一体型のパソコンの電源ユニットの修理案件は、XPのサポート終了後は、減ってきました。
これは、OSがXPなので壊れた場合・・・修理するよりも買い替えるケースが多いからだと思います。
今回はFMV T90Gの電源ユニットAPI3PC48の修理のご依頼がありました。
2月ごろより画面が映ったり映らなかったりしていて、8月末には、全く映らなくなったそうです。
この機種は、画面が映らなくなった場合・・・液晶パネル絡みの故障、電源ユニットの故障のどちらかが原因の可能性が高いです。以前このブログにも書きましたが・・・電源ユニットのファンが回転している場合は、液晶パネル絡みの故障、ファンが回転していない場合は、電源ユニットの故障の可能性大です。
今回はお客様の方で、電源ユニットのファンが回転していないことを確認済でしたので、電源ユニットの故障の可能性が大ということで、送付いただきました。
到着した電源ユニットの内部を確認すると・・・一番大きな液晶パネル電源回路(ファンもこの回路から給電)の電解コンデンサー3300μF/16Vが頭部膨張しています。さらに起動用回路の電解コンデンサーも膨張しています。
検証用パソコンにつないでみても、全く電源が入りませんでした。おそらく起動用回路の電解コンデンサーの故障によるものと思われます。
頭部膨張している5個の電解コンデンサーを含め11個を日本メーカーのものに交換しました。
交換後、電源ユニットチェッカーで問題ないことを確認して、検証用パソコンで負荷テストを行いました。液晶パネル用12Vも正常に出力されていました。
先日書いた・・・汎用電源を使用しているパソコンの場合、電源ユニットが故障しても比較的簡単に交換できるのですが、一体型パソコンの場合はその大半が専用電源を使っているので、なかなか同型番の電源ユニットは入手困難なので故障部品を交換して修理することが多くなってしまいます。

※後日、お客様より仮組みで、正常動作確認できましたとメールにてご連絡いただきました。
