チケット持って、おさんぽ行こう

ディズニー・映画・ミュージカル関連を中心とした
気ままな体験・鑑賞記録ブログ

春のめざめ

2009-06-04 21:37:42 | 劇団四季
5月31日のマチネを観に行ってきました!
思えば2007年にBSで放映されたトニー賞授賞式内でのパフォーマンスに
「何だこのミュージカルは‥」と衝撃を受け、
四季での公演が決まったと聞いた時からずっと楽しみにしていました♪
ブロードウェイのサントラを聞きまくって準備完了!!

↓↓ここから先ネタバレあり!!↓↓




当日は急ににわか雨が降ってきて入り口の写真が撮れず‥orz
自由劇場は2回目(1回目は「魔法を捨てたマジョリン」)でしたが、
やっぱり劇場が小さいので舞台との距離が近い!!!
写真で観た通り舞台の作りはシンプル。でも照明の使い方がライブハウスのようでかっこいい~
時間が近づくとステージシートに徐々に人が埋まってきて
スタッフの方が色々説明されているのを聞けるのがちょっとうらやましく思ったり。
ステージの壁には色々な絵や装置が飾ってあって、一つ一つどんな意味があるのか気になりました。


上演時間は約2時間30分と丁度良い感じ。
キャストさんは舞台後ろから登場。これから物語を作っていくぞ~という雰囲気が素敵でした。
演出も中央正方形の板?の上で時に学校、時に自宅、時に樫木のある森の中‥と
上手く小道具を使いながら想像していくところが”これぞ演劇!”という感じがして新鮮でした。
その中で照明の使い方が素晴らしい!
赤と青のライトで人物の心境を表したり、オレンジの照明で日の光を表したりとかなり工夫されていました。
本当に素敵で、お気に入りのステージセットになりました


シンプルな演出だと役者の演技がより求められるだろうなぁとちょっと不安だったのですが、、
そんな心配は全くいりませんでした!
「皆本当に新人‥!?」と思えるくらい歌と演技がうまいっ

特にメルヒオールになってた柿澤くん!これから四季のスターになる予感です!!
髪の毛がパーマがかってたので一瞬水嶋ヒロに似てるなぁと思ったりw
是非今後チェックさせていただきます

ベンドラの林さんは19歳いうことが信じられないくらい安心できる演技と歌声で驚きました!
少女っぽさをうまく出してて本当可愛いらしかったです♪

モリッツの三雲くんはソウル公演のシンバを演じられていた方だったんですね。
若干母音法の発生が強すぎるところがありましたが、難しい役どころを頑張っていました♪
舞台を重ねてより爆発しちゃっていただきたい!

そしてゲオルグの白瀬くん!おー良いキャラしてそうと思ってましたが、
歌が上手い‥!!特に「touch me」と「totally fucked」の時は大活躍でした!!
これから四季を支える役者さんになるだろうなぁと楽しみになりました。

あとハンシェンの一和さんはぴったりな雰囲気出してて印象的。
エルンストの伊藤さんを狙ってる怪しげな雰囲気がすばらしいw
昨年研究所入所とは思えないオーラを持っていました。

もちろん他の役者さんも素敵な方々ばかり!
これから四季を支えていく姿が目に浮かびました♪
その上で大人の女性・男性を演じてた中野さんと志村さんがしっかりと若手を支えていて良かったです。
見事に「あ、今○○だ」と理解できる演じわけが素晴らしい!
特にモリッツ父を演じてた志村さんが、葬儀時にメルヒーに胸元を触られたことをきっかけに崩れる演技はさすが‥
こういう演技ができる役者さんがちょっと最近四季では少ないのかなぁと感じてたので、
是非是非若手に刺激を与えていただきたいです。

そうそう、アンサンブルの人がいないなぁと思いながら見ていたら、
ステージシートのお客さんを装っていたんですね!
1人三つ編みにワンピース、黒のハイソックスと作品を意識されてた女性の方がいらして可愛い~と思ってたら、、
気づいたらマイクを持って歌っていられました!!
ちょっとした悪戯心が面白かったり。
「現代の10代も同じ気持ちだよ~」というような演出だったのかなぁとも思いました。


さてさて物語ですが、噂どおり今までの四季にはない衝撃さがありました。
でも10代の悩みや想いをマイクに向かって叫ぶ内容は現代のロックとそっくり
だからこそ、どこか共感できて懐かしさがあるんだと思います。
実は「Totally fucked」の時では「あの衝撃を受けた曲を今目の前にしている‥!」という感動と、
高校時代納得できずイラついてた頃を思い出したりして、いつの間にか泣いちゃいました。
確かに重いテーマであるし、結末も希望はあるけどハッピーエンドとは言えません。
そうは言っても、現代でも同じことに悩んでいる10代の子達は多いのではないのでしょうか。
殻に閉じこもって過ちを起こしてしまったり、自ら命を絶つ子も少なくはない世の中。
子供は大人に向かって自分の気持ちを伝え、大人は子供の言葉に耳を傾ける、というコミュニケーションの必要性を教わった気がしました。

19世紀にヴェデキントが訴えているにも関わらず、100年以上経っている今私たちは成長できていないことが悲しく思ったり。
開演前に座席を見渡したら親子連れや年配の方まで幅広い年齢層の方が見に来ていることに驚きました。
誰もが共感できるないようだからこそ、このミュージカルをきっかけに何か変化があると素敵だなぁとも思いました。


トニー賞8部門も取ったということに大いに納得
見応えのあるミュージカルで大大大満足でした
あとは独特の発声の仕方だけが改善されればパーフェクトなのですが‥
四季だとこれはどうしようもないですね
はっきりセリフや歌詞が聞こえるのはいいのですが。
そうは言っても「四季結構やるじゃん!」と久々にヒットしたのは事実
これはちょっと、真剣にステージシートを検討してみようかと思います



2 コメント

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気になる~!! (ずんずん)
2009-06-05 22:31:31
観てきたんですね
気になっていたんですが、感想を拝見してちょっと見てみたくなりました

四季の発声は本当に独特ですよね~
感情がのせにくくて、上手いけど下手したらそれだけみたいなところあるので
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→ずんずんさん (ドン子)
2009-06-06 19:14:43
ずんずんさんこんにちは!
予想以上の作品で本当に良かったです~
新聞の批評もやはり台詞の言い回しを突っ込んでいました;
「観客に想像してもらうために」という理由もあるらしいのですが、、うーん
でもそれ以外はパーフェクトな舞台だったので、機会がありましたら是非是非オススメです
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