さくらこの放射能対策備忘録*

栃木県宇都宮市の放射線量と放射能汚染に関する自分メモ。RADEX RD-1706使用。基本1mで測定。

学校給食の食材の放射線量測定に関する陳情の傍聴

2011-09-12 15:12:09 | イベント所感
文教消防水道常任委員会 9月12日 10:15~10:45

(2)学校給食の放射線量測定に関する陳情

【以下資料抜粋】
学校給食食材の安全確保について

1、給食食材の調達
・宇都宮市の学校給食は、教育委員会が作成配布する標準の献立をもとに、各学校で献立表を作成し、給食食材を発注している。(補足:食材の買い付けは朝)
よって各学校によってメニューが違うし、購入する食材も違う。(補足:献立も買い付けも各学校独自)
・給食食材は地産地消。(食育の一環)
・食材の購入は宇都宮産>栃木産>国内産>外国産の順で購入。
~給食食材の購入先~
野菜・果物 地元商店>生産者>(財)栃木県学校給食会 の順で購入
肉  地元商店>(財)栃木県学校給食会 の順で購入
(野菜、果物、肉は時季や市場の状況に応じて購入先や産地を変更される)
加工品(魚等) (財)栃木県学校給食会 の順で購入
米 (財)栃木県学校給食会 から購入(宇都宮産 100%)
牛乳 (財)栃木県学校給食会 から購入(栃木県産 100%)



2 放射性物資による食品汚染のへの対応
(1)国・県の対応
・モニタリング調査や出荷停止
・県知事が政策懇談会(H23.8.31)において、県が給食食材の検査に可能な限り対応していくことを表明し、現在、具体的な手法が検討されている。
(2)市教育員会の指示による学校の対応
・出荷制限等の措置については、関係省庁等のHPを参照し情報収集をして、出荷制限された農作物等を学校給食に使わないよう徹底している。
・給食食材の納入者に対しては、生産地等を記入した納品書や生産履歴の提出を求めるなど安全性の確認を徹底している。
・地元生産者等から給食食材を直接購入する際や学校農園で栽培する農作物についても、出荷制限された農作物等を誤って学校給食に使わないよう徹底している。
・牛肉の使用に際しては、納品書や個体識別番号による生産値の確認を徹底している。
・野菜・果物の調理作業では、「学校給食衛星管理基準」に基づく3回の洗浄や可能な範囲で外側の部位を使用しないなどの対応を徹底している。
・給食実施前に産地を把握できる給食食材については、保護者に配布する「献立表」に可能な範囲で「産地」や「生産者」を記載している。
・保護者には、8月下旬に「夏季休業後の学校給食の実施方針」を配布し、給食食材の安全性等を周知している。


3 今後の対応
食品情報を提供することで保護者の安心感を高めるため、学校や保育所等の給食食材に係る放射性物質の自主検査を実施し、検査結果を公表する。
検査対象→市内の小中学校、幼稚園、保育所等
     ※給食を外部搬入する施設を除く。
検査品目→給食食材として使用する農産物等(学校農園等も含む)
     ※対象施設から定期的に1品目を抽出
検査計画→対象施設の所管課で検査計画を策定(保育課、学校健康課)
     ※対象施設の検査頻度は1か月で1巡を目安
     (1日当たり:約10検体、1月あたり:約200検体)←注:全部で200施設ほどあります。
検査体制→(1)民間機関での検査(平成23年10月~)
     ※検査頻度については、受入可能数に限度があることから今後調整
      1検体*約2万円
     (2)検査機器の整備による検査(平成24年1月頃~)
     保険福祉総務課衛星環境試験所(保健所)に簡易測定器を整備
     ※ヨウ化ナトリウムシンチレーションスペクトロメータ(1台)
      約400万円
     県検査機関での検査受け入れが可能となった場合は、実施方法を再検討。
公表方法→市HPなど

【資料抜粋終わり】
学校給食衛生管理基準↓
ttp://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2009/04/01/1236264_13.pdf


議員と教育委員会の課長との答弁
(メモ書きより、おこしました。・は議員。→は答弁した教育委員会の人です)
・この検査は放射線の水際検査。市教育委員会は手厚く対処を、継続して陳情をの検討を。
・陳情内容からすると、何台か欲しいようだが、なぜ一台か?
→1日10検体、1か月で1巡の予定。学校からしてみると1検体だが、市から見ると一日10検体。当面はまわしていく考え。
・十分かどうか検討が必要。
・実際やってみて、民間の検査だと納品から結果がでるまで時間もかかる。1検査2万もかかるか?
→簡易なものは1万からできる。最大2万円と計算しているだけ。
・様子をみさせていただいて、継続審査にしてほしい。
・9月に入って給食がはじまり、学校・保護者の対応は?お弁当OKになったが持って言っている人はどれくらいか?
→メールや電話がある。
・具体的に人数を出してほしい。
→小中あわせて13人と聞いている。
・気にしていない人もいる中で、お弁当を持っていく人がもっと多いのかと?影響が大きいのかな?と思っていたが、それほどでもない。
・陳情内容は理解できるが、測定器を必要数要望されているが1台でまにあうのか
→各学校から1日10検体、市内全域まんべんなくまずはやって検討する。
・検査する体制について。鹿沼市は専門家を二人雇用するが宇都宮は?
市の保健所(総務)に設置する。測るのに資格は必要ないが、研修後、職員がやるだろう。
・陳情ではもっと欲しいんだろう
→スペースの問題。機械にかける前、かけた後、洗浄がかかる。処理のバランスがあるのでまずは1台。
・公表の方法は?市のHP以外では何?市役所のHPを見れないひともいる。
→各学校に模造紙で掲示。
・伝えることで安心できる。HPを見られる人ばかりじゃない。チラシなどでわかりやすく。(ここで他に要望をいっていたと思う)
→限界がある。
・努力してほしい。
・1台は多いか少ないか?必要数はいくつか?議会としてどう受けるか。放射線量は行政がやっていく。検査をすることで、意識が生まれる。意識が薄れていく前に採択すべき。
・検査、一日10検体だとどれくらいの職員や(検査する)時間が必要か?
→おおむね検体30分程度。保健所の職員が研修を受けて行う。人数は調べます。
・データ放送など栃木テレビなどで公開もしてほしい。
・数を決めることは今不可能、足りなければもう一台購入を。
・国の第二次補正予算では空間(線量)だけ、第三次とかでは食品に関してはあるかないか?
→情報収集をしている。
・(食品測定に関し)要望を出していくべきだ。
・検査はだれが?
→保険福祉総務課(保健所)の職員が行う。

食品放射線量測定器の(複数台の)購入、測定体制の整備、測定値の公表の陳情に対し、継続審査になりました。
とりあえず市が提案した通り、給食用の測定器は1台買っていただけるようです^^

あとどこかで教育委員会の課長さんは、
給食室は、非汚染部分と汚染部分があって、その測定器を置く場所がないとか、
一度使った後洗浄が必要(ビニールに入れて計測すればいいだけなのに)とか言っていたので、
多分、あまり理解はしていない気がしました。


【所感など】
一番目の陳情は15分に比べ、30分もの時間をかけて審議してくださいました。
一台購入が決まりましたが、審査を継続して、もっと台数を買ってほしいです。
市は指導をいろいろしているけど、結局、食材を買う買わないを決めるのは学校独自の判断みたいです。
今回導入予定の機械は、県が牛の簡易検査に使う機械と同じもののようです。
(県の給食測定の担当は農政課ですし)県が給食用に買う場合もたぶん牛肉用と同じ機種を買うだろうし、同じような検査結果を得られるだろうから、たぶんそれで導入することにしたのかな?
宇都宮の給食食材は、地産地消が原則。
そして、教育委員会の方も地産地消にちからを入れているのは感じました。
今回の給食食材検査を通じて、宇都宮食材の名誉回復できるよう、がんばってほしいです。

前向きにがんばらなくちゃ。
(ほかに思うことたくさんありますが、これだけで失礼します(;´∀`))

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