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浜っ子クラブ

岩手県釜石市の将棋ブログ

今週の将棋(三陸沿岸の将棋イベント&大会) 

2023-11-20 15:50:24 | イベント
①将棋教室は25日(土)中妻公民館で午後1時半~3時半です。
 その前後の大会の案内です。

②11/23(祝・木)陸前高田市で下記大会が開催されます。
   プロ棋士・小山怜央四段(岩手県釜石市出身)による多面指し(2、3面を予定)
   指導対局があります。

③26日(日)には山田町で三陸沿岸将棋教室大会が開催されます。


②11/23(祝・木)陸前高田市ふれあい将棋フェスタ(多賀城将棋ラボ主催 出原さん)
◆日時 2023年11月23日(祝・木)9:40開場/10:00開会/16:00終了(予定)
◆会場 高田松原津波復興祈念公園・会議室
    (岩手件陸前高田市高田町字中宿24ー3)
◆参加費 一般:1,500円/学生(大学生以下):1,000円
     指導対局:2,000円/学生( 〃 ):1,500円
◆プログラム
 (1)将棋大会〔10:00~15:45〕 
  ・スイス式トーナメント戦(5対局) 
  ・持ち時間各15分、秒読み30秒(級位者の部は時計なしの場合あり)
  ・成績上位者に賞品  
  ・定員:40名(先着制)
  ★将棋大会申込方法
   ①申込フォームから(多賀城将棋ラボで検索 主宰出原さん)
   ②Eメールに、参加者の氏名(ふりがな)・住所・連絡先・棋力(段・級)
    小山怜央四段による指導対局希望の有無を記載して「陸前高田将棋フェスタ参加
    申込」の件名にてお申込み下さい。
    ※指導対局は「希望する」と回答いただいても進行や状況により受けていただけない場合も
      ございます。予めご了承ください。
 (2)プロ棋士指導対局〔10:10~15:45〕
  ・プロ棋士・小山怜央四段(岩手県釜石市出身)による多面指し(2、3面を予定)
   指導対局です。平手、駒落ちなどお好きな手合いにて挑戦してください。
 (3)懸賞次の一手&詰将棋クイズ〔10:00~12:30〕 
  ・プロの実戦から次の一手クイズを出題。3拓方式なのであなたの勘と推理力で
   チャレンジ!



③26日(日)には山田町で三陸沿岸将棋教室大会が開催されます。


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アーカイブ 「岩手に将棋の灯を!」in 釜石 2011年11月12日(土)

2023-04-17 15:25:36 | イベント
第50回将棋大賞の表彰式と昇段者免状授与式が4月17日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、
3年連続で最優秀棋士賞を受賞した藤井聡太六冠ら各賞受賞棋士が出席した。2月に棋士編入
試験に合格し、プロ養成機関・奨励会未経験者として初めてプロ入りを決めた小山怜央四段も
四段の免状を授与された。

小山怜央四段が高校3年生の秋、心の復興プロジェクト「岩手に将棋の灯を!」in 釜石
三世代で親しむ将棋教室ー釜石市嬉石町の市民交流センターで開催された。谷川浩司十七世名人、
飯野健二7段、鈴木環那女流3段が訪れて将棋教室を開催した。谷川浩司十七世名人のオーラが
すごいと皆感心していて、近寄りがたい雰囲気であった。いつも気さくな環那女流3段と対照的
だった。指導対局で高校3年生の怜央が「平手でお願いします」と言ったら、小声で「んっ?」
と怪訝な顔をされたという。将棋の日の前日の懐かしい1枚である。翌日、僕や怜央は佐藤康光
先生と組んで「わんこそば」やリレー対局を楽しんだのであった。
11年余り経って、その灯がともされたような気がした。


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小山怜央 棋士編入試験合格!

2023-02-17 19:54:18 | イベント
小山怜央(29歳)が13日(月)プロ棋士編入試験第4局に勝利し、3勝1敗で試験に合格しました。
多くの方に応援して頂き、ありがとうございました。

午前中、序盤に注目していたら、驚いたことに▲3四桂(59手目)辺りまで4分の消費、あらかじめ
AIで調べていた手順ですね。大事な対局にとてもこんな短い時間では指せない。予定の観戦会の準備
開始時刻を早める旨、怜央ママ(聖子さん)に急いで連絡して会場の準備を始めた。大盤解説会を
始める前に終わるのではないかという勢いであった。
定刻より30分くらい前にマイク片手に大盤に並べながら、「やっぱり行きました、▲9三銀、寄せの
手筋です。鋭い一着です。怜央なら当然の一手でしょうね。その後は『端玉には端歩』で▲9五歩で
しょうか。」すぐ踏み込んで寄せ切るのかと思っていたら、「▲7九香。用心深いですね…」と
言いかけたところでAIの数値が58%まで下がり、「おー、間違えたか。大丈夫?あれ、龍が捕まるね。
うっかりしたかな?」場内にため息。机に伏せてしまった聖子さんの姿。「聖子さん、大丈夫?まだ
少し優勢です。」とマイクで声を掛けたけれども、肩が落ちて心なしか涙ぐんでいる。勝ってから
涙ぐんで欲しいーとは思ったけれども…、観戦者が増えてきたから、「ここからが応援のやり甲斐の
あるところです。」と言いながら解説するうちに、徐々に盛り返して▲9五歩△同歩▲5一角の好手順
があることに気が付いて、「行けますよ。これで決まります。」と言った途端、俄然会場内の温度が
上がるのが感じられた。こういうときはこちらまで熱気が伝わり、「投了は近いです」と、つい言った
けれども、そこからが長かった。▲6四飛と指して△同金と取れば▲7三角打以下詰むので「良い手
ですねぇー。横山さんなら、ここで投了です。2人とも良い局面を作りますね。さすが怜央はセンス
がいい。▲6四飛ー素晴らしい投了図になりました。」と興奮気味に解説していた。


ところがそのあと、芭蕉が弟子の去来に「謂(い)ひおほせて何かある」と言ったように余韻、余情を
残してこそ味わいがあるものー投了図もそうありたいと、そう言う前にどんどん指し手は進み、それと
ともに解説する僕の感銘も次第に色褪せて行き、分かりやすい局面で終局してしまった。
翌日、不満の意を伝えると怜央から「横山四段は今回の対局で最後まで指そうと決めていたのかもし
れないですね。」と試験官横山四段を思いやるメールが届いたのだった。

*18日(土)午後1時半~将棋教室。新しい顔がふえると思います。楽しい1局を振り返り、また新たな
1歩を踏み出しましょう。
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思い出の1枚  釜石から応援しよう!大盤解説会

2023-02-03 13:38:07 | イベント
震災から1か月後のまだ寒さが残る4月初旬、「棋士8人で釜石に行きたいという話が出ているのですが、いかがでしょうか?」と恐縮した様子で島朗(九段)先生から電話があった。これまでMax3人までは来て頂いたことがあるが、嬉しいというよりは驚き、戸惑った。公民館や体育館など広い場所は仮設住宅が完成するまでの一時避難所として既に使用されていて、プロ棋士の先生8人を迎えられる場所など、とっさに思い浮かぶはずがなかった。「夢のような嬉しいお話なんですが、使えそうな場所がないんです。ちょっと難しいと思います。でもせっかくの機会ですから少し時間を下さい。」と恐縮する島先生に事情を伝えた。
方々探したが思いつかない。大きな施設の倉庫など空けられるところはないかと探すうち、同級生で当時双葉小学校の校長先生だった紺野仁司君から、うちの学校の広い玄関ロビーで良ければ、と救いの手を差し伸べてもらって実現にこぎつけたイベントだった。嬉しいことは重なるもので、釜石南高時代のソフトテニス部の先輩マドンナが受付と写真を担当してくれて感謝、感謝。その中の1枚。


震災後も釜石にひとかたならぬ力添えをしてくれた細川正士県連会長が盤側で見守る。小山兄弟の並ぶ対局が一番人気。当時高校3年の怜央が行方尚史九段と対戦する前、僕に小声で「平手でも大丈夫(失礼でない)ですか?」と聞きにきた。「3面指しだから大丈夫」と。このあと怜央の1局だけが残り…、結果は、怜央の勝ち。後年、東北六県大会で行方先生に会ったとき釜石まで来てくれたお礼の挨拶をすると、「あーっ、あの時は小山君にやられました。いつかリベンジしたいですね。」と悔しさのにじんだ表情をみせた。
その機会が早く訪れるといいですね。

【小山怜央 プロ棋士編入試験・第4局:釜石から応援しよう!大盤解説会】
日時:2月13日(月)
開場 14:00
開始の挨拶 14:30
終わりの挨拶 終局後
場所:中妻公民館
編入試験第4局(横山友紀四段戦)観戦会
将棋を楽しむだけという、いわゆる「観る将」や応援してみたい、その場にいてみたいという方も大歓迎です。
静かな空間ですが、将棋観戦ならではの独特な雰囲気を味わってみてください。
みんなで応援(観戦)しましょう。飛び込み参加も可能です。
問い合わせ=090-9037-1096(土橋)まで。
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小山怜央 プロ棋士編入試験 第3局目 対狩山四段

2023-01-21 21:51:35 | イベント
1月19日(金)の10時、第3局目の火ぶたがきられました。
狩山四段は相雁木から、持久戦志向の風車(かざぐるま)戦法へと誘い、盤面に千日手
ムードが漂う。風車戦法は伊藤果八段が居飛車穴熊対策に向け「戦わない!攻めない!
千日手だっていい!」精神をもって1980年代初期に考案。相手からの攻めに対して柔軟に
対応可能な点が特徴。相手の攻めをとがめて反撃を目論む狩山ワールドにぴったりの作戦。
森内先生の証言によると「現在、公式戦ではほとんどみられない」堅くはないが隙がなく
攻めにくい形だ。
昼食休憩後、いよいよ狩山ワールドへと誘われていき、△2四角や△3四銀の悪手と
言えないような疑問手を指させて、怜央本来の力が出ない状態に導いていっていった
受けの指しまわしは秀逸というべき。ここまでうまく指されたら仕方がない。かえって
引きずられずに次の対局へと気持ちを切り替えられるでしょう。

会場のようす
約20名の参加者と、メディアのみなさんからの声なき声援が会場内に響きわたっていました。
実際の会場は将棋・大盤解説のため静寂そのもの。時折、形勢が動くと小さなつぶやきや
吐息が聞こえてきます。言葉ではなく盤上での対話。その先を読むことにエネルギーを注ぐ。
その体験は、将棋観戦に特有な面白さのひとつかもしれません。参加者それぞれの表情も
見応えがありました。


△大盤解説の途中


△記者席を設置。注目の瞬間を逃すまいと焦点は大盤へ

対局当日、朝の中継を目にしてその後を案じていましたが、引きずらない前向きさは怜央が持つメンタル面の強さ。
終局後のインタビューでは切り替えの早い怜央の瞳に希望の光が灯っている様子があり一安心。


当日、参加および協力してくださった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

【ひとこと情報】
日本将棋連盟 岩手県支部連合会HP
にて怜央の応援ページが解説されています。
こちらもあわせてご覧ください。
https://iwate-shogi.jimdofree.com/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88/

【小山怜央 プロ棋士編入試験・第4局:釜石から応援しよう!大盤解説会】
日時:2月13日(月)
開場 14:00
開始の挨拶 14:30
終わりの挨拶 終局後
場所:中妻公民館
将棋を見て楽しむだけという、いわゆる「観る将」や応援してみたい、その場にいてみたいという方
も大歓迎です。
静かな空間ではありますが、将棋観戦ならではの独特な雰囲気を味わってみてください。
みんなで応援(観戦)しましょう。飛び込み参加も可能です。
問い合わせ=090-9037-1096(土橋)まで。
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