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雑木囃子

蜘蛛が死ぬこと

大切に飼っていた蜘蛛がとうとう死んじゃった。
あそこにいる。


ほら
生きているかのよう。
でも死んじゃった。

冬だ。
12月まで生きたのとは、長生きしたものだ。
他の巣ではまだ生きている蜘蛛もいる。秋が奥まったからか。

この蜘蛛はいつも私の動きを眺めていただろう。
人がセコセコと動くのをどう見てたろう。
コーヒーの湯気を浴びた時はあったかいなぁって感知してたのかな。

さみしい気持ちになんかほとんどならない私だが、喪失感がある。
にわかなというより敢えて言えばの喪失感ではある。

蜘蛛一匹が死んだくらいでいちいちちゃんとした喪失感を抱いてなんておられん。

小学生の頃、学級日誌の順が来て、書くことに困り、向かいの家のオニグモのことを詩にして書いたことを思い出した。
詩なら大きな文字で短文で改行も多く、1ページ埋めるにはうってつけだったからだ。
そんな軽はずみに書いた詩を先生はほめてくれた。軽はずみに書いていることを見透かされ、それに反省した私が今後ちゃんとやるだろうと思われたか、事実以降はとてもちゃんと書いた。

あれから何十年も経て今、あらゆる文章は軽はずみで品の有無を問わず流行に乗ろうとするものばかりだ。

このブログも同様で、小学生の私よりずっとヘマなのか、あの頃から何も変わってないのか。
流行に左右されるほどインチキに暮らしちゃいないが、文責なんてのも考えたことあるやなしや。


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