昨日は、僕の昔の酒席での全裸エピソードで、かなり男を下げたので、今日は、名誉挽回の為、僕の全裸が、珍しく役に立った(と言うか、役に立ったのは、この一回だけだが)エピソードを紹介させて頂こう。
僕は数年前まで、長年に渡って音楽業界で働いて来た。
これは、昔、ロックバンドの爆風スランプのスタッフをやっていた時の話である。
当時、爆風スランプはレコード会社はCBSソニーレコード(現・SME)に所属しており、ある時、ソニー主催で、マネージャー懇親会旅行が企画された。
ソニーレコードに所属しているアーティストの所属事務所のスタッフは、ソニーレコードのスタッフとは仕事で頻繁に交流しているが、アーティストの所属事務所のスタッフ同士は、色んなアーティストが出演する音楽フェスティバルの楽屋くらいしか、お互いに交流する機会が無いので、ソニーレコードが、ソニーレコード所属のアーティストの事務所のマネージャーを招待して、みんなで軽井沢に旅行に行き、親交を深めようと言う企画である。
爆風スランプの事務所代表として、そのマネージャー懇親会旅行に参加した僕だったが、その規模の大きさには驚かされた。
ソニーレコードの指定した新宿駅に行ってみると、ソニーレコードが貸し切った4両編成のお座敷列車が僕達を待っていた。
4両編成の列車は、ソニーレコードが嗜好を凝らして、1両目がカラオケ車両、2両目が、日頃の疲れを癒やしてくれるマッサージ車両、3両目は、麻雀卓が用意された麻雀車両、4両目は、畳張りになっている居酒屋風宴会車両となっていた。
全く持ってソニーレコードの大盤振る舞いで、今の不況と正反対のバブル絶頂期を象徴するような豪華旅行である。
参加者のマネージャーは、自分の好みの車両に乗車する訳だが、僕が宴会車両に乗車したのは言うまでもない。
全額ソニーレコード負担の上、各車両には、ソニーレコードの社員が世話役として配備され、ソニーレコードの若い女性社員が、お酌までしてくれるんだから、参加者全員、酒が進む事、進む事!
新宿を発車して、大宮駅から乗車して来る参加者を乗せる為、お座敷列車は、大宮駅のホームに暫く停車したのだが、みんな凄い勢いで酒を呑んだので、新宿
~大宮の短時間の間に既に酔っぱらい続出で、すでに上半身裸で踊っている者までおり、大宮駅のホームで在来線の電車を待っていた、一般市民の皆さんは、お座敷列車の車窓から見える乱痴気騒ぎに目を丸くしていた。
宴会車両の盛り上がりは、どんどんエスカレートし、いつしか、事務所対抗の宴会芸合戦の様相を呈していった。
こうなると、水を得た魚のように張り切るのが、「宴会のファンダジスタ」「密室芸の帝王」「ストリッパーより良く脱ぐ男」等々の異名をほしいままにしてきた僕である。
最初は、色んな事務所のマネージャーが宴会芸を披露していたが、段々宴会芸のレベルが上がり、生半可な芸では、出て来れない雰囲気になっていった。
もはや、宴会車両のお立ち台で宴会芸を披露するのは高度な宴会芸を駆使出来る、僕とレベッカのマネージャーだけになり、2人の一騎打ちとなっていた。
2人共、最後の最後は、やはり裸芸になっていったが、レベッカのマネージャーは、最後の羞恥心が裸芸のキレを鈍らせ、そこにかさに掛かって僕の流れるような裸芸の連続技で、完全に流れは僕優勢に傾いた!
最後にとどめの全裸芸を炸裂さそうと、一旦、物陰に隠れた僕が、慣れた手つきで素早くパンツを脱いでいると、そこに居合わせたソニーレコードの女性社員が、悲鳴を上げたが、僕は「仕事なんです。これは仕事なんです。」と、意味不明の説明をし、委細構わず、全裸になり、再び、今や「宴会車両がドえらい盛り上がっているらしい!」との噂を聞きつけ、他の車両から移動して来た参加者で超満員に膨れ上がった宴会車両の観客の前に飛び出した僕は、渾身の全裸芸を炸裂させ、観客を爆笑させ、完全勝利を収めたのであった。
阿鼻叫喚の宴会芸合戦が終わり、会場の宴会車両が落ち着きを取り戻した頃、ソニーレコードの当時のI常務が現れて、粋な計らいをしてくれた。
「このお座敷列車を最高に盛り上げてくれたAマネージャー(僕の事)が担当する爆風スランプに宣伝費1200万円を進呈しま~す!」
会場がどよめいた!
しかし、1000万とかでは無く、1200万と言う中途半端な金額が、リアリティを感じさせた。
惜しくも僕に敗れたレベッカ(のマネージャーの事務所)にも、800万の宣伝費用が進呈された。
不況の今では信じられないような話だが、バブル時代とは、こういう時代だったのである。
余談だが、翌年以降も続けられた、このマネージャー懇親会旅行に関して、各プロダクションに、「マネージャー懇親会旅行で裸になったら、多額の宣伝費が貰えるらしい」と言う、まことしやかな噂が流れ、マネージャー懇親会旅行で、意味も無く裸になるマネージャーが続出しため、マネージャー懇親会旅行に、異例の「ヌード禁止令」が出されたとか。
チミ達!ただ裸になっても駄目なんじゃよ。
脱ぐなら脱ぐで、その場を盛り上げないと!
それが、「脱ぎ道」の基本精神じゃよ。
かくして、全裸で1200万円を獲得した僕は、自分の裸を、僕は「1200万円のヌード」と、呼んでいる。
誰も呼んでくれないので・・・・。
僕は数年前まで、長年に渡って音楽業界で働いて来た。
これは、昔、ロックバンドの爆風スランプのスタッフをやっていた時の話である。
当時、爆風スランプはレコード会社はCBSソニーレコード(現・SME)に所属しており、ある時、ソニー主催で、マネージャー懇親会旅行が企画された。
ソニーレコードに所属しているアーティストの所属事務所のスタッフは、ソニーレコードのスタッフとは仕事で頻繁に交流しているが、アーティストの所属事務所のスタッフ同士は、色んなアーティストが出演する音楽フェスティバルの楽屋くらいしか、お互いに交流する機会が無いので、ソニーレコードが、ソニーレコード所属のアーティストの事務所のマネージャーを招待して、みんなで軽井沢に旅行に行き、親交を深めようと言う企画である。
爆風スランプの事務所代表として、そのマネージャー懇親会旅行に参加した僕だったが、その規模の大きさには驚かされた。
ソニーレコードの指定した新宿駅に行ってみると、ソニーレコードが貸し切った4両編成のお座敷列車が僕達を待っていた。
4両編成の列車は、ソニーレコードが嗜好を凝らして、1両目がカラオケ車両、2両目が、日頃の疲れを癒やしてくれるマッサージ車両、3両目は、麻雀卓が用意された麻雀車両、4両目は、畳張りになっている居酒屋風宴会車両となっていた。
全く持ってソニーレコードの大盤振る舞いで、今の不況と正反対のバブル絶頂期を象徴するような豪華旅行である。
参加者のマネージャーは、自分の好みの車両に乗車する訳だが、僕が宴会車両に乗車したのは言うまでもない。
全額ソニーレコード負担の上、各車両には、ソニーレコードの社員が世話役として配備され、ソニーレコードの若い女性社員が、お酌までしてくれるんだから、参加者全員、酒が進む事、進む事!
新宿を発車して、大宮駅から乗車して来る参加者を乗せる為、お座敷列車は、大宮駅のホームに暫く停車したのだが、みんな凄い勢いで酒を呑んだので、新宿
~大宮の短時間の間に既に酔っぱらい続出で、すでに上半身裸で踊っている者までおり、大宮駅のホームで在来線の電車を待っていた、一般市民の皆さんは、お座敷列車の車窓から見える乱痴気騒ぎに目を丸くしていた。
宴会車両の盛り上がりは、どんどんエスカレートし、いつしか、事務所対抗の宴会芸合戦の様相を呈していった。
こうなると、水を得た魚のように張り切るのが、「宴会のファンダジスタ」「密室芸の帝王」「ストリッパーより良く脱ぐ男」等々の異名をほしいままにしてきた僕である。
最初は、色んな事務所のマネージャーが宴会芸を披露していたが、段々宴会芸のレベルが上がり、生半可な芸では、出て来れない雰囲気になっていった。
もはや、宴会車両のお立ち台で宴会芸を披露するのは高度な宴会芸を駆使出来る、僕とレベッカのマネージャーだけになり、2人の一騎打ちとなっていた。
2人共、最後の最後は、やはり裸芸になっていったが、レベッカのマネージャーは、最後の羞恥心が裸芸のキレを鈍らせ、そこにかさに掛かって僕の流れるような裸芸の連続技で、完全に流れは僕優勢に傾いた!
最後にとどめの全裸芸を炸裂さそうと、一旦、物陰に隠れた僕が、慣れた手つきで素早くパンツを脱いでいると、そこに居合わせたソニーレコードの女性社員が、悲鳴を上げたが、僕は「仕事なんです。これは仕事なんです。」と、意味不明の説明をし、委細構わず、全裸になり、再び、今や「宴会車両がドえらい盛り上がっているらしい!」との噂を聞きつけ、他の車両から移動して来た参加者で超満員に膨れ上がった宴会車両の観客の前に飛び出した僕は、渾身の全裸芸を炸裂させ、観客を爆笑させ、完全勝利を収めたのであった。
阿鼻叫喚の宴会芸合戦が終わり、会場の宴会車両が落ち着きを取り戻した頃、ソニーレコードの当時のI常務が現れて、粋な計らいをしてくれた。
「このお座敷列車を最高に盛り上げてくれたAマネージャー(僕の事)が担当する爆風スランプに宣伝費1200万円を進呈しま~す!」
会場がどよめいた!
しかし、1000万とかでは無く、1200万と言う中途半端な金額が、リアリティを感じさせた。
惜しくも僕に敗れたレベッカ(のマネージャーの事務所)にも、800万の宣伝費用が進呈された。
不況の今では信じられないような話だが、バブル時代とは、こういう時代だったのである。
余談だが、翌年以降も続けられた、このマネージャー懇親会旅行に関して、各プロダクションに、「マネージャー懇親会旅行で裸になったら、多額の宣伝費が貰えるらしい」と言う、まことしやかな噂が流れ、マネージャー懇親会旅行で、意味も無く裸になるマネージャーが続出しため、マネージャー懇親会旅行に、異例の「ヌード禁止令」が出されたとか。
チミ達!ただ裸になっても駄目なんじゃよ。
脱ぐなら脱ぐで、その場を盛り上げないと!
それが、「脱ぎ道」の基本精神じゃよ。
かくして、全裸で1200万円を獲得した僕は、自分の裸を、僕は「1200万円のヌード」と、呼んでいる。
誰も呼んでくれないので・・・・。