自失といった状況です。

農協の技術員さんの話では東御市だけにとどまらず、長野県北部の須坂市や中野市でも同様だそうです。温暖化の影響ではないかという意見もあります。確かに4月に雪が降ったり5月には低温が続いたりしました。

もともと巨峰は育てにくい品種でした。それを長年かけて新しい栽培技術を開発し、手を掛けて育ててきたものです。わが家でも巨峰を育て始めてから40数年になります。こうした単為結果はこれまでにも少なからずありましたがここ5年ほど特にひどくなっています。

毎年毎年、今年こそはいいものを作ろうという意気込みで取り組むのですが、その期待が裏切られることが多くなっています。やはり温暖化の影響なのでしょうか。この地域で巨峰栽培を続けるには限界があるのか、施設園芸にするべきなのか、新しい品種に取り組むべきなのか、巨峰農家はいま岐路に立たされています。

これからブドウ農家は忙しくなります

2010-07-10 02:10:14 | 趣味・野良仕事
8日に巨峰の講習会が知人のブドウ園で行われ、ブドウ農家の皆さんが集まりました。講師は農協の若き指導員さんです。この講習会はこれからいよいよ本格的な農繁期に入るにあたって、これからの作業の内容をみんなで再確認する場です。皆さん真剣に聞き入っていました。

結実した巨峰をそのままにしておいたのではいいものはできません。一定の数に制限する必要があります。房の形も「おにぎり型」、粒の数も32個ぐらいがいいと言われています。

そのために不要な房を落とさなければなりません。これを摘房(てきぼう)といいます。粒もこれから肥大化するのでそのままでは「おしくらまんじゅう」状態となりつぶれてしまいます。そのためにはひとつ一つ粒を抜いて間隔をあけ粒を抜く必要があります。これを摘粒(てきりゅう)といいます。

そんなこんなで、ブドウの房と粒と格闘する気の遠くなるような作業がこれから1ヶ月ほどかけて行われます。果物はみんなそうですが、人が手を掛けなければおいしいものはできません。そのために農家は毎日朝から夕方遅くまでブドウ園に勤務することになります。

最近まで私はサラリーマンでしたからブドウの仕事ができるのは土日だけでした。妻は父や母の介護もしながら家事もこなし、農作業も行ってきました。6月から7月の農繁期は作業を終えるのは日が暮れ手元が見えなくなる7時頃です。それから家事をこなし夕食は9時近く。夕食を終えると昼間の作業の疲れで自然とまぶたが重たくなるといった毎日でした。

朝は日が昇るとまずブドウ園に出かけ朝飯前仕事をこなします。雨も関係ありません。雨合羽と長靴で身支度して葉っぱやブドウの房から雨水が滴り落ちる中、細かい作業をこなします。一日中立ち仕事ですから家に帰ると足が棒のようになります。いまリタイヤしてブドウ栽培と向き合ってみて、農作業の大変さを感じています。

そんな農家の心の支えはいいブドウができることです。しかし、いまそんな農家のやる気をくじくような異常事態が起きています。

くるみは今年豊作かな?

2010-06-28 06:21:25 | 趣味・野良仕事
今年のくるみは順調です。昨年は4月の遅霜に若芽がやられ、収量もずい分減ってしまいました。ことしも4月17日に大雪に見舞われたのですが、まだ芽が出揃っていなかったので被害を免れました。自宅の前の畑のくるみの木はたくさんの実をつけています。このまま秋まで無事に育ってほしいと願っています。

しかしくるみにはアメリカシロヒトリという天敵がいます。葉っぱをすべて食い尽くす害虫です。これまでこの地域のくるみの生産はこのために大被害を蒙り、くるみの木を切ったお宅もたくさんあります。

何年か前から地域でくるみを育てようという機運が高まり、まちで消毒用の動力噴霧機を買ってくれました。くるみは木の高さが高いため普通の動噴では薬液が届かず、よりパワーのある動噴が必要でした。

私はこの動噴が整備されてから年に2回程度お借りして防除を行ってきました。このためわが家ではアメリカシロヒトリの被害とは無縁になりました。手間がかかりますがとても良い取り組みだったと思います。

しかし、残念なことにこの動噴を利用される方があまりいらっしゃいません。ご自分でお持ちならいいのですが、もし知らない方がいらっしゃればぜひご利用をお勧めします。

本当なら消毒などしない方がいいに決まっています。しかし、現状ではやむをえないと思っています。むろん使用許可されている薬剤と回数を守っています。

やっと巨峰の房切りが終わりました

2010-06-23 01:19:28 | 趣味・野良仕事
21日の午後、巨峰の房切りが終わりました。14日に巨峰の花が咲き始め、15日から房切りを始めたのでちょうど1週間かかったことになります。この間、14日・15日と一般質問、17日には総括質疑、18日には常任委員会審議があり、その合間を縫っての作業でした。

今日は午前中、ブドウ畑に肥料をやりトラクターで耕運しました。これで雨が降れば肥料が良く効きます。午後は、自宅の裏の畑の「ピオ-ネ」(ブドウの品種名)の房切りです。この品種は種無しにするためジベレリン処理をします。

ジベレリンとは植物ホルモンの一種で、植物の細胞を肥大させる生長促進作用があります。またこの処理を行うと種子ができません。種無しではデラウェアという小房の品種が有名ですが、このピオーネも種無しに適した品種です。ジベレリン処理後8時間は雨にあてられないのでこれからはお天気とにらめっこです。

夕方からは7月3日に開催する「青少年育成将棋大会」の打ち合わせがありました。今年も大勢の方が参加されることを望んでいます。その後、かごのと山岳会の例会に参加。酒井医院の酒井先生の「浅間賛歌」のスライドとお話をお聞きしました。フルスケジュールの一日でした。

いまブドウ農家は大忙しです!

2010-06-17 04:35:45 | 趣味・野良仕事

巨峰の小さな黄色い花が咲き始めました。

「房切り」の作業で大忙しです。

このところ私にとって超ハードスケジュールが続いています。先週末は一般質問の準備のため夜遅くまで資料を調べたり発言原稿に手を入れたりしていました。14日は一般質問でした。

そんな中、14日には巨峰ブドウの花が咲き始めました。巨峰の花といっても多くの方はご存じないかもしれません。とても小さな、あまり見栄えのしない黄色い花です。この花のことを花房(かぼう)といいます。

この花が咲いているうちにどうしてもやらなければならない「房切り」という作業があります。花房の下を切り房を整えるのです。これはブドウ栽培にとってその年の収穫を決定するとても大切な作業です。

もしこの作業を行わないと花房は限りなく下に伸び、実がついたとしても房にはならずちょうどすだれのようになってしまいます。昔から巨峰栽培はとてもむずかしく、先人の方々の様々な体験の中から栽培技術が培われてきました。

この時期、ブドウ農家は日が登ってから日が傾き暗くなるまで一日ブドウ畑で仕事をします。雨が降ろうが風が吹こうが梅雨明けの厳しい日差しもまったく関係ありません。

わが家でも15日から「房切り」を始めました。昨年は10日から始め18日に終わっています。昨年と比べて5日遅れです。こんなところにも今年の天候異変がうかがわれます。作業が順調に進むようにお天気が続くことを願っています。

稲倉の棚田に行ってきました

2010-05-29 08:34:35 | 趣味・野良仕事

上田市の稲倉の棚田の全景

上田盆地から北アルプスまで望めます

上田市の稲倉の棚田をご存知でしょうか。上田市の北東、殿城(とのしろ)地区に日本棚田百選に選ばれた棚田があります。現在行政や地元のボランティアなど多くの方がその保全活動に取り組んでいます。

私はすぐ近くにもかかわらずこれまで訪れたことがなく、今年の冬に初めて行きました。そして昨日、ちょうどお田植えが始まる時期にもなることから写真を撮りに行ってきました。

眼下に一面の棚田が広がっていました。棚田には水が入り代掻きが行われており、お田植えも間もなく行われるようです。ここからは上田盆地や遠く美ヶ原や北アルプスも臨め、景色は抜群です。

また稲が植えられた頃、訪れて見ようと思いました。

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