パソコンはLIFEBOOK WU2/D2、でいわゆる薄型のモバイルノートです。
電源を入れてみると・・・メーカーロゴの後に
回復画面が表示されてエラーコード「0xc0000225」です。
このエラーは、ブート領域のトラブルの事が多いです。
画面の指示に従い、USBのインストールメディアから起動して、回復ツールを起動して「スタートアップ修復」を実行しました。
数分程で、再起動してきて・・・無事にWindowsが起動してきました。
これでOKかなと思い、他の状態を確認してたら・・・
Windows Updateが「デバイスに重要なセキュリティ更新プログラムと品質修正プログラムがありません」と表示されていて、状態がおかしいです。
「更新プログラムのチェック」をクリックすると、「KB5003169」の更新プログラムのダウンロード、インストールが始まりました。
インストール完了後に「再起動」の指示があり再起動・・・起動後、うん?また先ほどの「0xc0000225」の回復画面が表示されて、Windowsが起動しなくなってしまいました。
もう一度、インストールメディアから回復ツールを起動して「スタートアップ修復」を実行すると・・・先ほどと同様に、Windowsが起動してきました。
やはりWindows Updateの状態はおかしいままです。
パソコンをお預かりしました。
気になったのは、Windows10のバージョンが1909版であったことで、この5月でマイクロソフトのサポートが終了のバージョンです。
とりあえず、Windowsが動作しているので、Windows標準の機能でイメージバックアップを作成しました。
ディスクが、M2.NVMeタイプだったので、デュプリケーターでバックアップ(クローン)作成できなかったので、Windows標準機能で、外付けのHDDへ丸ごとバックアップを取りました。
「KB5003169」の更新プログラムをインストールすると必ず、回復画面になってしまいます。
Windows Updateのデータや履歴などがおかしくなったのかなと思い、いろいろ操作してみましたが、状況は変わりませんでした。
ここで、視点を変えて・・・1909版は、もうサポートが終了しているので、新しいバージョンの20H2へバージョンアップしてみることにしました。
(現在は最新の21H1の提供が開始しているようです)
20H2のインストールUSBからバージョンアップを実行しました。インストールが完了して再起動・・・30%くらい進んだところで・・・
「0xC1900101-0x30017」のエラーコードとともに、「Windows10をインストールできませんでした」の表示が・・・
「BOOT操作中にエラーが発生したため、インストールはFIRST_BOOTフェーズで失敗しました」
元の1909版の状態に戻ってしまいました。
Windows7→10へのアップグレードなどでは、Windows10にできないこともあるのですが・・・元々のOSがWindows10のパソコンで、バージョンアップできないことがあるのですね。
ネットで調べてみると・・・BIOS設定で、Virtualization Technologyやマルチコアを「使用しない(無効)」にすると、バージョンアップできたという記事を見つけました。
この状態で、20H2へのバージョンアップを試しましたが・・・やはり同じエラーで元に戻ってしまいました。
パソコンの状況が、いろいろ異なるので、全く同じようにうまくいく保証はありません。
さらに調べると・・・「レガシーUSBサポート」を「使用しない(無効)」にすると、うまくいったという記事を見つけました。
先ほどのマルチコア、Virtualization Technologyを「使用しない」のまま、レガシーUSBサポートも「使用しない」にBIOS設定しました。
これで改めて、20H2へのバージョンアップを行いました。今度はインストール後の再起動で30%を超えた後の再起動でも、引き続き更新が進んでいきました。2回ほど再起動が行われて、100%まで進み・・・無事に20H2へバージョンアップできました。
Windows Updateを実行してみると・・・複数の更新プログラムが表示されて、ダウンロード・インストールが始まり、再起動しました。
「最新の状態です」表示になりました。
問題なさそうなので・・・BIOSの設定を元に戻しました。念のため再度確認しましたが、大丈夫そうでしたので、パソコンをご返却させていただきました。
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