coyote.

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process.1

2007-01-13 19:12:58 | code geass(リヴァルル)
サラサラと指通りの良さそうな漆黒の髪。

艶かしいという表現がピッタリな紫煙の瞳。

男子にしては線の細い身体に、スラリと伸びた手足。

俺は不覚にも魅入られていたんだ。

初めて会ったそのときから。



まるで懐かない黒猫みたいな奴だった。

それは入学して間もない時のこと。

「ねぇねぇ!君さ、名前何ていうの?」

俺は持ち前の社交性の良さをフル活用して、着々と友達作りに専念していた。

そんな俺とは正反対に、いつまでも一人でいる奴に目がとまったんだ。

そいつの名前は、ルルーシュ・ランペルージ。

やたらと整った顔立ちをしているせいか、近寄りがたい印象を与える…が、

さっきから一人でいる原因はそれだけじゃないのだろう。

近づくな。そういうオーラが全身からにじみ出ているのだから。

(なんだかなぁ…)

何をそんなに警戒する必要があるんだか。

ため息とともに出てきたのは、ちょっとした呆れと好奇心。

始めのステップとしては充分な理由だろう。



「なぁ、名前なんていうの?」

それが俺とルルーシュの出会い。