チケット持って、おさんぽ行こう

ディズニー・映画・ミュージカル関連を中心とした
気ままな体験・鑑賞記録ブログ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

2015-05-30 15:29:04 | 映画:ハ行
BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE)(2014)

メディア: 映画
上映時間: 120分
製作国: アメリカ
公開情報: 劇場公開(FOX)
初公開年月: 2015/04/10
ジャンル: コメディ/ドラマ
映倫: PG12

もういちど輝くために、
もういちそ愛されるために、
すべてを手放し、羽ばたこう。

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4月26日鑑賞。

今の演劇界、映画俳優をかなり物語ってた印象でした。
ブロードウェイの裏側を見れたのは面白かった!
アカデミー会員の皆さん、よくこれをを作品賞に選びましたね(笑)

以下ネタバレあり


ずっとカメラ回してるかのような編集は本当にすごい!
6才の~』と合わせて、実験的とも呼べる撮影方法に挑んだ作品だったかと。
舞台を観てるかのような気分にさせたかったのでしょう。
が、ほとんど集中力を途切らせるタイミングがなく若干の疲労感もありました(苦笑)
映画の1テイク回しはリスキーかつ困難というのはもちろんですが、
’全体’ではなく’画面’を見る ということから、手法としてなかなか取り入れにくいんじゃないかと感じました。

それによって、場面ごとに人物の焦点が次々と変わるのも面白かったです。
そこですぐに感情移入する対象が切り替えられた脚本と映像もすごい。
サントラがドラムだけというスタイルも魅力が増してたかと!それぞれの気持ちをよく表してました。


特に感じたのがみんな”愛されたい”という思いがあること。
主人公リーガンは
リベンジしたい、過去の自分を脱して再起したい。でも批評がひどかったらどうしよう。恐怖でいっぱい。
(ブロードウェイ作品の成功は幕開け翌日、新聞に載る批評が全て。
特に映画スターは生演技という挑戦を乗り越えられるかで叩き落されることもあるようです。
例えばジュリア・ロバーツとか…声が全然聞こえないと散々だったらしい…)
予告で観たパンツ一丁でブロードウェイ歩くシーンもどうしてそうなったのか理解(笑)
(そして実はカツラだったのね…(笑))

一方エドワード・ノートン演じるマイクは 
長年ブロードウエイを仕切ってたのは俺。ハリウッドで落ちぶれたやつが堂々と主演を務めることが気に入らない。
こっちもパンツ一丁になっとるし。まったくおっさん二人何やってるんだ(笑)

それぞれ何かしらを抱えているのを浮き彫りにしていました。
ナオミ・ワッツ、全然彼女だと気付かず…。
エマちゃん、今までと全然違うキャラでしたな。寂しさ抱えてる、尖った娘役良かったよ!


精神的に追い詰められた結果、バードマンの姿形が見えるまでに。
しゃべり方が本当バットマンに似てる。本当だ、マイケル・キートンそのものじゃないですか…(笑)
空を飛んで劇場着いたと思ったら、実はタクシー使ってたのですね(笑)

事故を起こしたことで再度注目を浴びたのは皮肉。
ちょっと違いますが、マイケルと似てるなとも思えました。
怪我で包帯貼った姿はまるでバードマンの仮面を被ってるかのよう。それを外した=バードマンから脱した?
ラストは全てから解放されたということでしょうか。エマたんの笑顔の先が気になる、なかなか良い終わり方でした



意外とファンタスティックなシーンもあり、イニャリトゥ監督の作品にしてはかなり観やすい方だったんじゃないかと感じました。
(今までほとんど観てませんが…)
クールな作品でございました!


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