24日夕方から「市民病院に要望を語る会」があり参加しました。今回はお医者さんのお話を聞こうといつもより2時間遅い、午後5時からの開催でした。
そこでいま建設している東御市民病院助産所、その中心的存在である産婦人科の木村医師のお話をお聞きしました。木村先生のお話をそのままお伝えします。
■いまのお産は腹立たしい
今のお産に対して何というか、腹立たしいとうか、やきもきするという思いを感じています。お産とはもっとシンプルで簡単なんですね。いまデータを見ると6人にひとりがおなか切る(帝王切開)ようなお産なんですね。
6人に一人という数字なんてどうしても出てこないんですね。だけどそんな世の中になってしまって、悲しいというか悔しいんですね。私の娘にも産ませるところがない、というのが正直なところですね。お願いしますというところがない。だからせめてそういう病院にしたいなあと思っていましたね。
■正常・異常は割り切れない
医者が診ると正常異常というデータ本位で動いてしまうんですね。正常とはあるとき正常であれば正常になってしまう。正常か異常かは結局主観なんですね。医者がこれを正常に取るか、異常にとるか割り切れるようなものではないんですね。
ある場面を見て正常、ある場面を見て異常。異常と取れば動かざるを得ない。ところが異常でなくてちょっと順調に行かなくて足踏みしていることも異常ととるんですね。だからそこで動いてしまうんですね。昔のお産婆さんはお産の真髄は「待つこと」だと言っている。それくらい生き物は生々流転というか、生き物は動いているんですね。
ところが正常、異常でとると一場面を見て動いてしまう。これから発揮できる前で足踏みしているかもしれないというとらえかたをしないんですね。医者は。動かなくても復活してくるようなのが生き物なんですね。
■産む能力を引き出してあげたい
そうやってじっくり見ていると、例えば山登りでも頂上に行くのが目的ですが途中で疲れますよね。疲れても頂上に登ることが医学的な考え方で、頂上へ行けばいいんだと考える。ところが疲れているから一休みしようやということもあるんですね。そういうことが今の医療には欠けている。疲れているから弱くなる。疲れを取るために待とう。待つことで次へのステップが動き出す。生き物は流れているんですね。
正常異常でとるとその場面で異常でとりそれで動き出すから余計に悪くなる。医学が進歩していいお産は増えていかなければいけないのにどんどん悪いお産が増えている。産めるのみ産ませてあげていないというか、みんな産む能力を持っているのにその能力を取り上げてしまっている。そういうお産は充実感がない。自分で自分を誉められない。
お産は人生の重大イベントだから自分で動く。医者が活躍をしない。そういうお産を増やしたいと思っています。
■自分の身内に勧められる助産所にしたい
そういう同じような考えを持った人が集まって助産所ができます。月に10人とか言われていますが数だけでなく中身がいいお産にしたい。助産師さん主体で決して成績は落ちません。ただまだ助産師さんにちょっと温度差がありますけれども。よそに行けば切られる方も産ませてあげたい。
僕はひとりでやっていたときよりも成績を落としたくないので。将来には東御だからここまでできたというところまで持って行きたい。最終的には前に勤めていた所は本当にみんな自信を持って返してあげていたと僕は自負している。逆子でも産むし双子でも一人ずつ出てくる。そういうお産がベストだ。
せっかく骨盤もひろくて、馬力もあるが逆子だというだけて切られている。体重のコントロールなど理想的な生活をしていていてもひっくり返っているだけで切られていますね。何でこんなに10ヶ月間努力していてという思いがどうしてもある。だから自分の身内に、親兄弟、子供達にぜったい東御で産んでよというところまで持って行きたいと思っています。(木村先生談)
そこでいま建設している東御市民病院助産所、その中心的存在である産婦人科の木村医師のお話をお聞きしました。木村先生のお話をそのままお伝えします。
■いまのお産は腹立たしい
今のお産に対して何というか、腹立たしいとうか、やきもきするという思いを感じています。お産とはもっとシンプルで簡単なんですね。いまデータを見ると6人にひとりがおなか切る(帝王切開)ようなお産なんですね。
6人に一人という数字なんてどうしても出てこないんですね。だけどそんな世の中になってしまって、悲しいというか悔しいんですね。私の娘にも産ませるところがない、というのが正直なところですね。お願いしますというところがない。だからせめてそういう病院にしたいなあと思っていましたね。
■正常・異常は割り切れない
医者が診ると正常異常というデータ本位で動いてしまうんですね。正常とはあるとき正常であれば正常になってしまう。正常か異常かは結局主観なんですね。医者がこれを正常に取るか、異常にとるか割り切れるようなものではないんですね。
ある場面を見て正常、ある場面を見て異常。異常と取れば動かざるを得ない。ところが異常でなくてちょっと順調に行かなくて足踏みしていることも異常ととるんですね。だからそこで動いてしまうんですね。昔のお産婆さんはお産の真髄は「待つこと」だと言っている。それくらい生き物は生々流転というか、生き物は動いているんですね。
ところが正常、異常でとると一場面を見て動いてしまう。これから発揮できる前で足踏みしているかもしれないというとらえかたをしないんですね。医者は。動かなくても復活してくるようなのが生き物なんですね。
■産む能力を引き出してあげたい
そうやってじっくり見ていると、例えば山登りでも頂上に行くのが目的ですが途中で疲れますよね。疲れても頂上に登ることが医学的な考え方で、頂上へ行けばいいんだと考える。ところが疲れているから一休みしようやということもあるんですね。そういうことが今の医療には欠けている。疲れているから弱くなる。疲れを取るために待とう。待つことで次へのステップが動き出す。生き物は流れているんですね。
正常異常でとるとその場面で異常でとりそれで動き出すから余計に悪くなる。医学が進歩していいお産は増えていかなければいけないのにどんどん悪いお産が増えている。産めるのみ産ませてあげていないというか、みんな産む能力を持っているのにその能力を取り上げてしまっている。そういうお産は充実感がない。自分で自分を誉められない。
お産は人生の重大イベントだから自分で動く。医者が活躍をしない。そういうお産を増やしたいと思っています。
■自分の身内に勧められる助産所にしたい
そういう同じような考えを持った人が集まって助産所ができます。月に10人とか言われていますが数だけでなく中身がいいお産にしたい。助産師さん主体で決して成績は落ちません。ただまだ助産師さんにちょっと温度差がありますけれども。よそに行けば切られる方も産ませてあげたい。
僕はひとりでやっていたときよりも成績を落としたくないので。将来には東御だからここまでできたというところまで持って行きたい。最終的には前に勤めていた所は本当にみんな自信を持って返してあげていたと僕は自負している。逆子でも産むし双子でも一人ずつ出てくる。そういうお産がベストだ。
せっかく骨盤もひろくて、馬力もあるが逆子だというだけて切られている。体重のコントロールなど理想的な生活をしていていてもひっくり返っているだけで切られていますね。何でこんなに10ヶ月間努力していてという思いがどうしてもある。だから自分の身内に、親兄弟、子供達にぜったい東御で産んでよというところまで持って行きたいと思っています。(木村先生談)