パソコンは、ASUSのX554Lです。（Windows8.1→Windows10アップグレード）
お客様のほうで、すでに分解してあり、ネジは別になっていて、上面カバーも取り外してありました。
とりあえず、上面カバーをつないで、ACアダプターを接続してみても、全く通電する気配がありません。ACアダプターをさすと通常は、ランプが点くのですが、それも点きません。
お客様のほうで、ハードディスクを取り出して、必要なデータは抽出したので、多少時間はかかってもかまわないとのことでした。
パソコンをお預かりしました。
まずは、バッテリーを外してみましたが、全く状況は変わらず。電源スイッチの故障も考えられましたが、ちゃんとスイッチを押すと接触していました。
マザーボードの故障かなと思い、マザーを確認してみると･･･なんとこのマザーボード、メモリーが直付け（オンボード）でした。
表と裏に2GBずつ直付けされており、4GBとなっています。今回は、メモリースロットに4GBを増設してあり、トータル8GBです。
さらにビックリしたのは、CPUもマザーボードに直付けでした。
CPUはCorei7-5500Uなのですが、これも直付けです。一般的なマザーボードだと、CPUはソケットタイプで、メモリーもスロットがあるだけなのですが、このマザーボードはどちらも直付けでした。
メモリーやCPUの故障も考えられますが･･･直付けだと取り外して確認できません。
いろいろ調べましたが･･･やはりマザーボードがおかしいと思われること、どらともでは、マザーボード上の故障個所の特定が難しいこと･･･などからマザーボードを交換することを提案させていただきました。
ただ入手するマザーボードも、CPUやメモリーが直付けされたものなので、通常のマザーボードよりも高価になってしまいます。
いろいろ調べて海外から同仕様のマザーボードを入手できることがわかりました。概略の費用をお伝えして、了解いただけましたので、早速マザーボードを手配しました。しかし、バイヤーの方も、直付けされているCPUの仕様やメモリ容量などの確認に、何回かメールでやりとりをしてやっと発送の連絡がありました。
マザーボードが入荷したので、増設メモリ、Wifiモジュール、CPUクーラーなどを移し替えました。
まず仮組の状態で、通電してみると･･･電源が入りBIOSが起動してきました。大丈夫そうです。
元の状態に組み直して、電源を入れると･･･無事に通電しWindows10が起動してきました。
ノートパソコンも、薄型化・軽量化・小型化が進んでいきますが、そうすると･･･CPUやメモリなどはマザーボードに直付けというようにだんだん変わっていくのでしょうね。修理する者にとっては、やりにくくなってしまいます。
