ちょっと古そうなUSBメモリー(4GB)で、ずっとこのUSBメモリーに作成したExcelファイルを保存しているそうです。
パソコン側には保存していないのですか?と尋ねると・・・パソコン内に保存するとデータが流出する可能性があるので、保存していません。USBメモリーだけです・・・との回答。この時点で、大事なファイルの保存先が一ケ所ということで、データの保持という点ではダメです。
もし仮にパソコンへの保存が流出の心配があるというのであれば、2つのUSBメモリーに保存するなどして、大事なデータは複数個所に保存すべきです。
とりあえず、USBメモリーをパソコンに取り付けてみました。すると・・・「スキャンして修復が必要です、云々」のメッセージが表示されました。
お尋ねすると・・・いつもこのメッセージが表示されていた・・・そうです。ここは、スキャン(修復)を行わないで進みます。
USBメモリーのファイル一覧が表示されました。多数のファイルの中で4個ほどファイル名が文字化けしていました。もちろん開けません。ほとんどのファイルはきちんとファイル名も読めています。
ここで、スキャンして修復を行うと・・・最悪、全くUSBメモリーを認識しなくなってしまう可能性がありますので行いません。
まず、パソコン内に「USBメモリ」というフォルダーを作成し、その中にUSBメモリーのファイルを全てコピーしました。
使っているUSBメモリーは壊れかかっている状態であり、勝手に治ることはなく、どんどん壊れる(読めないファイルが増えていく)可能性があります。
なので、現状読み取れるだけのファイルを、まずパソコン内に保存しておきます。
あとは、新しい(正常な)USBメモリーを用意して、パソコン内に保存したファイルをコピーして戻します。前述のようにパソコン内への保存が心配で有れば、もう一本USBメモリーを用意してコピーしておき、パソコン内に作成した「USBメモリ」フォルダーを削除すればOKです。
その後、必要であれば壊れかかっているUSBメモリーの修復作業を行うことになります。今回は文字化けしたファイルが4個だけで、今のところ困っていないことから、修復作業は行わないことになりました。
今回のお客様は、USBメモリーは壊れないものだと思っていたそうですが・・・物理的・論理的に壊れる可能性はあります。これはUSBメモリーだけでなく、いろいろな機器についていえることです。万一、それらが壊れたり、壊れかかった時でも、慌てない様に常にバックアップを考慮してくださいね。
それは、USBメモリーなどのハード面だけでなく、例えば普段から大事な要件をメールでやりとりしているのであれば、そのパソコンが壊れても大丈夫なように、別のパソコンにもメールアプリ、アカウント設定を行っておき、予備(別の)パソコンで、今まで通りメールのやり取りができるようにしてくなど、ソフト的にもバックアップ(二重化)しておくと安心です。
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