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ビガワン池田の「明日はどっちだ!?」

平凡じゃダメなんだ!狂ったくらいがちょうど良い!?原チャリ一台どこまでも…♪明日はどっちだ!?

テール補修。

2012-05-30 16:27:16 | 自主製作ルアー
マニアックブログ、ビガワン池田の「明日はどっちだ?」へようこそ。

いつものように改29の話をさせてもらうが、T-29の一番の特徴と言えば、ソフトテール。ビッグベイト、スイムベイトはテールが命なんて話を聞くが、改29においてもそれは例外ではないであろう。

しかし残念なことにワーム素材ゆえ、投げているとだんだんともげてくる。これが改29の一番の欠点であったりする。

                    

そういう時は、瞬間接着剤でございます。何度ももげてなくなりそうになったのだが、釣行から帰った後にこうやってメンテナンスをしてやると、次の釣行にも問題なく使うことができる。

まぁこのテールが一番の欠点ではあるのだが、一番の長所でもあるかもしれない。世に出ている数々のS字ルアーがあるが、こんなに柔らかなテールを持ったS字ルアーは皆無であろう。ちなみに、非常に柔らかなテールだからといってそれが無くなってしまうと、綺麗なS字を描かなくなってしまいます。

ここで少し話が変わるが… 今現在、ワタシはこの改29に関して新たな試みをしている。このルアーのいい加減なS字軌道をより正確な動きに変えるための試みであるが、2個ほどそのチューニングを試したところ、より正確なS字軌道を描くようになった。ただワタシのような素人が間違ったことを言って恥をかいてはいけないので、残念ながら今の時点では発表はできない。もう少し実験を重ねて、確信が持てたらここで発表したいと思う。そのチューニングのキーワードとしては、「水を受けるか、反らすか、噛ますか?」である。この3つの表現はワタシが勝手に言っていることであって、人それぞれ表現の仕方があると思うが、はたしてこのキーワードがS字の動きに影響しているのだろうか?自分としても納得のいくまで挑戦してやろうと思う。

明日もビガワン。

ACミノー チューニング

2012-05-23 15:14:00 | 自主製作ルアー
                

ワタシの大好きなACミノーであるが、このルアーはアタリもあればハズレもある。定価が5000円以上する品物を新品で買って動かしてみて、それがハズレであったと判明したら、それはそれはものすごい悲しみにくれることになるだろう。

ワタシの場合は中古であるが、ハズレをオークションで買ってしまった。鳴り物入りでワタシのタックルボックスに入団するはずであったACミノー7in君は、3軍選手のままタンスの肥やしになっていた。おかげで買ってから一年以上経つが出品者への恨みが耐えることはなかったのである 笑。

ただ2軍であろうと3軍であろうと、そのルアーにちょっと手間をかけて超一軍にしてやるのが、ワタシのような改造師にとっての腕の見せ所である。幸いなことにこのACミノーは素人にも変形させやすいウッド素材だ。

                

まず、ジョイント部の間の幅に注目した。アタリのものハズレのものを比較したところ、明らかにハズレのものは幅が狭かった。幅が狭い様では、当然お尻の振る範囲が狭くなる。そこで今回キズが付くのを覚悟で、ヒートンをフロント部から抜いて、新しいヒートンに付け替えて、ジョイント部の幅を調整してみた。今回は広めにとっている。

                
         
次に注目したところは、リア部のジョイント部分の角度。実はこれはあまり知られていないかもしれないが、これこそ元祖ACミノーの秘密であって、他のジョイントルアーのように一気にスパっと切られているモノではなく、写真のように2段階に角度がつけられて切られている。この2段階構造のおかげでフロント部の干渉する部分と深いところで当たるようになり、よりリア部が幅広く動くようになっている。造りが雑とは言え、考えられているところは考えられているのだ。

                

ただ残念なことに、完全ハンドメイドのせいか、ジョイント部の間の幅の違いと同様にジョイントの角度の部分もいい加減に削られているものも中にはある。今回調整した個体はあろうことか角度があまりつけれられていなかった。ここら辺がアメリカンルアーのいい加減なところであるが、これでは本来のACミノーの動きが十分に発揮されない。ということで、第2のチューニングとして、塗装が剥がれるのは惜しいが自分で金やすりで2段階になるように削ってみた。

今回、以上のチューニングを施したのだが、肝心の動きはワタシ好みになってくれたようだ。チューニング前は尻の振りっぷりがイマイチだったのだが、チューニング後は表層で尻をフリフリと振ってくれ、以前とは全くの別物であった。ルアーの変貌を見届けた瞬間、喜びが湧いてきたのだが、やはり改造師にとって3軍ルアーが超一軍に変わる様を見るのは、冥利に尽きるように思う。

                
動かなくてもキズがない方が商品価値としてはあるだろうが、魚を釣る道具としてはやはりちゃんと動くものの方が価値はある。
生かすも殺すも所有者次第。どうせタンスの肥やしにしてしまうならば、一度自分でイジってみては如何だろうか?

明日もビガワン。

改29リペア。

2012-04-19 12:46:14 | 自主製作ルアー
当ブログへようこそ。

以前、T29を3連結にしたものを発表したのだが、どうもジョイント部分が上手く動かなかったので、今回改29に戻してみた。

                   

まさかのエポキシ接着である。金具を外し、ヤスリで平らにして、真っ直ぐなるようにひっつけた。問題のくぼみの部分であるが、強引にエポキシで埋めている。

                   

後は、同様に鉛を埋める作業をするだけです。今回の個体もフロント部分に丸オモリの4号を2つぶち込んだ。その後は板鉛で浮力を調整したしだいである。リア部に見える鉛は埋め込んでいるのではなく、板鉛を貼っただけだ。

まぁT29がなかなかレアな商品であるため、節約を兼ねた改造であったが、泳がしてみたところ無事泳いでくれた。今回はもうスローシンキングとかではなく、サスペンド。それでもゆったりと泳いでくれたので、活躍を期待している。

それと以前釣行に行ったときに、岩にぶち当てて、ボディーがえぐれてしまった個体も、苦し紛れであるが修復させた。

                   

店に買いに行けばパテとかもあるそうだが、今回はエポキシに木くずを混ぜて固めた。固める時は吹き飛んだ鉛も一緒に埋めて固めている。どうですかね?どれもこれも苦し紛れの改造であるが、おかげで出費が抑えられたように思う。


さて、S字の動かし方について気がついたことがあるので一つ。

S字ルアーってルアーが見える範囲で動いている時はS字に動かせているかどうか安心していられるが、遠投した場合…目に見えない範囲で動いている場合、ちゃんとS字に動いているかどうか不安に感じることはないだろうか?事実、S字ルアーは律儀に動くものではなく、泳ぎが変化してしまうのだ。そこでなのだが、遠くでS字に泳がしたい時は、ラインとロッドに常に一定のテンション(重み)を感じながら巻くと良いと思う。その時にふと軽くなったりしたら、おそらくS字のピッチが崩れていることだろう。まぁピッチが崩れた時もそれはそれで生き物らしいと思っているが、ワタシのように気になっている方はぜひお試しあれ。

明日もビガワン。



 

キャスティーク T-29のS字改造方法 (永久保存版)

2012-03-30 13:48:33 | 自主製作ルアー
いつもお世話になっております。去年、T-29をS字に改造した改29を発表したわけですが、いろいろ思うことをもありまして、作り方まで発表することを躊躇しておりました。しかしながら、自分のアイデアが他人の幸せになるのも良いだろう…とこの場を借りて製作方法を発表することにしました。毎日、当ブログをチェックしてくださっている皆さま、お待たせいたしました。

                   

このT-29をS字にしたいのだが、S字にするためにはどうすればよいかというと、

リップをなくし、沈める

以上これだけでございます。ただ、いくつかコツがあるのでその部分を今回皆さまに伝えてみようと思う。

まず、ボディーが沈む姿勢について話しておきたい。

ボディーは必ず(または極力)頭と尻が同じ高さで沈むように沈むようにしなければならない

                   


極端な頭下がりになったり… 

                   


尻下がりになったりしてはいけないのだ。

                   

確認のためもう一度言うが、ボディーは水面に平行もしくは最低でもやや頭下がりぐらいに仕上げておこう。

ここまでの説明で肝心なことは8割方述べている。あとはご自分の好きなように鉛を詰めていけばよい。ただ参考程度にワタシの鉛の詰め方をここで紹介しようと思う。

このT-29の改造で一番厄介なことは、メーカーの製造段階で個体によってボディーの大きさも鉛の詰め方も全然違うということである。「この位置にこれだけの鉛を詰めれば上手く沈んでくれる」という話ではないのだ。

ワタシ的にベースに考えている鉛の配置は以下の通り。

                

赤い番号は鉛を入れる順番

黄色い番号は丸オモリの号数を示している                    

1番目と3番目に入れる鉛の号数を4or3としているが、ボディーによってその辺も臨機応変に対応していただきたい。経験からいうと4号だと沈下スピードが速くなりすぎてしまうように思う。かといって3号だと沈まない可能性も出てくるように思う。あくまでこれはワタシの配置である。要は前に書いたとおり「沈みさえすればいい」のだから、ご自分のこだわりのシンキングスピードを追求して鉛を配置してもらいたい。(お勧めは超、超、スローシンキング)

では改造に入っていこう。

まずリップを折る。

             


             

この29のリップは意外に弱く、ノコギリその他のもので切れ込みを入れてやるとすぐに「パキッ」と折れてくれる。

その後金ヤスリででっぱりを無くす。 

              

              

この時注意したいことは、金ヤスリでボディーを傷つけないこと。ワタシも既に何体も製作しているが、何回やっても口元にキズがついてしまう。コツとしては、粗方削れてきたら目の細かいヤスリに変えて削ることだろうか…。そうすることにより傷つく可能性も減ってくるだろう。

削り終わったら、S字の泳ぎを邪魔するヒレを取る。

              

              

2連結されているボディーのうち前側のボディーのヒレはすべて取り除きましょう。後ろ側のボディーに付いているヒレは残しておいても構いません(尾びれは絶対に残しておいてください) 


次に鉛を埋める作業に移ります。

まず既製の状態で鉛が入っている場所は以下の通り。

               

黒い丸で囲んでいる場所に、鉛が入っている。完全に浮くルアーのくせになぜ入っているかというとボディーを水面で立たせるためである。

               

で先程も触れたが、紫の四角で囲った位置に鉛を仕込もうと考えている。

仕込む鉛は市販されている丸オモリ(玉オモリというのかな?)。まず今回は1番~4番の順に3、3、3、2号の鉛を詰めようと考えている。

               

鉛をトンカチで四角く形成する。

以外と思うかもしれないが、鉛というのは案外柔らかく形成しやすいものなのだ。

               

形成し終わった鉛。ボディーにハマるように形成しよう。

               

何とか、入りそうだ。

ここでウエイトボックスの制作に入る。ここで用意するものは、彫刻刀。小学生が使うようなもので構わない。

               

               

掘り進んでいると、既製のオモリが顔を覗けてくる。

               サイドの土手を崩さない様に慎重に慎重を重ねて、鉛を摘出する。


摘出した後も、すでに四角く形成した鉛がハマるように、四角くウエイトボックスを彫っていく。

               

               

もう少しでハマりそうだ…。

               

軽くトンカチで鉛をたたいてやると、無事鉛が納まった。

               
すぐさま針を付けて、風呂場で浮かべてみる。、以後同様であるが、必ず一つの鉛を入れる度に針を付けた状態で水辺でシンキングテストをしてみること!!これは結構重要なことで、先程も書いたとおり個体によって状態がバラバラであるがために、確定した鉛の重さや位置で思うように沈まない可能性があるのだ、というより思うように沈まないことがほとんどである。大切なのは個体によって鉛の重さ、位置を変えてやること、これが鉄則なのだ。

              

そら見たことか…。ご覧の通り、今回の個体は尻側が異常に重い。こんな状態のものに2番目の場所に鉛を追加したら、バランスが崩れてしまい、平行に沈まくなってしまう。(ちなみに今まで作った10個のうち2個がこのような尻下がりの個体であった。他の8個は最初に指定したワタシがベースと考えている場所で上手く沈んでくれている。)

ここで作戦変更。この状態のものを上手く平行に沈めるためには、2つあるボディーのうちの前側にオモリを入れなければならない。今さっき3号玉を仕込んだのだが、1、3番の場所に4号玉を入れて沈ませようとワタシは考えた。

              

4号玉を四角く形成。


              

若干ウエイトボックスを彫り拡げたが、無事4号を入れることに成功。

3番の場所も彫り進めていく。

              

              

予定の4号が入るように、四角く彫り拡げていく。細かいことをいうようだが、この場所はルアーのエラの部分にあたり、鉛を摘出したり、掘り広げるにあたって崩れやすいので細心の注意が必要である。またメーカー側もいい加減であるせいか、鉛の位置が中央部より右、左にずれていることがある。そうなると自分が作った四角い鉛は中央に置くことになるので、必然的にキズ穴が大きく見えてしまうことがある。

              

無事、装着完了。今回はメーカー側がちゃんと中央ラインに入れていたため、傷も最小限で済んだ。


鉛を埋め終わったら、すぐに風呂場へ直行。針をつけ直して、浮かべてみる。(ちなみにワタシとしてはこの状態でスローシンキングになっている予定である)

              

あと、少しなんやけどなぁ。沈みきらなかった。

ここで考えられるのは、4番の場所に2号のオモリを入れること。または1番と3番に入れたオモリの上に板鉛を貼ること。

今回実は板鉛を貼ってみたのだが、それでも沈まず、板鉛で沈めるとなるとかなり盛り上がってしまい、見た目的にも不細工になるので今回は中止した。かといって4番の場所に2号玉の鉛を入れるのも、2号では重すぎで頭下がりになってしまいそうだったので中止。1号、またはそれ以下の鉛を入れたいがあいにく持ち合わせていない。

そこで考えたのが、スプリットショット用のガン玉であった。ガン玉をハンマーでたたいて、平たくし、ウエイトボックスに入れて、四角い鉛で蓋をするようにしてみた。

                 

                 

分かりづらいと思うが、元々入っていた鉛の位置に、平たくしたガン玉が上手くハマるようになっている。

                 

無事、装着完了。

針を付けて浮かべてみる。

                 

なぬ、あと少しであるが浮いてしまった。

そこで板鉛を貼ってみる。

                 

                 

無事沈んでくれた。これで一応、S字に泳ぐようになっている。



いったん入れた鉛を外し、瞬間接着剤をつけて鉛を仮止めする。


                 


                 

仮止めをしたら、使わなくなった汚い用器(洗面器、バケツなど)を用意し、水を張り、その中でヤスリで鉛の角を落とす。

                 

この時は必ず、水の中で削るなどして、鉛の粉末が体内に入らない様に心がけること。専門でもないのであまり詳しいことは分からないが、鉛は体に毒らしい。

角を落とすのは、単なるビジュアルの問題だ。気にならない人間はそのままでも良いと思う。削る場合はできるだけ左右対称にすること

                 

まぁこんなもんだろう。

                 

                 

今回、鉛を削ったせいか、3番の位置にも板鉛を貼り足すことになったが、無事沈んでくれた。もちろん、超超スローシンキングに仕上がっている。


最後の最後に、市販のエポキシ接着剤を傷口が埋まるように薄く塗布する。塗布する場合の注意点としては
必ず、傷口の水気を無くすこと。水分があったら、エポキシは白く濁ってしまう。

                 

                 

                 


塗布したら、腹側を上に向けて一日乾かしておく。

                 

一日後、完全に乾燥しきったら出来上がりである。

                  

            
どうでしたか?一応、今回はこのような製作段階となってしまいましたが、要は最初に書いたとおり、平行に真っ直ぐスローシンキングするようにすれば良いのです。沈めるにあたっては、個体により微妙に鉛を埋める位置や重さが変わってきますので、くれぐれも鉛を入れたら、一回一回針をつけ直して水の中でシンキングテストをしてみてください。それにより、場所や重さを変えていくんです。

                  

                  

このリアルさと言い、きっと大物を引き寄せてくれるに違いありません。ぜひ、お試しあれ。あっくれぐれも製作するに当たっては自己責任でお願いいたします。

明日もビガワン。




改39

2012-02-08 17:50:49 | 自主製作ルアー
                   

このルアーを見て、ぱっとルアー名が答えられた方はなかなかのマニアだと思われる。心の中でご回答していただいた読者の方に配慮し、ここでは敢えてルアー名を出さないことにしよう。そして加えてどこが変更されているか分かった方は、かなりの観察眼の持ち主かと思われる。えっ?改造場所がバレバレでみんな分かっている?まぁその辺は素人として多めに見てやってほしい。

去年の下半期はS字ばかり作っていたワタクシ。自作だけではなく、この29もS字に変えたりしていたのだが、ワタシの釣りの中で原点にあるのはやはりトップであり、「トップこそ自分の釣り」ということを自負していたため、S字を作っていても、頭のどこかではトップ使用のビッグベイトを作りたいと考えていた(むろんS字製作に手を抜いていたわけではないが…)。そして若干の期間を経て思いついたのが、この改造バージョンであった。

                   

この29というルアー、ネット上で目にすることは少ないが、まれに購入された方がブログに載せていることがある。がしかし、購入された方の期待とは裏腹に、その後の泳ぎに対するレポートなどが極めて少ないように思う。要するに「期待はずれ」ということだと筆者は思っているのだが、はたして本当のところはどうなのかは知らない。まぁビッグベイトをこよなく愛する某氏にお聞きしても、あまりいい答えが返ってこなかったことから、この考えは十中八九当たっているであろうと個人的には感じている。ワタシ自身泳がしてみても同意見であった。

そこでワタシはS字に変えたり、それをさらに背針にしたりといろいろなことをやってきたのだが、今回は3連結に無理やりしてみた。ご存じかもしれないが、29というのは「2ピースの9インチ」ということだそうだ。ということでワタシの作品は「3ピースで9インチ」ということで39と命名した。3ピースになってからの泳ぎというのは、2ピースになかった生き物らしさというものが加わり、ビッグベイトの真骨頂である超スローリトリーブでは弱り切った大型ベイトを演出している。

余談ではあるが、ワタシはこの29の形の3ピース版を見て結構萌えている。アメリカでものすごい価格で売られていて、日本にはなかなか入ってこないようなビッグベイト(向こうではスイムベイトというのだろうか?)に似ているなと思ったからだ。この形といいカラーリングといい、大物を呼び寄せてくれそうで良いではないか。ちなみにリアル系を批判する意見もたまに聞くが、魚を掛けることに関してはどうか知らないが、ルアーを作るにあたってはリアルだからといって馬鹿にできないものがある。それはワタシの素人作品を見れば言いたいことが分かるであろう 笑。形成、色塗りを含め、プロにはプロの技があるように思っている。

ともあれ、ルアーに萌えるだけではいけない。本作も一日中投げ続けてやり、見事にそのルアーの役割を果たさせてやればいいなと思っている。

明日もビガワン。

ミニダストン。

2012-02-07 19:33:54 | 自主製作ルアー
先日からハード素材とソフト素材の融合作のルアーを作っていたのだが、無事出来上がったので報告します。

                  

何を隠そう、キャ○ティークのスペアテールに木製のヘッドを付けただけである。そしてアクリル板を適当な大きさに切り、リップとして付けただけ。あとはリップに鉛を貼って終了なのだ。

スイムテストをしたのだが、この作品、今流行り?のチドリアクションであった。某メーカーのクランクの動画を見て、素直に「すごいなぁ。」と感心したのだが、何かの因縁か、動画を見た後すぐに作ったルアーがチドる泳ぎになってしまった。

                  

何がそのような動きにさせるのか分からないが、今回は木に鉛を埋め込むのではなく、リップに板鉛を張っている。それだけでヘッド部分が安定して「立って」くれたので、この状態で作成は終了させたのだが、もしかしてこれがチドル原因なのかもしれない。

ともあれ今回は魚も喰ってきてくれそうな気がする。前回は9インチということ、そしてかなり深いところまで泳いでしまったことなどがあり全く喰ってくれなかったのだが、今回は6インチでしかもワタシの思う泳ぎになっている。スイムテストの時、セルフイメージであるが、表層直下で魚が食らいつくシーンが幾度となく想像できた。

この春ぜひともこれで一匹釣りたいですね。色は適当に塗っておきます。

明日もビガワン。

名もなきS字

2012-01-27 20:19:47 | 自主製作ルアー
無事、新作が出来上がったので報告する。

                  

「出来上がり」と言ったら色まで塗った物なんじゃねぇのかよ!!とつっこみを入れてくださった方もいらっしゃるかもしれないが、今回もこの状態が「出来上がり」なのだ。

ただ一応言わせてもらうと、一度色は塗ったことは塗ったのだ。しかし例のアレ…。そう色流れというやつに今回も悩まされてしまった。色を塗り、セルロースに漬けて乾かそうとしていると見事に色が溶け出して、見るも無残な姿になったしまったのだった。

色を塗り終えてからは、「ほう…」と紆余曲折がありながらもここまでのレベルに達することができたことを喜んでいたのだが、そんなことがあって今回も未完のまま友人に差し上げなければならないようである。

ここからはワタクシが手作業で彫りあげたこのルアーの勇ましい表情をご覧ください。

                  

                                    
                  

この顔彫りという作業は前作のジャイアントS字くらいから始めたのだが、やってみると結構楽しい。もとのフラットな状態からワタシの手一本で表情を与えていくのだ。道具といってもとりわけ特別な器具を使っているわけではなく、小学生が使っているような彫刻刀で彫っている。後は仕上げにペーパーで木の表面の凸凹を無くしたといったところだろうか。

ここまでは作り方は前作とさほど変わらないのだが、一つだけ前作と違うように作った場所がある。

                  

それは連結部。正式名称は知らないが、前作はヒートン同士をつなげていたのに対し、今作はリア部のところで串刺しにするような形になっている。むろん、自分で考えに考えてホームセンターに売っているようなもので作りあげている。

                  

ということで、今回も完ぺきではないと言えどそれなりの作品ができたように思う。さあ春までにどんどんと自作ルアーを作りあげて、来るべきビッグバスシーズンに備えていこうといったところか…。

明日もビガワン。

自作ジャイアントS字。

2011-12-28 15:46:27 | 自主製作ルアー
年内最後の作品として前々から作ってみたかったジャイアントS字ルアーを作った。

                    

御承知の通り、ナイフ一本という非常に時間のかかる贅沢な作り方で製作したのだが、出来栄えとしてはまずまずのように思う。作る前には、「最高の仕上がりにしてやる」などと意気込んでいたのだが、下塗りのニスを塗ったり、鉛を止めるエポキシを塗ったりしているうちにどんどんと汚れてきてしまった。そうだな、10代のころは初々しかったアイドルが、30才手前になると忘れ去られてしまう…。人間が大人になるにつれてどんどんと汚れていくのと同じようなもんだろう。まぁたとえが微妙なところか…。 

                    

ただいつものようにフィニッシュはプロ仕上げではないが、泳ぎの方は結構良いのだ。水辺でチェックしてきたのだが、今まで作った中で一番良いなめらかなS字軌道を書いて泳いでいた。まぁご覧になってピンと来た方もいらっしゃるかもしれないが、この作品は某大型ルアーをモチーフにしている。実際、本家を使ってみたことがないのだが、動画を見る限りでは似たような動きにはなっているように思う。泳ぐ姿はまさに鯉。塗装をやっていないため、色彩では微妙であるが、水中で動かしてみると動きは鯉そのものであった。

前の記事でも書いたのだが、S字に動くルアーを作るのは簡単です。しつこいようだが、体高のあるフラットな形(要は既製品にあるようなそれなりの形)を沈めればS字に動かすことができるのだ。ただし、ウッドを沈めるにあたってはかなりの鉛の量が必要だったりもする。今回の作品はそのことが顕著に表れてしまったようだ。

                       

30センチ、521グラム。

まぁまぁ予想はしていたが、総重量がとんでもないことになってしまっている。オンスで言えば、18オンスということになってしまう。500gオーバー…。作者としては何とか10オンスまでに仕上げたかったのだが、体高と長さとのバランスを優先するあまり、結局沈めるとなるとこの重さになってしまった。改善点とすれば、ルアーの厚みを薄くするか、体高を若干低くするかぐらいだろうか?その点はこれから先もし作るのであれば考えなければならないところだろう。疑問に感じた方もいらっしゃるかと思うが、泳ぎのテストの時は何とか天龍BBで投げてきた。ただロッドが投げる時から相当曲がっており、今にも折れそうという雰囲気だったので、もう二度としないと思う。

ということで残念ながらこの作品はレプリカということになりそうだ。せっかく雰囲気のある作品ができたのだが、タックルが追い付いていないため、飾りにしなければいけないようである。それか奥の手を使って所有している投げ釣りタックルで投げてやろうか…。ただジャイアントベイトと言えど、小回りを効かせなければならないバス釣りでは現実的ではないだろう…。誰かジャイアントベイト用ロッドを買ってくれないだろうかね 笑?

年内最後の作品はこんな感じでございます。

明日もビガワン。