パソコンは、ASUSのX553Mです。元々Win8.1をWin10にアップグレードして使っていて、突然電源が入らなくなったそうです。
まず、ACアダプターを接続してみると・・・うん?充電ランプも点きません。電源スイッチを押しても全く反応がありません。
ACアダプターの可能性もあるので、テスターで出力電圧を測ってみると・・・きちんと19V出力されていました。
そうすると、内蔵バッテリーを一旦取り外して放電後に、再度取り付けると直ることがあるのですが・・・この機種は、バッテリーを取り外すには、底面カバーを外さないといけません。
昔のノートパソコンは、簡単にバッテリーを取り外すことができたのですが、最近のノートパソコンでは、底面カバー自体を外さないとバッテリーに触ることができなくなっている機種が増えています。
パソコンをひっくり返して、背面のネジを外します。2種類の長さの異なるネジが使われているので、場所とネジの長さを記録しておきます。
全てのネジを外したら、カバーの隙間にヘラを入れて、カラ割します。
カラ割できたら、キーボードの付いている上面カバーを外します。このとき、マザーボードとキーボード、タッチパッドをつなぐフレキシブルケーブルがありますので、注意して持ち上げ、マザーボード側のケーブルを外してから、上面カバーを外します。
基板の中央あたりに、バッテリーのコネクタがあります。
このコネクタを外すのに少し悩んでしまいました。
まずコネクタの金属のカバーをスライドさせて、ロックを外します。その後コネクタを上へ持ち上げると外れます。
コネクタを外したままで、数分間放置後、再度コネクタを取り付けます。金属カバーでロックしておきます。
仮組みの状態で、ACアダプターをさすと・・・充電中のランプが点灯しました。そして電源スイッチを押すと・・・電源ランプが点いて、Windowsが起動してきました。
あとは、元の状態に組み直して完了です。
ノートパソコンや、タブレットなどで、内蔵バッテリーが完全に放電してしまったような場合に充電しようとすると、過大電流から守るため保護回路?が働き、その後今回のように全く通電しなくなってしまうことがあるようです。
以前このブログでも紹介しましたが、Androidタブレットで、電源が入らない・起動しないといった現象で、カバーを開けて内蔵バッテリーコネクタを外して放置、再度取り付けて直ったことが何例かありました。
もちろん、必ずこの方法で直るわけではありません(他の原因の場合もあります)が、確認方法の一つだと思います。
この機種は、底面にメモリー増設・交換用のカバーもないのですが、上面カバーを外してもメモリーは見当たりませんでした。おそらくメモリーは基板の裏面に付いていると思われます。すると基板も取り外さないといけないのですが・・・メーカーの仕様を見てみると、「メモリの増設や交換はサポートしていません」と記載されていますので、最初からメモリーの交換や増設はできない・・・と思った方がよい機種のようです。
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